雨の振る中、暁人は霊体の回収とマレビトを倒す為に濡れるのもお構い無しに渋谷の街を、走り回っていた。五体いたうちの最後の焔女のコアを引き抜いたら終了。
とりあえず、霊視をして他に敵がいないことを確認してほっと一息ついた。
『だいぶ上達したな。』
「あれだけの数こなせばいやでも上達するよ」
『まぁ、それもそうだな。次行こうぜ』
「うん」
KKもだいぶ褒めてくれるようになり、少し気分が上昇した。
マップを見ながら次は…と足をそちらの方向に向けようとしたその時、KKが鋭い声を上げた。
『暁人!やつが来た!』
ばっとそちらを急いで見るとそこには、痩男が少し離れた距離に立っている。
襲ってくると思い、風のエーテルショットを指先に纏わせ、打つが避けるばかりで全く攻撃をしてこない。様子がおかしい。
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