「変態紳士淑女の皆様ご機嫌。循環する運命を解き明かす闇夜の紳士こと、どすけべアーツ術師おじさんです以後お見知り置きを。そして、彼は2小隊の我が同胞を犠牲にして捉えたかのエンカク殿です。あはは、拘束具がギチギチ音を鳴らしていますね。怖いね」
「ハッ、くだらん」
「やっぱり怖いね笑さてここでクエスチョンです!目の前にいる人は何をしてるでshowか?」
「………は?」
それもそのはず我々は、彼の番であるドクターをお徳用砂虫セットの定期購入話で誘拐し、捜索し現在ブチ切れているエンカク殿の目の前に薄いヴェールがかけていますが、ヴェールの奥の影はどう見てもドクターなのですから!ええ、ええ分かりますとも!手練の傭兵にはこれから起こりうる様々などすけべパーチーが頭をよぎらせ青筋を立てるしかないのですから!
「こゆとこ、初めて笑?」
「そうですね……あまりした事ありません。でも、いつかはやってみたいと思ってました。」
「ふ〜ん。大胆じゃん。初めてでこことか勇気あんね笑」
「そうなんですかね?」
「キモも座ってるなんて流石だね笑それじゃ、リラックスしてね……♡」
「はい………」
そうこうしている内に、ドクターの息遣いは次第に湿ってくる。褥でしか聞けない息遣いに似た音にエンカクはずっと睨んでいた。
「あぅ…………、そこ、……いや、すまないね。へんなぁッ、こえが、でて、しまッてッ…」
「ふ〜ん♡声我慢しなくていいよ♡此処が善いの?」
「あッ!ちょっと、ッ!つ、つょいつよ、すぎまう」
「といっても体は刺激を求めているでしょ♡。温故知新♡」
ベッドのスプリングが跳ねる音はますます大きくなって行くのをエンカクは大きく舌打ちし、周囲にはアーツが抑えきれず火の粉がパチパチと爆ぜていたのをおじさんは見逃さなかったしニッチャリ笑顔で見ていた。次第にくちゅ、と水音がした途端、エンカクの顔は更に険しくなる。
「ッ……!だめ!んぁ……ふ、ふッ、ぅ〜、ぅ〜いたッ!ッ」
「段々気持ちよくなってきたでしょ〜♡アンチエイジング」
「、つよ!きもちいいの、いらないでしぅ……!つぃ!ぉ、これ以上は、」
「ここからが本番だよ笑」
「ひう゛、こ゛われちゃいます!体こわれりッ」
ヴェールの奥の影の動きが大きく大胆になっていくのに比例してエンカクの拘束具の抵抗する音はガチャガチャと大きくなって言った。
「やめろ」
「それでは感動のご対面とイきましょう♡」
「おい」
「やめろ!!!」
「だめ、だめだッて、ばぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡」
「……エンカク、なんで居るんだ?」
「……は?」
そこには足つぼを押され、ベッドの背もたれ限界に仰け反っているドクターがゼェゼェと息を吸いながら不思議そうにエンカクを見つめていた。ヒーリングミュージックが流れているヘッドホンを外したドクターはまだ状況を掴めておらず、またエンカクも例外ではなかった。
「正解はウルサス式マッサージで悶絶するドクター殿でした〜!いや〜ドクター殿の凝り固まった体を解すのは達成感がありますね♡といいますが、こんなに切羽詰まった美丈夫を見るのもこれまた眼福デェブジ!」
一応ロドスでは理知的なオペレーターとして通っているエンカクでも、脳内で何かがブチリとちぎれる音がしたエンカクはどすけべアーツ術師おじさんを刃鬼を発動させた状態で激重パンチを繰り出し、ミンチにしようと決意し、実際ボコボコにした。
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「通報を受けて来てみればあの悪名高いマッサージ店主が倒れているなんておじさん本当に懲りないな」
「龍門の治安維持の為にさっさと逮捕した方がいい。それ程有名なのか」
「あぁ。脱税を毎年してる」
「マッサージとか関係ないので逮捕されてるんだ。」
「おじさん、悪徳商法とかえげつない性癖に頼らずマッサージの腕は確かなんだからお金関係しっかりしてくださいよ。ほら、なんか言いたいことある?」
「くびばなびでぶ(悔いはないです)」
「今回はケースがケースだからこの場で解散ですけど、エンカク殿は今日みたいに殴りまくるのやっちゃだめですからね。ドクター殿も定期便で源石送れは全て詐欺なので惑わされちゃだめですからね!」
お先に失礼します、とおじさんとホシグマを載せたパトカーを見送った。両者に気まずい空気が取り残される。口をパクと開いたと思えばまた閉じたドクターを一瞥し今になってどっと疲れが溢れてきたのでさっさと帰るぞと催促した矢先ふいにドクターの口が開かれる。
「あのさ、こ………えを抑える方法、一緒に……探してくれると…ありがたい、です」
と、裾を引っ張られたドクターに言われたちんちんがもう先程からおかしくなっているエンカクは更に拗れたまま、秒速でドクターを自室に連れ込み、ドクターの声は更に大きく丁寧に発音されましたとさ🎶