もろごりら☆quiet followMAIKINGサマイチ。おセックス描写練習中。 少し肌寒いが、爽やかな風が吹き込む4月の朝。昨夜の営みから先に目が覚めた左馬刻は、一郎の寝顔を眺めていた。何をするでもなく、ただ、目に焼き付けるようにじぃっと見つめている。人の視線を感じてうっすらと意識を浮上させた一郎は、瞼を開けると左馬刻と目が合った。しばらく見つめ合っていたが、左馬刻がいつになく熱視線を向けてくることにむず痒くなり目を逸らしてしまった。なんか、今日の左馬刻甘いな、と思って布団に潜ろうとすると、それを阻止するように名前が呼ばれる。「一郎」とても、甘い声だった。セックスの時ですら聞いた事のない声。どうせなら昨夜の行為中にその声で呼んでほしかったな、なんて声と同じく甘ったれたことを考えた。左馬刻は、一郎の名前を呼んだあと何も言葉を続けなかった。呼んだだけかと思ったが、顔を上げると何かを考えるような、逡巡しているような顔と目が合った。「どうした?」何か悩んでいるのだろうか。相談に乗れそうなら力になってやろうと、言葉の先を促すと先程の甘い声とは反対に苦い言葉が発せられた。「別れてくれ」「……は?」一郎は一気に身体から温度が抜けていく感覚がした。喉が締められたように苦しい。あれ?上手く息ができない。左馬刻は俺のことが嫌いになったのだろうか。じゃあさっきの甘い声はなんだ。あの熱い眼差しは?どうして昨日抱いた?一郎の頭の中は疑問だらけで、聞きたいことが沢山あるのに声が出ずに、はくはくと口を開閉するだけだった。左馬刻は落ち着けと言わんばかりに一郎の背中に腕を回してゆっくり撫でた。別れようって言ったあとにそんな優しくすんなよ。意味わかんねぇよ。声に出して上手く言えない分、心の中で悪態を吐く。数分経って何度も唾を飲み込み、やっと声が出るようになった。その間、左馬刻はずっと背中を撫で続けてくれていた。「さ、左馬、刻は、お、俺のこと、嫌いになった…?」自分でも驚くほど情けない声が出た。自覚しているよりもショックが大きかったようで、一郎はそれ以上の言葉を紡げなかった。「……嫌いにはなってねぇ」左馬刻は気まずそうに目を逸らした。「嫌いには」ってことは他に理由があるのだろうか。「じ、じゃあ、なんで…?」泣く前みたいに声が震えてスムーズに言葉を発せない。段々と目に熱が集まってくるのを感じた。ダメだ。耐えろ、耐えろ!こんなことで泣いて堪るか!そう思えば思うほど身体に力が入って涙腺を刺激する。もう決壊は止められなかった。あ、泣く。そう自覚した時には、左馬刻がボヤけて映っていた。左馬刻は動じなかった。ただ、申し訳なさそうにしていた。「悪ぃ、一郎」「……理由は教えてくんねぇのな」「近いうちにわかる」左馬刻は背中に置いていた左腕で一郎を引き寄せ、シャツで涙を吸収するように肩口に一郎の顔を押し当てた。背中にあった手が、頭にぽんぽん、と軽く触れ、そのまま襟足から逆撫でするように短い髪を梳く。別れたいと言う割に愛おしむようなその手つきに、一郎の頭にはある可能性が浮上した。「…なぁもしかして、別れるのは俺のため?」「……さあな」頭上から聞こえる左馬刻の声は、ぶっきらぼうだが冷たくはない。きっと、事情があるのだ。そしてそれは左馬刻にも一郎にも、どうすることもできないような事情なのだろう。なら受け入れるしかない。でも、今すぐ別れるのは嫌だなぁ。「別れるの、今すぐじゃないとダメか……?」「…………今日中なら、まぁ」それがタイムリミットだ。それを聞くやいなや、一郎は左馬刻にキスをした。最初は唇の温度が一緒になるまでくっつけていたが、一瞬離した隙に一郎が左馬刻の首に腕を回して、ちゅっ、とリップ音を立てて笑ったのでまんまと左馬刻は煽られた。それから二人は、互いの熱を分け与えるように、奪うように深く深く貪り合った。ん、ふぅ…ちゅく、はぁっ、ちゅくちゅく…境界線なく漏れる息と粘液が混ざり合う音が二人の鼓膜を刺激する。左馬刻は覆いかぶさり、隙間なく一郎の口を塞いだ。口で息ができなくなり苦しくなった一郎を追い立てるように舌で上顎を擦る。「んん」とくぐもった声は外気に触れることなく左馬刻の口内に吸収された。反撃しようと左馬刻の舌を甘噛みすると、いつの間にか捲られていたシャツの下から、一郎よりも体温の低い手が侵入し胸の頂きの周りを擽られた。意識していない所からの突然の刺激に防御が遅れ、「ひぅっ」という声と共に背中が跳ねた。左馬刻は背中とベッドの隙間に右手を差し込み、一郎を抱き起こす。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow もろごりらMAIKING何も考えずに書いて気がついたら飽きてた。いっつもそう。私っていっつもそう。一郎がアホになった。弟たちのために仕事はきちんとこなすし、コミュニケーション能力も高いので一見しっかりしているように見えたが、生活力がアホになったのである。お察しの通り違法マイクの影響で。生活力がアホとは、例えば、人間は食事を取らないと栄養失調で倒れてしまうのはご存知だろう。知らなくても、腹が減れば何でもいいから食べたいとなるのが生物の本能だ。しかし一郎は夢中になると普通に食事を忘れ、そして倒れることを何度か繰り返していた。どこぞのリーマンみたいに強制的に社畜をやらされているわけでもなく、本当にただただ食事を忘れる時があるのだ。ちなみに、弟のどちらかが一緒の時はそんなことは起きない。三郎はそれこそしっかりしているので仕事のスケジュールを把握し、ちょうど良い隙間時間に「お昼にしましょう」と声をかけるし、二郎は本能が素直なのでお昼時には腹の虫が大合唱して一郎に空腹を訴えかけるからだ。だが学校のある平日は、弟たちは長男の仕事を手伝えない。二人は過去に「ちゃんとお昼ご飯食べてね」だとか、泊まりの仕事の時は「昼食と夕食を食べたかどうか、連絡してください」などの声かけをしたのだが、何度も 3188 もろごりらMAIKINGサマイチ。おセックス描写練習中。少し肌寒いが、爽やかな風が吹き込む4月の朝。昨夜の営みから先に目が覚めた左馬刻は、一郎の寝顔を眺めていた。何をするでもなく、ただ、目に焼き付けるようにじぃっと見つめている。人の視線を感じてうっすらと意識を浮上させた一郎は、瞼を開けると左馬刻と目が合った。しばらく見つめ合っていたが、左馬刻がいつになく熱視線を向けてくることにむず痒くなり目を逸らしてしまった。なんか、今日の左馬刻甘いな、と思って布団に潜ろうとすると、それを阻止するように名前が呼ばれる。「一郎」とても、甘い声だった。セックスの時ですら聞いた事のない声。どうせなら昨夜の行為中にその声で呼んでほしかったな、なんて声と同じく甘ったれたことを考えた。左馬刻は、一郎の名前を呼んだあと何も言葉を続けなかった。呼んだだけかと思ったが、顔を上げると何かを考えるような、逡巡しているような顔と目が合った。「どうした?」何か悩んでいるのだろうか。相談に乗れそうなら力になってやろうと、言葉の先を促すと先程の甘い声とは反対に苦い言葉が発せられた。「別れてくれ」「……は?」一郎は一気に身体から温度が抜けていく感覚がした 1921 もろごりらCAN’T MAKE独歩が母校の中学校の入学式の挨拶に呼ばれる話。やまなしおちなしいみなし続きは書けない。何をしようとしたのか覚えていない。桜の木 温かい陽射しが降り注いでいる。道は新学期に胸を躍らせる新中学生の声で溢れていた。「眩しい…」観音坂独歩は、若いチルドレンのエネルギッシュさにすでに参っていた。「なんで俺がこんなことを…」独歩は母校の中学から入学式の祝辞を頼まれた。当時の俺を覚えてるやつなんて居ないくせに。シンジュク代表になってディビジョンバトルで優勝した途端これである。馬鹿馬鹿しい。校長からは「これから明るく楽しい学生生活が待っている学生たちに先輩としてエールを贈ってやってください」なんて言われたが、俺が『明るく楽しい学生生活』を送ったように見えるか?もっと適任者がいるだろ。一二三とか一二三とか一二三とか…。いや、あいつも真に『明るく楽しい学生生活』は送れてなかったな。女性恐怖症が発症したのってこのぐらいの時期だったか。今はなんとかコントロールが出来ているが、ここに来てフラッシュバックしてしまったら…ジャケットが効かなくなったらあいつの努力が水の泡だ。やはり俺がやるしかないのか…。 独歩はたいしてこの学校が好きではなかった。学区として定められているから通っていたのであって、スクールモットーには 1080 もろごりらPROGRESS全然書けてないです。チマチマ進めます。左馬刻が両目右腕右脚を失った状態からスタートしますので身体欠損注意。何でも許せる人向け。左馬刻が目を覚ますとそこは真っ暗だった。真夜中に目覚めちまったかとも思ったが、何かがいつもと違っている。ここが自分の部屋ならば例え真夜中であっても窓は南向きにある為カーテンの隙間から月明かりがうっすら差し込んでいるはずだ。しかし今は何も見えない。本当の暗闇だった。なら、ここはどこだ?耳を澄ましてみる。ポツポツと雨の音が聞こえる。あぁ、だから月の光が届いていないのか。他の音も探る。部屋から遠い場所で、誰かの足音が聞こえた気がした。周りの匂いを嗅いでみた。薬品と血が混ざったような匂い。これは嗅ぎ慣れた匂いだ。それにこの部屋の空気…。もしやと思い枕に鼻を埋める。やっぱり。枕からは自分の匂いがした。良かった。てことはここは俺の家の俺の部屋か。ならばベッドサイドランプが右側にあるはず。それをつければこの気色悪ぃ暗闇もなくなるは、ずっ…押せない。スイッチを押すために伸ばした右腕は何にも触れないまま空を切った。おかしい。動かした感覚がいつもと違う。右腕の存在は感じるが、実態を感じない。失っ…?いやいやまさか。落ち着け。枕と部屋の匂いで自室だと勘違いしたが、ここが全く知らない場 6126