ミンミンと外では忙しなく蝉が鳴いている。季節は夏。もうすぐで神高も夏休みに突入する。
夏休み中は時間が沢山あるので折角ならショーについての話し合いをしながら課題をしようという事になった。
場所はどうするかということになったが
「オレの家は咲希も居るしなぁ」
「僕の家なら殆ど両親は昼間は居ないしどうだい?」
「いいのか?迷惑でないのなら類の部屋でいいか?」
「僕は全然構わないよ。フフ、楽しみだね」
何だか類が含みのある笑い方をしていて嫌な予感しかしないが、オレもなんだかんだ楽しみにしている。
夏休みに入り類の部屋にお邪魔することになった。
「お邪魔します」
「どうぞ、麦茶でいいかい?」
「わざわざすまないな、頂こう」
外は炎天下で汗をかいたので、麦茶が身体に染みる。オレは麦茶を一気に飲み干した。
2027