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    せちゅな

    🎈🌟小説をぼちぼち書いていきたい...

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    せちゅな

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    セフレ🎈🌟書こうとしたけど力尽きたので供養🙏
    軽い描写あるけどR15未満レベル

    ミンミンと外では忙しなく蝉が鳴いている。季節は夏。もうすぐで神高も夏休みに突入する。
    夏休み中は時間が沢山あるので折角ならショーについての話し合いをしながら課題をしようという事になった。
    場所はどうするかということになったが
    「オレの家は咲希も居るしなぁ」
    「僕の家なら殆ど両親は昼間は居ないしどうだい?」
    「いいのか?迷惑でないのなら類の部屋でいいか?」
    「僕は全然構わないよ。フフ、楽しみだね」
    何だか類が含みのある笑い方をしていて嫌な予感しかしないが、オレもなんだかんだ楽しみにしている。
    夏休みに入り類の部屋にお邪魔することになった。
    「お邪魔します」
    「どうぞ、麦茶でいいかい?」
    「わざわざすまないな、頂こう」
    外は炎天下で汗をかいたので、麦茶が身体に染みる。オレは麦茶を一気に飲み干した。
    カランと氷が涼しげな音を立てる。
    「今日も暑いねぇ」
    「外はめちゃくちゃ暑いぞ、この部屋はエアコンが効いていて涼しいな」
    「ね、エアコンが無かったら死んでしまいそうだよ」
    他愛のない話をしながらも課題を広げる。
    まずは課題をしてから疲れたらその合間に演出の話をしようという事になった。
    類は英語が得意なので分からない所を教えて貰おうと思って英語の課題を持ってきた。
    単語は何度も書けば覚えれるが文章問題は難しく中々手につかない。
    「どこか分からない所がある?」
    「ここの文章問題が難しくてな…」
    「司くん英語苦手だもんね」
    「ぐ…否定は出来んな…」
    どれどれと言って類はオレの隣に座った。ち、近くないか!それに何かいい匂いもする。
    好きな人の部屋で2人きりというだけでも十分緊張するのに隣に並ばれてしまったら尚更どぎまぎしてしまう。
    頼む、オレの心臓持ってくれ…!!
    「な、なんだか暑くないかこの部屋」
    「本当だね、ちょっとエアコン見てくるよ」
    火照った頬を誤魔化すようにパタパタとシャツを仰ぐ。
    類が近くにいてドキドキしていたから暑いと思っていたがどうやらそうではなかったみたいだった。
    類がエアコンのリモコンを見て機械の前で手をかざし、首を横に振った。
    「うーん、どうやらエアコンが壊れてしまった様だね」
    「なに!?どうする?扇風機とかないのか?」
    「残念だけどないね、まぁこれも暑さに慣れるいい機会だと思ってこのまま続行してみようか」
    それも一理あるかもしれない。ワンダーステージは野外なので暑さにも多少慣れておかなければならない。
    「うむ、そうだな。熱中症にはならない様に水分補給は欠かさずにな」
    そのまま課題を続行することにした。が、課題にぽたぽたと汗が垂れて正直課題を続行するのは厳しそうだった。
    ならばとオレたちはショーの脚本や演出について話し合うことにした。
    部屋の中はむわりと汗の匂いが漂い始める。麦茶をゴクリと飲む。勢いよく飲みすぎて口の端から麦茶が伝う。
    何を思ったのか類はオレの口の端に伝った麦茶をぺろりと舐めた。
    「え?」
    オレが驚いた顔をすると類も自分の行動が理解出来ていないようだった。
    「僕、なにして?」
    「……」
    目からふいに涙が零れた。これは一体何の涙なのだろう。類にキスまがいをされて嬉しいから泣いているのか?いかん、なんかもう暑さで脳細胞が死んでしまったのかと思う程に思考がまとまらない。
    「司くん…」
    「んぅ!?!?」
    唇に柔らかい感触がしてキスをされていると気付いた。
    なんでと頭に疑問符が沢山浮かんだがそんな事どうでも良くなる程に幸福感で満たされた。
    唇が離れ、類の顔を見るとやけに熱っぽい視線を向けられている。
    本当にこの男には敵わないな…

    オレ達は頭がおかしくなってしまったのだろうか。
    きっと、この暑さで脳味噌までイカレてしまったんだ。
    そうじゃないとこの状況に説明がつかない。

    お互いに何も言わず、唇を重ね合った。
    最初は唇を啄むだけの軽いキス、それからあっという間に服を脱がされて、ベッドになだれ込んだ。
    初めてだったが好きな奴と抱かれたというのがとても嬉しかった。
    だから類もオレの事が好きなんだって、オレの気持ちに気づいて受け止めてくれたのだとそう思っていたのに…

    「司くん、もしもお互いに好きな人が出来たらこの関係は辞めようね」
    「…は?」

    こいつは何を言ってるんだ?
    好きな人が出来たら辞める?
    この関係って一体なんの事だ?
    言いたい事は色々あったが、類がこれ以上話す事はないといった風の態度だったからオレは何も言えなかった。

    オレと類の今のこの関係はなんだ?
    友人とはあんな事しないし、恋人でもない。だとするとこれは所謂セフレって奴なのではないか?
    「ふ、不純だ…そんなのふしだらだっ!!」
    いくらオレが類の事を好きと言ったって身体だけの関係なんて虚しいだけに決まってる。
    こんな関係今すぐにでも断つべきだ。
    そう頭では分かっているのにどうして言い出せないのだろう…



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