@__254223105☆quiet followDOODLEどっかで再利用するかも 巻桐 自分には無い愚直さを眩しいと素直に認めるのは癪だった。それは、はっきり言ってしまえば自分よりも下だと認識しているからであるし、さらに言えば口の利き方も知らない生意気さ故でもあった。 ついでに言えば愚かしいまでの真っ直ぐさは、或いはただの愚かさなのではないかと思わせるほど頭がよろしくないところもまた、素直に認められない理由として挙げられる。 とにかく、桐島にとって巻田という男を素直に認めるのは少しばかり、否、かなり難しいことであったのだ。Tap to full screen .Repost is prohibited @__254223105MOURNING蛇(フルロク) 襟元を掴み壁に押し付けるようにして力を入れれば僅かに身体が持ち上がり、踵を上げなければ地に足がつかないようだった。だというのに襟元を掴まれている男は不敵な笑みを浮かべたまま襟を掴むフルフルの手の甲へと媚びるように触れる。巧みな指がすり、と宥めるように動くのが煩わしい。 「なあ、」 声色に楽しさを滲ませてニタリと笑む顔すら腹立たしく、けれどそうして苛立つことがすでに男の術中に嵌っているようでフルフルは舌打ちをしたい気分だった。 「なあって、怒るなよ」 笑いの滲んだ声は、けれどどこか甘やかな響きでフルフルへの耳へと届く。幼い子供に優しく投げかけるような、到底この男がするはずも無い言い方だがやけに言い慣れている風であるのも不快感に拍車をかけていた。 1011 @__254223105MOURNING兄になった日(ロック)「ロック、この子が貴方の弟よ」 そう言って母親に見せられた、生まれたばかりの赤ん坊。それは小さくて、弱々しくて、柔らかな、生命と呼ばれるものを捏ねて作ったみたいな存在だった。俺は何だか不思議なものを見ている感覚でその弟とやらを眺めていた。すると、顔に引いた線みたいな細い瞼が開かれてそこから血の色をそのまま写し込んだような美しいブラッド・レッドが現れたではないか! ブラッド・レッドは無垢な光を宿して世界を覗いている。最近気に入ってよく口にしている棒付きの飴玉よりも魅力的な玉だと思った。きっと、舐めたらとっても甘いのじゃあないか。 小さな口、そこからふや、と未発達の声帯が鳴き声をあげたのが妙に弱々しく見えて、ああ、俺がこの弟とやらを守ってやらなきゃなと思った。 744 @__254223105MOURNING気まぐれ(ロクカル) その男の唇を奪ったのは単なる気まぐれだった。セックスはするがキスはしない、なんて真顔で言う男が妙に哀れで可愛く思えて最初はその通りにしていたのだが、やはり物足りない気がしたのも事実。 逢瀬の回数はすでに片手では足りないほどに重ねられた。男はロックと違って不特定多数と関係を持つほど爛れてはいないらしく、多分、きっと、同性であの身体を知っているのは自分ぐらいだろう。そんな驕りもあった。 許されるのではないかという感情を裏返せば許して欲しいと言う願望になる。ただ単純に、優越感に酔いたかったのだ。 唇を合わせた瞬間の、驚きに見開かれた目にやってやったと思う。と、同時に肉を噛み千切られる音と痛みがロックを襲い思わず仰け反りそうになったのを男の頭の後ろに手を回してほとんど無理やり防いだ。 877 @__254223105MOURNING憎い男(フルロク それなりに長さのある舌が口内を蹂躙する、その苦しさにロックは眉をしかめた。顎を掴まれて無理やり上を向かされているせいで振りほどくことも出来ずされるがままだ。好き勝手動く舌に噛み付いてやろうかと思うがその後を考えると反抗心すら起きなかった。確か洗脳の手段に似たようなものがあったな。そんなことをぼんやり思う。痛みや苦しみは反抗心を損なわせるのだ、一度砕かれた自尊心はそう簡単に再生されはしない。 もっともロックに与えられたのは単純な拷問による苦痛ではなく気が狂うほどの快楽だったのだが。過ぎた快楽は地獄のような苦しみでロックの理性を奪い去り自尊心を粉々に砕いた。それも、男が起こした気まぐれだけで。 気が散っているのを気取られたのか、傍若無人な舌は横暴さを増していく。自身の特徴的な割れた舌の又をくすぐられて声がこぼれたがその全てが男の口内へ消えていった。歯列、上顎、喉の奥まで侵入してきて吐き気が湧き上がるが、それでもロックは逃れることが出来ない。背後から覆い被さるようにして男がロックの身体の自由を奪っていた。 699 @__254223105MOURNING別垢で書いた話界面張力(シチカル) 暑さの盛りはまだ先とは言え日中は気温の上がる季節。生徒も教師も涼を取りやすいものへと衣替えをする中で、年中同じ恰好なのでは無いかと思わせる教師が一人。 外からはそう見えるだけで実際は通気性の良いものに変えているのだろうが、それにしても肌の露出が少ない上にそれなりに着込む教師服は見ているだけで暑苦しい。 バラムは自身も暑苦しい見た目をしていることを差し置いて、隣りに立つ男を見ていた。常に眉間に寄っている皺は学生時代からであるのでバラムにとっては見慣れたものだ。 暑さなど微塵も感じていなさそうな澄まし顔。その外套から僅かに覗く首筋に浮いた汗が見えた時、あ、と声に出す間も無く、バラムはまるで誘蛾灯へと吸い寄せられる蛾の如く意識せず男の首筋へと腕を伸ばしていた。 1348 @__254223105MOURNING別垢で書いた話キスの話(シチカル) 唇にピリ、とした痛みを感じてカルエゴはああ、牙が当たったのだなと思う。 途端に滲む血の味にシチロウが気付き顔を離そうとするのを、後頭部を抑え付けるようにして阻んだ。合わせた舌が怯えにか震えるのを慰めるようにしてさらに絡める。この程度のことでこの行為を止めたくはなかった。 腰を抱くように回っていたシチロウの腕がカルエゴの腰を掴んで引き剥がそうとするのを、カルエゴはシチロウの首に回していた腕に力を入れて拒絶する。 「ん、……カルッ、ゴくん……ねぇ、」 待って、と少しばかり焦っている様子のシチロウには悪いが、その焦りがどうにも愛おしくつい笑いが込み上げた。愛しいという感情は面映さと楽しさと嬉しさと、若干の苦しさをミキサーで撹拌したような不思議な感情だ。 1703 recommended works けいこんDONE人間の有用性テスト 2 Ruikoro_MOURNING龍牙のはなし龍牙にとっての涼は『護るべき大切な人』だった。 失いたくない、辛い思いをして欲しくない、恋愛感情にも近い感情で誰よりも大切にしてきた人。 家庭環境が荒れていた龍牙にとって、涼は不思議でならない人だった。 父や兄弟はなく、母も昼職パートからの夜職。 帰りが遅いことは日常茶飯事で適当な食べ物やお金が机に放置されており、知らない男が来ては蔑ろにされていた日々。 いつも喧嘩で怪我をして、ボロボロな自分に家も大きく身なりの整った歳上のお兄さんが何故優しくしてくれるのか。 家族ですら、ないのに。 龍牙にとって、涼は何故か自分に優しくしてくれる人。 涼にとっては放っておけない可愛い弟。 そんな涼が引っ越してからの龍牙は支えが無くなり、荒れに荒れていった。 1578 中低音DOODLE始めました!よろしくお願いします! KTNS_SENDOODLE 2 kase_moegi_DOODLEパスワード:萌葱さんの本名(下の名前だけだよ) asyure_kouryuuTRAINING zo_tuiteDOODLEズオ・ラウのこと考えてた meirinDONEちこちゃんのぜんねず小説「策士、策に溺れる」https://privatter.net/p/10244658 にファンアートを描かせて頂きました!💕外はまだ明るいのに家の中では…(〃艸〃)♡二人とも着てますが、一応大人の方限定です。貴女は大人の方ですか…? komattoronDOODLEマホチリカビチリでウエスタンショー 3