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    shinmai88

    鯉月・🌙メインCP無しを書/描く予定です

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    shinmai88

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    ゆうばりトリオ。現パロリーマン。とても短い話。
    全年齢・CP無ですが、原作風味で江が鶴を慕ってます。
    鶴見さんを喜ばせたい江戸貝くんを応援(?)する月島さんと前山さん。
    某WEBイベントの再掲です。

    #ゆうばりトリオ

    三人寄れば「月島さん! 前山さん!」
     軽やかな明るい声に振り向くと、江戸貝が手を振っていた。

    「? 何だ?」
    「何だはないでしょう。せっかくこのボクが声をかけているのに」
    「で、何なんだ?」
    「そうそう、今いいこと思いついたんですけど」

    「いいことって?」
     前山も興味を引いたのか二人に顔を向ける。

    「鶴見さんを招いてお茶会を開くんですよ!」
    「……また唐突だな」
    「お茶会……素敵だと思うけど、また何で?」
    「今は十月二十日……あと二か月と少しで、鶴見さんのお誕生日じゃないですか! それまでお茶やお茶請けの準備をするのです」

    「いつ? どこで? 誰が? 何を? 何故? どのように準備するんだ?」
     月島が5W1Hで突いてくる。

    「それは……これから考えるんです! ほら、三人寄れば文殊の知恵というでしょう? 今日は終業後どこかで集まりませんか?」
    「集まる……久々にどこかで呑みに行くか?」
    「それ、いいね~三人水入らずだね~」

     三人は同じ社内の同じ係のメンバーだった。普段の業務では常に顔を突き合わせているが、プライベートで会うのは久しぶりだ。暫く繁忙期であったからなおさらである。

    「じゃ、打ち上げ兼ねて吞みに行くか!」
    「違~~う!」
    「? どうした」
    「それじゃ只の飲み会になっちゃうでしょ! ボク達は鶴見さんを喜ばせるための、笑顔を見るための作戦会議に出るんですよ! それを酒の肴にしちゃうなんて……」

    「江戸貝クンは何か考えがあるの?」
    前山が促す。

    「鶴見さんはボクの調べではスウィーツがお好き……という訳で、今夜はパティスリーのリサーチに行くのです!」
    「却下」
    「なんで!」
    「面倒くさい」
    「……確かに、夜にいきなりパティスリーはちょっとハードルが高いよね? じゃ、二人の折衷案で今日は吞みながら甘味会議をする?」

     江戸貝はやや逡巡した。
    「……まあいいでしょう。確かに今日は突然過ぎました。取り敢えず吞み会でいいです。」

    「よし! じゃ決まりだな。今日は定時で上がるぞ! 仕事に集中・集中!」
     月島が手を打った。

    「でも、三人で集まるのって久しぶりだからボク楽しみだな~」
     前山はおっとりと笑った。

    「では! よろしくお願いしますよ、お二人とも!」
     江戸貝は勢いよく仕事を再開した。

    「……元気でいいな」
    「いいことだよね~」

     鶴見さんを喜ばせたいと思う江戸貝を応援したい、と内心では思うのだった、前山と、そして月島の二人は。敢えて口には出さないが。


    20231020
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