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    kanashiki79

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    kanashiki79

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    寛描写練習(雑炊の寛夢版)

    雑炊(寛夢版) 今日は、寛見さんちにお泊まりだ。
     なかなか会えなく、会うのすら二週間ぶりで嬉しいはずなのに、少し浮かない顔の夢が、夜道を歩いている。

     仲良しの友人たちとの、女子会帰りだ。
     飲みながら、恋人との夜の生活の話になり…。あまり抱いてもらえてない、と自覚してしまった。
     頻度が少ないし、優しすぎると、言われた。

    「魅力が、ないのかなぁ〜…」

     一人、呟きながら、歩く。

     夢は、日車とは、違う仕事についている。
     彼の仕事は、弁護士だと聞いている。
     無骨だけど、まっすぐ見てくれる目が、大好きだ。

     大好きだからこそ、抱かれたい。
     どうやったら、強く求めてもらえるのか。

     誘惑、してみよう。
     心に決め、日車宅のインターホンを押す。
     足音がして、日車がドアを開けた。
     帰ってすぐなのか、まだスーツ姿のままだ。

    「どうぞ」
    「寛見さん、こんばんわ」

     久しぶりに見る、日車の顔。
     靴を脱いで上がった廊下で、ぎゅっ、と、夢から抱きつく。

    「どうした」
    「…魅力、ないですか、私」
    「いや、そんなことはないが」
    「あんまり、シてくんないじゃ、ないですか」

     少し酔った夢の頬は赤く、日車を見上げる目が、潤んでいる。ぷくりとした、唇。
     日車が、ゴク、と唾を飲み込む。

    「…かなり酔ってるな。何か食べたのか、まだなら簡単な、雑炊とか」
    「逃げないで」

     ネクタイを引っ張り、顔を近づけ、キスをする。

    「もっと、私を、欲しがってください」

     日車の、顔つきが変わる。

     夢の両足の間に、自身の左足を入れて壁に押し付け、両腕も同じように、壁に縫い止める。
     鼻先同士を擦り付け、囁く。

    「俺がどれだけ、我慢してるか、知らないだろう」

     普段見ることのない、ギラついた顔。

    「我慢、してるの?」
    「してるさ。…最初シた時、痛がってただろう」

     ぐっ、と左足を持ち上げ、夢の体を刺激する。

    「んっ…」
    「だから優しく、溶かしてからシてたのにな。回数にしても、そうだ。それを『もっと欲しがって』…か」
    「そう、です」

     話しているうちに、触れ合っていた唇が、重なる。ぬめる舌を差し入れられ、夢がくぐもった呻きを、上げる。
     途中で息苦しくなった日車が、口づけを続けながら夢の右腕の拘束を解き、ネクタイを緩める。

     …銀の糸で繋がれたまま、唇が離れた。
     そのまま日車は、夢を両手で抱え上げる。

     続きは、ベッドで。
     そう囁き、歩き出す。

     こんなに力強い人とは知らなかった。
     夢は思いながら、日車にしがみついた。
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