警官零プレがイチャイチャするだけ「ねぇ零夜くん!」
とある世界で、一人の女の子が声を掛ける。女の子の声に振り返ったその人は……私の初恋の人だった。
「やぁ、プレイヤー。どうかしたかい?」
「あのね、不思議な夢を見たの」
「不思議な夢?」
私によく似たその女の子は、うーんと唸りながら言う。
「警察官の零夜くんと、私によく似た女の子が幸せそうにしてる夢なの」
「……」
「これってもしかして、別の世界線なのかな?」
女の子が訊くと、零夜くんは薄ら笑って頷く。
「あぁ、きっとそうだね。元気そうだった?」
「うん!そっか、私も見れるようになったんだなぁ……別の世界の私を……」
もしかして、それって……
そう気づいところで、
「はっ」
目が覚める。
相変わらず、私は夢を見ている。パラレルワールドの私の夢を。
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