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    カナト

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    カナト

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    産気づいた魏嬰が良かれと思って静室を飛び出したものの書き置きが不十分な事により、藍湛含め姑蘇藍氏に物凄い誤解を招く話を…読みたかったんですが…
やはり自分で書くと見たいところまで話が進まない()
九尾(尻尾は再生可能)な世界線で、過去にちぎれた事があると仮定した話なので苦手な方はご注意を…!

    #忘羨
    WangXian
    #龍狐AU
    dragonFoxAu
    #男体妊娠
    maleBodyPregnancy

    黒狐嬰の限界子育て(姑蘇藍氏大混乱)最近産気づいたある狐…姑蘇藍氏、かの含光君の同侶は考えた。己の住んでいるこの場所は今、婚姻を結ぶことすら難儀する少しばかり息苦しい状態にある。
    万が一にもこれから産もうって時に難癖をつけられでもしたら…その時の己の精神的余裕次第で憤怒しかねない。
    「それはマズイ」
    善は急げと支度を整え、簡素な書き置きを残した狐はひとつ大切なことを忘れていた。
    「うぇ…うぇい、いん………」
    藍湛っては魏無羨を前にするとポンコツになりがちである。(本人談)


    ーーーーーー


    姑蘇藍氏の子弟達に大人気の黒狐…魏無羨の行方不明に心を痛めていたところ、夜狩へ出ることになった子龍達は帰路にあった。
    「魏先輩…お帰りになってたりしないかな?」
    ぽつりと一人の子龍が呟く。
    「…もしそうだったなら含光君が伝令をくださっていたと思う…」
    「思追…」
    件の夫夫に育てられた義息、藍思追を藍景儀が慰める。
    景儀と共に小双璧と呼ばれる思追。
    いつものやわらかな、しかし凛とした佇まいは今や見る影もない程に悲しみが滲み出ている。
    (魏先輩…あんた今なにしてるんだよ…)
    いつも誰かの為に無茶をする狐が何の理由もなく、心底可愛がっている息子を悲しませる筈はないと皆理解していた。
    だからこそ長い間姿を見せないことが不安を煽る。

    小双璧が金凌に文でも出してみようかと算段をつけていたその時。
    「せ、先輩、あれ…」
    顔を真っ青にした子龍の一人がすれ違った徒人の男を指差した。
    「こら、人に指を…」
    瞬間、青ざめる。
    視線の先、向こう側へと歩いていくのはどう見ても無辜の民である。
    何一つおかしなことは無い。
    にも関わらずその男が身に付けた襟巻に全員の目が釘付けになる。
    大きくてふんわりとした輪郭に、たっぷりとした手触りの良さそうな艶のある漆黒の毛皮。
    「羨、哥哥の、尾…っ!」

    力尽き…

    いずれ入れたい文章⤵︎ ︎

    「あやつの尾が減っているところなど…屠戮玄武との闘い以来ではないか…?」

    全く余計な一言である。
    
しかしあの藍啓仁の口から重々しく放たれた一言で皆に激震が走った。
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    はるもん🌸

    MOURNING「今、誰かが私を呼ぶ声がした。魏嬰、君か?」
    月夜を見上げ、藍忘機は遠い昔に見たかわいらしい笑顔を思い出していた。そんな独り言をつぶやいたことがあった。魏無羨がいなかった時間があまりにも長すぎた。
    そのせいか、今ある幸せが、まるで嘘のように感じる瞬間があるのだ――――――――。
    あなたがここにいる『魏嬰、なぜ君が死ななければいけなかったのだ…』

    背中の痛みよりも、胸の痛みがこたえた。冷泉でどれだけつかろうとも、癒える事はない。
    兄が「時がたてば忘れ行くだろう」と言いに来てくれた事がある。

    されど、その日は来なかった。

    師弟が大きくなっていく様を感じ取るたび、時間の経過を感じる。
    かつて子供だった彼がはしゃいでいた姑蘇の山道を歩いては魏無羨の笑い声を思い出す。なぜ一緒に遊びに出かけなかったのだろうと後悔しても、もう遅い。

    彼はあんなにも自分を気にかけてくれていたのに。愛しさは増すばかりだった。会いたくて、愛しくて、つらかった。



    「――――――ッ」

    藍忘機は息を少しみだしつつ目を開けた。
    体にずしりとした重みを感じる。魏無羨だ。むにゃむにゃと自分の髪の毛を口に入れて何か言っている。力加減を忘れてつい、強く抱きしめてしまった。
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