どうにか溜まっていた書類仕事も片付き、執務室で休憩を取っていた。
ずっと今日1日書類と向き合っていた為酷く疲れた。これが機体の調整とかなら、1日でも疲れること無く出来るんだけどなぁと独りごちる。
「⋯⋯なにか飲もう」
執務室には飲み物をいつでも飲めるようにシンやルナマリア達がコーヒーや紅茶など色々と準備してくれていた。
「何を飲もうかな⋯⋯いつもなら紅茶だけど⋯⋯たまには」
そう言って手に取ったのはコーヒーのパウチ。ドリップ式のそれをコップに差し込み、お湯を注ぐ。
コーヒーのいい匂いが部屋に拡がる。
入れ終わって、1口飲んでみるとあまりの苦さに眉を顰める。
丁度その時、ピピっとコール音が鳴りスライド式の扉が開いた。
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