⑤ 女体化(後天的に女体化しちゃう)(種自由のアスキラ) 「ええーと⋯⋯」
キラはベッドの上で固まっていた。それもそのはず、寝て起きたら本来無いはずの物があった。
「僕、男だよね?」
思わず確かめる様に自問自答する。キラの記憶が間違ってなければ生まれてこのかた男として19年の歳月を生きてきた筈だ。
「じゃ、じゃあこれは夢かな?」
夢かどうか確かめる為に自分の胸を掴む。ムニッと柔らかい感覚。
「⋯⋯⋯⋯」
やばい。現実逃避したい。これはタチの悪い夢だ。きっと連日の仕事疲れが出てるんだ。そうに違いない。
遠い目をしてもう一度寝て見ようとした矢先自室の扉が開く。
「キラ、何もう一度寝ようとしてるんだ」
「⋯⋯アスラン」
なぜミレニアムにアスランが居るのかと考えたがすぐに思い出す。
そうだ。昨日からアスランは用事でミレニアムに乗艦していたんだった。アスランならこの身体を見てすぐに気が付くはず。
「何してる? もう起きないとシン達が心配するぞ」
あれ?なんで普通の反応?
「ねえ、アスラン。僕を見て何か気が付かない?」
「ん? キラだろ?」
なんかズレた返答で脱力する。
「そうじゃなくて、僕の身体を見て何か気が付かないのかって言いたいんだけど」
「お前の?」
アスランはじっとキラの身体を見る。
「特に何も?」
しれっと言い放ったアスランに、流石に限界だった。
「そんな訳ないだろ!? 僕の胸におっぱいが生えてきたんだよ!? 僕、今女の子になってるんだけど!?」
「落ち着け、キラ。あと大声でおっぱいと言うんじゃない。お前の口からそんな単語が出ると事故が起こりかねん」
一体どんな事故が起こるとでも言うのか。僕だって男なんだし、そういう単語だって言うこともあるのに。
「⋯⋯もしかして、これってアスランの仕業だっりするの?」
やたら冷静なアスランに嫌な予感がした。
「流石に分かったか」
やっぱりそうかと項垂れる。
「⋯⋯それで? なんで僕の身体が女の子になったの? 理由は?」
「⋯⋯ラクスとカガリがな」
「んん? ラクスとカガリ?」
まさかの2人の名前に目をぱちくりさせる。
「二人の会話で、キラが女性だったら凄く可愛いんだろうけど、修羅場があっちこっちで起こるんだろうなと話していてな」
「うん⋯⋯? うん。それで?」
「俺もキラが女性だったらと妄想したら止まらなくなって、じゃあやってみるかと頑張った結果」
「⋯⋯」
どうしよう。真面目に聞くのが馬鹿らしくなってきた。
「⋯⋯それで、僕はこんな身体になったと?」
「まさかこんなに上手くいくとは思ってなかったけどな。やっぱりキラはどんな姿でも可愛い。男でも女でも、俺はどっちのキラでも」
アスランの話途中でキッと睨み拳を振り上げる。呆気なく掴まれたが、構うもんかと反対の手で殴り掛かるがそっちもあえなく掴まれる。ならばと足で蹴ろうとしたらバランスを崩してベッドに倒れ込む。
「⋯⋯」
あ、これ、やばいかも。
そう思ったら、上に乗ったアスランがいやらしく笑った。
「なんだ、誘ってるのか?」
「ち、ちがっ!」
「なら、美味しく頂かないとな? なぁ? キラ」
アスランの目が本気でギラついていて、キラは今日の仕事は出来ないと諦めるしか無かった。
一日中しっかりと美味しく頂かれてしまい、キラはベッドの住民になるしか無かった。
途中で女体化が解けて、いつもの体に戻った後もそのまま食べられたのは言うまでもない。
⑤ 女体化(後天的に女体化しちゃう)(種自由のアスキラ)ぴぃさんリクエストありがとうございます!