Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    saku_to_en

    @saku_to_en

    【BL】
    第五人格(ヘレネブ)
    テイルズ(シンルク)

    【夢小説】
    第五人格(イタカ)
    テイルズ(シンク)
    原神(放浪者)
    などなど書く予定のバブちゃんです
    宜しくお願いいたします🙏

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 11

    saku_to_en

    ☆quiet follow

    注意
    ※この夢小説はクロスオーバーです
    ※シンクと放浪者が出ます

    どうかボクだけを…気に入らない。
    そんな気持ちを抑えながら、向かい合わせに座っている○○を見た。

    「でね、放浪者がね!~」

    そんなボクの気持ちに気づいていないのか、楽しそうにアイツの話を続ける○○。ああ、本当に気に入らない。最近、いつもそうだ。いつもアイツの話を始める。ボクはそれが何故か忌々しくて堪らなかった。会話を終え一人自室に戻った後も、その忌々しさは消える事はなかった。


    *

    次の日。
    ボクは任務の打ち合わせの為、○○を探していた。
    しかし、部屋やラウンジを探したが、姿が見えない。

    「どこいったんだ····アイツ」

    軽く舌打ちをしバルコニーに向かうと、そこには探していた○○の姿があった。柱が邪魔で見えないが、誰かと話しているみたいだ。

    「····っ!!」

    話しかけようと近づいた時、話している相手が見えた。放浪者だ。二人で楽しそうに話している姿を見て、苛立たしい気持ちになった。

    「……ねぇ」

    その感情を隠す事が出来ないまま、ボクは○○に話しかけた。

    「シンク!……って、どうしたの!?」

    ○○が戸惑った顔で聞いてきた。当たり前か···。きっとボクは今、酷い顔をしているだろうから。

    「…別に。それより任務の件なんだけど」
    「あ、ごめんっ。打ち合わせしないとだね。」
    「そういう事。探したんだから、さっさとするよ。」

    「ふーん。」

    踵を返そうとすると、後ろから声が聞こえた。

    「…何」
    感心深そうな声を発した放浪者に、ボクは露骨に嫌そうな声で返した。

    「いや、君は○○に好意を持っているんだなって思っただけさ」
    「…は?」
    「だってそうだろう?」
    「ちょ!?放浪者!?」

    いきなり放浪者が○○の肩を抱き寄せた。

    「君の○○に対する態度は他の人間を相手にしている時より遥かに優しいし、雰囲気も表情も和らいで見える。違うかい?」
    「…○○を離してくれる?」
    「答えないのかい?」
    「離せって言っているんだけど」
    「嫌だと言ったら?」

    もう我慢の限界だった。強引に放浪者から○○を引き剥がした。

    「…さっさと行くよ」

    そう言うと、○○の腕を引いてバルコニーを後にした。

    「なんだ…、あんな顔も出来るじゃないか。…良かったね○○。」

    そう呟いていたとは知らず。


    *


    「ちょ、ちょ、シンク!?」

    ○○の驚いた声で掴んでいた手を離した。ボクとした事が冷静さを失うなんて情けない。

    「…今こっち見ないで」
    「う、うん…」

    廊下に気まずい空気が流れる。

    「ね、ねぇ…、さっき放浪者が言っていた事、本当?」

    その空気をどうにかしようとしたのか、○○が声をあげた。

    「……言わせないでよ」

    そっと、○○の目を手で覆うと優しく頬に口づけた。

    「これが答えだよ」

    赤面した顔はアンタでも見せてあげない。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💚💖💚👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works