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    27don

    R18作品は高校生含む18歳以下の閲覧はご遠慮クダサイですよ。

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    POIPOI 18

    27don

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    バロバロ前夜の左寂【R18】

    指で柔らかな内壁をなぞる。
    ほんの少し押しただけで崩れるほどに感じるそこをじっくりと責め。
    指で押すたびに押し殺した声が漏れた。

    「いい加減……力、抜けって……」
    「……………でき……る、なら……ぁ、……そうして……ッ」

    コリ、と指を立てれば、小さい悲鳴を漏らして目いっぱいにのけぞる。
    指を止めないまま、白い喉を舌でなぞれば今にも泣きそうな嗚咽が喉仏を上下させた。

    額の汗を拭った骨張った手が、そろり、と下腹部に伸び、自分自身を握りこんだ。
    既に立たないほど果てたそれからは、指で擦るたびに半透明の露が零れた。
    後ろめたそうな視線が泳ぎ、恥じらい噛んだ唇からは切なげな吐息。

    「…ッ……く、…ゥ…は…ぁ…ッ…」

    一度、前のほうがいいのか聞いたことがあったがそうではないらしい。
    後ろでイかせ過ぎると先生はいつも自分のナニを握った。雄の刺激を忘れないように、雌の喜びに溺れないように縋るようで、どこか痛々しい。もうキツイってことで、止めないといけないんだろうが。

    「なあ……たまにはじっくり楽しませてくれよ……せめて、朝まで」

    先生は綺麗な顔をくしゃくしゃにして俺の首を抱き、耳もとで泣きそうな声で俺が欲しいと言った。

    「……まだ……だめだぜ」
    「も……や……っ……やぁぁぁ……」

    胸元の紅い蕾を舌先でほんの少し。
    ひっ、と息を飲む声を聞き、なおねぶり唇で吸い、やわやわと歯を立て。

    いや…いや…と、小さく呟きながら狂おしくシーツに波紋を描き、
    汗で濡れた髪を乱し、自分自身を慰め。

    ほんの少し指を動かすだけで、ざあと身体を悦楽が走るのが見える。

    「さま、とき、くぅッ……ン……! ………ほし……き……て………」
    「……すげーエロイじゃねーか。こんなんブチ込んだら、俺すぐイっちまうよ」
    「そんなこと……! ァア、ッ!!」
    「だってよォ、俺早かったなっーつーときさ、すげェ優しくしてくれんじゃん。慰めんなよ。わかるっつーの」
    「さまときくん……っ」

    とうとう泣き出した先生をうつぶせにし、クッションを抱かせ。
    顔を埋めて声を殺して泣く男の膝を立て、動かしやすくなった指でかき回すとくぐもった声が悲鳴に変わる。
    散々に抜き差し、奥で指をぐるりと大きく動かすと、長い悲鳴をあげて震えてがっくりと崩れ落ちた。
    そのままクッションに顔を埋めたまま動かないので、慌てて仰向けに転がしたら本当に指一本動かせないようで
    ただ、力の無い揺らいだ瞳が俺を見た。

    「………あんまり……じゃ……ないか…………」
    「俺も、そう思う……」

    動けない先生の長い両足を広げて肩に抱える。
    どんだけ悪態を吐かれるかと思ったら、さああっと頬を染めてそっぽを向きやがる。

    「ッ……マジ…………ふざけんなよ…………」

    アンタの言う通り、あんまり、あんまり、だぜ。罵倒されたほうがまだマシだ。
    動けずにただ見下ろしていたら、ぎゅうぎゅうに閉じた瞼が薄っら開いて、真っ赤に潤んだ眼がこっちを見て。

    「……反則ばっかだぜ……」

    深い夢に溺れるみたいに、すんなりと体が沈む。

    「ぁぁ………あ………」

    押し出される甘い甘い吐息はあふれる蜜のようで。
    心も体も溶かしてゆく。

    「さま……とき……く………………て……ェ……」
    「……ンだよ……? 聞こえねぇっつーの……」
    「……も、うご……いてくれ……!」
    「ッ! お、おう、悪ィ……」

    じっとりした締めつけを、繋がりをただぼんやりと味わってた。
    ほんの少しも離れたくなくて。
    もどかしげな先生の膝が胸を押し、ほんの少しだけ押しだされた。

    「うぁッ……あン……う……ッ…」

    ゾっと腰を抜ける甘い痺れ。
    ずぐずぐと疼くそれをじりと抜き、勢いも無くただ押し戻す。
    薄い唇がわななき、堪えに堪えた熱い溜息を吐く。

    「きょ……は、ずいぶん……いじわる………だね…………うぁ…ッ…」
    「……ん……、なんかさァ、好きすぎて。……悪ィな、先生」
    「……は……? …あ、……あぁあ!! あ……ーーー」

    がたがたと震えの止まらない身体を強く抱き締める。
    なんでだ、こんなに、離れたくない。

    「イッたのかよ? ……ざまァねぇなァ……」
    「ッア! あ、だめ……うごか……な……」
    「さっき動けって言ったろ?」

    半分ほと押し出されたそれを、まだキツく引き攣る中に深く押し込むと、声も出せずに呼吸が止まった。
    突き上げたいのをガマンして、さすがに落ちつくまで少し待ち、汗と涙で貼り付いた髪を撫でる。

    「ま、とき、ぃ……くぅ……ッ、うごか、な……で………」
    「……ん」

    繋がったまま身体を合わせ。
    体重をかけすぎないように、隙間が開かないように。

    ようやっと身体の力がふっと抜けた先生は、ゆっくり息を整えて、俺の背中に腕をまわし、しばらくぴったりとくっついていた。

    「…………も、疲れ、たよ……」
    「……ん、腰、辛くねぇか?」

    こくりと頷いた先生が心配そうに見上げる。

    「……なンだよ」
    「……それは、こっちのセリフだよ、左馬刻くん……君は、誰と、何をしてるんだい……?」
    「……あ? センセーと、セックスだろーが……」

    先生はまたこくりと頷くと、腰に足を絡めてきた。
    ますます深く結合し、眉間が切なげに寄る。

    ひくり、とふいに締めつけがあり、先生が頬を真っ赤に染めた。

    「さま……とき……くん……と……、いま……繋がってるよ……?」
    「……おう……」
    「……こんなときに、おかしいけど……嬉しい……よ……私は…………」
    「………………おう…………」

    キス、甘い甘いキス。
    お互いの全て味わうみたいに。
    滴る唾液を先生の舌が絡め取り、じゅるりと卑猥な音を立てた。

    「うあ……あ、む……ンン……」
    「キスだぜ、ただの。そんなに好きかよ」
    「んん……も、っと……」

    唇で声を塞ぎ、ゆっくり…ゆっくりと腰を抜き差しする。

    「ーーっ、んぅーー……」

    突き出した舌を吸い、歯で縫い止める。
    飲み込めない唾液が舌を伝って先生に注がれ、溢れ、頬をだらだらと濡らした。

    「っ、あ……ああっ……あーーー……」

    びくり、と震え仰け反り、空いた口はそのまま甘い唾液と喘ぎを零し続け。
    俺に合わせて揺れる腰がだんだんと早く波打ち、もっと激しく、もっと強くと貪欲に誘う。

    誘われるままに揺れ、このまま溺れてしまいそうな。
    切なげな声さえ交じりあい、誰の吐息かわからないほど。

    「……アンタ、マジで、俺と、ヤれんのかよ……ッ!」
    「……ッあ、それ、を、確認……しに、きたんだろッ……君も……、私も……ッ……」
    「ハハッ、違いねェ!」

    ガツンと突き上げ、嬌声を引き出す。押し上がった頭がヘッドボードにぶつかり、逃げられない身体をくの字に折り曲げ、腰を叩きつける。ずるりと引き抜けばぐずぐずに溶けた腸壁が絡みアナルが赤く捲れ上がった。深々と押し込めばガキみてェな悲鳴を上げ、イヤイヤと首を振り。

    「イイトシこいて駄々っ子みてーに泣いてんじゃねェよ……可愛ンだろーーーが!! クソがッ!!」
    「ッ!?」

    顔面が火を噴き、中がビクビクと震え締めつけ、千切られそうなほど。
    馬鹿正直な反応に俺自身も急に張りつめ、先生が苦しげに呻いた。身を捩り逃げる腰を追い、深々と抉る。

    「ばか、ンな締めんなッ!  痛えじゃねーかッ!!」
    「ちが、ぃッ……ふか、深いッ!! さま、と、きッ……くん……ッ!!」
    「止められるわけねェだろ……ッ!!」

    くたくたの先生はほとんど抵抗できず、力なく押し返す腕をやすやすと押さえることができた。
    身体の下でなすがままに泣き叫ぶ男が、もっと、もっと欲しくて、もっと深く、もっと……

    「ああ……や、うあぁあ……くッぁぁあ……ん……ンン……」
    「好きだ……せんせぇ……ッ! 好きだ……ああ……!」
    「さまときくん……っ!! も、怖い、また、……キそ……ッ……あぐ……く、ぅぅ……んん……」

    中だけはやけにキツくて、熱くて、必死で押し返すそこに強引に突き刺し。
    押し返す身体を全体重を乗せ抑え込み、口を手で塞ぐ。

    「先生ッ、すまねぇ……ッ!!」
    「ふぐッ! ンンッ!!!  ン、んーー!!」

    深々と捻じ込み、奥へどくどくと注ぎ込む。
    俺の急な張り詰めに、先生も背中丸め引き込むように震え果て……

    「ふ、……ぅん……ンン……」

    と、余韻なんてもの始まる前に引き抜き、指を揃えて突き入れる。
    引き攣るそこを、俺の放った精液でドロドロの中を、ぐちゃぐちゃに泡立てるみたいに。

    「ぐゥッッ?! う、ぐ、んんーーーー!!!!!」
    「悪ィ、先生ッ! もうちっと堪えろや!!」

    指を曲げ前立腺を内側から強く押し、イッたばかりの彼を容赦なく責め。

    「うぐーー!!! う!! うう!!!」
    「もっとイけよ! まだイけんだろうがよッ!!」

    引き上げるようにぶるぶると震わせ、もっと、もっとと追い上げ。

    「ふぐ……ぅ……ンン……」

    ふるふると揺れていたナニがトロリと半透明の汁を零した。腰を高く上げていたせいで、とろとろ滴るそれは先生の頬を濡らし、はっっと身を引くとどさりと両足が投げ出され、古いベッドが揺れ軋んだ。

    「……は……っ」

    息を取った先生ははたりと睫毛を揺らせ、瞼を落とした。

    「………………っ」

    汗と涙と、自身の精液で塗れた頬に張り付いた長い髪を指で払う。笑っちまうくらいすげー綺麗だ。青白い肌も、色の薄い唇も、骨の浮いた痩せた身体も。俺を受けるときは真っ赤に染まって鮮やかで、綺麗だ。
    不自然な姿勢で寝落ちた身体を伸ばし、お湯で温めたタオルを硬く絞り、無防備な身体を拭く。

    俺がいくら抱いたって先生は綺麗だ。明日になりゃスッっと立って目の前に現れる。

    「………………ヤれんのか。俺は。アンタと…………」
    「負けてくれるなら、助かるんだけどね」

    身体を拭く手を止め見上げると、目を覚ましていた先生が人懐っこく微笑んだ。
    穏やかに潤む目の下に、だいぶ疲れが残っている。

    「……おう………………………………って、んなわけねーだろ」
    「左馬刻くん、甘えたがりだよね」
    「今頃気が付いたのかよ」

    ……甘やかな微笑み。
    愛おしげな指が頬をなぞり、シーツに落ち、俺の指を探して優しく握る。

    「……知ってたよ」

    鼻の奥がツンとするのを気がつかれないように、柔らかに抱き寄せて。

    「……俺が勝ったらさ、せんせーのこと首輪つけて飼ってやんよ。そしたら堂々と付き合えるぜ」
    「悪くないね。私は負けないけれど」
    「だろーな」

    先生はくすくす笑いながら嬉しそうに起き上がり、軽いキスをくれて、くらりとまた倒れ込んだ。

    「……今日は負けたことにしてあげるよ」
    「は? そりゃどーも」

    目を合わせて笑い、それから深くキスをする。深く。溶けてしまえばいい。このまま。


    「左馬刻くん」
    「あン?」
    「……相手が君でよかった」
    「そりゃどーも」


    甘えてんのはアンタのほうだろ。
    抱き締めて、シーツ被って。大事なものを隠すみたいに。


    「……勝って、必ず、アンタをモノにする。絶対だ」

    「そう。私たちも、勝つよ」

    「……全力のアンタを倒す。でなきゃ、意味がねぇ」

    「…………今日、来て良かった」

    「………………おう」



    目が覚めたらもう先生はいないだろう。
    いつものことだ。
    明日になりゃスッっと立って目の前に現れる。

    だが、もし。この男を倒せたなら。
    目覚めても一人じゃない朝が来る。


    奪い取る、必ず。
    恋人をテッペンから引きずり降ろし、膝をつかせ、地面にキスをさせてでも。絶対にだ。


    自分で吐いた血にまみれて
    「物騒なプロポーズだね」って
    どうせ笑うんだろ。



    ……笑わせてやるよ。



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