ボクは、自分は結構経験豊富な人間だと思う。
　まだまだ大人とは言えない歳だけど、色んな冒険をして、たくさんの人に会ってきた。生まれた場所とは違う世界でも、ボクらしくめげずに生きてる。
　僕の知り合いは曲者揃いだ。だからそんじょそこらの変人なら、動じずに臆せずに接することができる。それが良いことなのかと言われると、首を傾げるしかないけれど。
　つまり何が言いたいかって、不審者に絡まれても女の子らしい可愛い反応が出来ないのって、ちょっぴり悲しいよねってハナシ。

「ハァ……二人とも本当に綺麗だねぇ、おじさんとお茶しよう？」
『……』

　ルルーと二人で街を歩いていたところ、知らない人に話しかけられた。ルルーは美人だし、こういうのに困っているってそういえば以前から言っていた。大変だなぁと他人事のように思っていたけれど、どうやらこのおじさんはボクにも興味があるらしい。十六歳のボクもそういう目で見るなんて、このおじさんは本物の不審者だ。

In Benwick(One)Unlike the Fairy King Forest, which is like spring all year round, the Fairy Forest in the Kingdom of Benwick, which maintains friendly relations with humans, has very distinct four seasons.

The coming autumn brings a colorful color to the forest that is very different from summer. A cool breeze blows through the treetops, and trees shake their bodies, scattering their leaves to the sky, and the fallen leaves form a colorful carpet on the soil.