Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    おまめさん

    @pogmmm

    ご意見ご感想お雑談嬉しいです!😳💕
    お気軽に~!
    https://odaibako.net/u/pogmmm

    ⚠️R18作品はリスト限定です
    リストに関してはツイッターよりご確認ください
    https://mobile.twitter.com/pogmmm

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🅿 🇴 ☪ ❣
    POIPOI 56

    おまめさん

    ☆quiet follow

    寝たふりをする💜

    #lucashu
    #mafiyami

     鼻歌を歌いながらルカが帰ってきた時、僕はちょうどうとうとしかけていたところだった。なんとなく目を開けるのも億劫で、ルカの動向を気配で感じていた。
     リビングの扉が開いて、ただいま、と明るい声が響く。と、同時に僕がソファで寝こけているのを見つけたのか、おっと、と小さな声が聞こえた。
     足音が突然小さくなる。何をするにもうるさい大男が、僕のために小さく小さく動いているのを想像すると、それだけで面白くて、うっかり笑ってしまいそう。
     荷物か何かをダイニングチェアに置いたらしいルカは、また足音を立てないようにこちらへ向かってきた。
     おかえり、って声をかけるか一瞬迷ったけれど、やっぱり狸寝入りをすることにした。ルカが寝ている僕に一体どんな悪戯をするのか気になったから。
     ルカはソファの隣に座って、じっと僕の顔を見る。そんなに見られたら照れるんだけどってくらい、至近距離で、ずぅっと。悪戯を考えているのかな?顔に落書きする?突然くすぐる?いや、きっとルカの頭の中には、僕なんかには思いつかない突飛な悪戯が思いついているんだろう。
     楽しみ半分、恐怖半分でじっとルカの次の一手を待つ。唇も、制御するのが大変だ。
    「………しゅう?」
    「………」
    「んん、…オーケー」
     顔にかかっていた髪を、ルカが指で耳に掛け直してくれる。耳元で大声を出す?ルカは子供っぽいところがあるから、ベタだけど逆にありえるかも。
     ルカは少し腰を上げて、僕の耳元へ近づいてくる。
     くるぞ、くるぞ。爆音に備えて…と言っても何もできないので、心だけは爆音への備えをして。
     は、とルカが息を吸う。僕は身体が緊張する。
    「………っ」
    「…愛してるよ、シュウ」
    「う、ええっ?!」
     耳元で囁かれた予想もしていなかった言葉に、思わず飛び上がる。目の前にはニヤニヤ顔のルカ。悪戯が成功して、嬉しくて仕方ないんだろう。
    「あはははは!あはは、ははは!シュウ、顔真っ赤!」
    「もう、もう、…っ!るぅかぁ!」
    「あははは!」
     大爆笑の彼は、僕に怒られないように走って距離を取った。その姿からは、さっきの『愛してるよ』なんてとても繋がらない。…ああもうほんとに、ずるい子。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖💖💞💞💞☺💖💞💞💞💞💞☺💜💛🙏💖☺🙏🙏🙏💖☺☺💖🙏💛💜☺☺☺☺👏👏💒☺💞😊😭😭😭👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏💘💜👏👏💜
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works