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    ariaritya_sub

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    フラショフラ(未定)の小説
    朝のキスのくだりがお題とずれてるから訂正しないと…😭

    未定私はショーンだ。今私は実弟であるフランクに恋をしている。おそらくお気楽な彼は私が抱いているこの劣情に気付いていないであろう。気付いてしまってはこの関係が破綻してしまうため、願わくばこのまま彼が私のそばで一生を過ごしてくれれば良いとさえ思う。「あぁ……」
    しかしそれは叶わぬ願いであり、現実は残酷だった。私は弟への想いを断ち切るために、今日も自らを慰めるのであった。

    ---------------------------------------
    「……ン…ショーン起きて」
    彼が私の名前を呼ぶ声で目をさます。
    土曜の朝はいつも彼が先に起き、朝食を作った後に私を起こしにくるのだ。
    もう少し寝ていたかったという気持ちはあるが、そんな小言を彼の前で発しては機嫌を損ねてしまうだけなので彼の呼びかける声に返事をし体を起こした。
    「おはよう」
    そう言って彼にキスをする。挨拶代わりの軽いものから舌を入れ深いものに変わっていく。朝の時間にしては少し濃厚すぎるかもしれないが、休日なのだから多少は大目に見てほしいものだ。
    「もうっ……ご飯冷めちゃうよ?」
    顔を赤らめながら照れ隠しのように言う彼の姿はとても可愛らしく、もう一度口付けを交わしたくなったが、これ以上すると本当に朝食を食べそびれてしまいかねないと思い名残惜しいがその唇から離れた。
    「ごめんね、じゃあいこうか」
    彼の手をとりリビングに向かう。
    テーブルには美味しそうな料理の数々があり、思わず感嘆の声が出る。
    「すごいな……これ全部フランクが作ったのか?」
    「うん、ちょっと頑張っちゃったんだ」
    そう言いながらエプロンを外す彼を見て愛おしさが込み上げてくる。
    この感情を悟られてはいけない、私は彼と兄弟としてずっと一緒に生きていくためにこの想いを隠し通さなければならない。
    そう自分に言い聞かせるが、日に日に大きくなっていくその感情を抑えることは難しくなっていた。
    ーーーーーーーーーーーー
    「今日はどこへお出かけしようか」
    朝食を終えた後、フランクが聞いてきた。
    正直あまり出掛けたくはないが、せっかくの休みなのに家に閉じこもっているというのも勿体ない話だ。
    どうしたものかと考えていると、あることを思いつく。
    そうだ、映画を見よう。
    映画ならきっと会話も少なく静かに過ごせるだろう。
    そうと決まれば早速行動開始だ。
    「それなら久しぶりに映画館でも行こうか」
    「いいね!最近行ってなかったもんね〜」
    フランクは快諾してくれたようだ。
    二人でお皿洗いや洗濯などを済ませ、私はまだ着替えを済ませていなかったので寝室へと向かい着替えることにした。彼はすでに出かける準備をすませているようで玄関から私をせかすように声をかけてくる。
    準備ができたところで玄関を出ると、外では雨が降っていた。
    最悪だ。折角外出する気分になっていたのに天気のせいで一気に憂鬱になる。
    だがいつまでもここにいるわけにもいかない。覚悟を決め傘を広げようとした時、フランクがこちらに手を差し伸べてきた。
    これはどういうことだろうか?疑問に思ったがとりあえず差し出された手を握り返し、二人でひとつの傘に入ることにした。
    男同士で相合傘など恥ずかしくて仕方がないが、ここで変な態度をとってフランクに不審に思われるのはまずいため我慢することにした。
    外に出ると先程よりも激しく雨が降り注いでいた。
    傘に当たる音が大きくてお互いの声すら聞こえづらいほどだ。
    そこでふと思ったのだが、こうして一つの傘に入って歩くというのは傍から見たらカップルに見えるのではないか?もしそうならこんなに嬉しいことはない。だがしかしこの思いも悟られてはいけない。高ぶった気持ちは喉を通り過ぎ君にはかなわないなと声になった。幸い雨の音に自身の声がかき消され、彼の耳には入ることがなかったようだ。---
    しばらく歩いているうちに最寄りの駅についた。ここから電車に乗り隣町の大きなショッピングモールまで行く予定だ。
    しかし予想以上に人が多く、なかなか前に進めない。それに加えて雨の影響もあってか電車の中はかなり混雑していた。
    そんな中、運悪く車内の揺れにより人とぶつかり体が密着してしまう。
    心臓が跳ね上がる音がした。
    顔が熱くなるのを感じる。今私の表情は赤く染まっているに違いない。
    彼はというと特に気にしていない様子でスマホをいじっている。
    私は自分の鼓動が彼に伝わっていないか心配になりながらも、平静を装って彼の横顔を眺めていた。
    ---
    目的地につき、私たちは映画を見ることになった。
    私達が見に来たのは恋愛映画のようで、内容はよくあるラブストーリーだった。
    しかし私にとってはそんな内容より彼のことが気になって仕方がなかった。



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