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    キラライ

    自創作の過去絵まとめたり
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    キラライ

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    フォーチュンドール本編24

    フォーチュンドール4章2話「別の地域で魔力を失った人の報告が多くなっているらしい。」
    「凛太郎のせいなのか、はたまた似たような能力の誰かなのか…」
    「まぁどうにしろ、またクランにそいつが近づこうもんならぶっ飛ばすつもりだけどな。」
    「もう雨ちゃん物騒だよ。」

    クランと雨、零子も貝森特区に来ていた。クランたちは特区の説明を受けた際、クランがマナコアを失っているという話を魔女に相談したところ、一定量魔力を入れることができる魔女製の“マナタンク”というものを体に入れるという提案をされたが、魔力は使えば無くなり、今までと違い自動回復はないため、再び魔力を使えるようにするには魔女たちに魔力を補給してもらう必要があるそうだ。現在、魔力が使えない以上、仕方なくクランはマナタンクを使うことにした。魔力を分けてくれる魔女によっては金銭などを要求してくる場合があるので、知り合いに魔力を分けてくれる心優しい魔女がいたらなぁと思うクランであった。
    そんなこともあってからいくらか月日が経ち、クランもマナタンクに慣れ始めたころ。特区内では魔力を失う人の事件のほか、まだ報告は少ないがいくらか魔物も発生している情報も入っており、油断はできない状況となっていた。そんな中、クランは逆に何か大きなことが起きないかと期待をしたりする声を出すと、雨は平和が一番だろと返す。零子は二人の間をとって何か変化があったらいいのにな~と話を続ける。何気ない会話を繰り広げる三人にところに突風が吹く。言い忘れていたが、クランの服装は黒いパーカーに緑のチェック柄の服、上が黒で下が緑のズボンをはいていて、雨と零子はペアルック、ラインの入ったオレンジの短い服でへそが出ている、ピンクのスカートに縞々の靴下をはいている、そこに雨だけ黒いパーカーを首元に巻いて、マントのようにしている。周りの人も突風に驚く様子があり、服が揺れる、雨と零子のスカートがめくれそうになると、クランはこのままでは二人に注目が言ってしまい下着が見えてしまうと思いすぐさま、魔法でスカートの中身を光らせた。

    「クランのバカ!」

    風が止んだ瞬間、クランは雨に思いっきり殴られた。クランは何で!?と声を漏らすがはっきり言ってバカだろ。周りの人も何事もなかったかのように歩み直すが、クランは今の突風に何か原因があるのではないかとスマホで天気情報を確認する。天気に不安定さはなく、快晴である。しかし、今いる近所の天気図の変化を細かく調べると、本当に一瞬だけ低気圧が起きていたことが分かった。雨と零子にもこのことを言うと、零子も不思議がっているが、雨はそこまで調べる必要もないだろうと楽観的である。しかし、クランは止まらなかった。何かの予兆であり、大事になったときに、真っ先に駆け付けたらかっこよく目立てるんじゃないかと思い、突風の風向きを思い出し、風上の方へ向かって走っていったのだ。
    雨と零子もクランについていくと、クランは建物の陰で一度止まって、追いついた雨と零子に静かにというように人差し指を鼻の前に当てた。雨と零子がのぞき込むと、女の子二人が魔物と戦っているのが見える。零子が五感のうちの一つを強化する能力を使って視力を上げて見ると、いくつかの人形が浮いているようにも見えた。

    「俺はあのゴーレムを倒しに行くからそっち二人は女の子を助けてやってくれ。」
    「いや、あたしがゴーレムの相手をするよ、クランの魔力は有限だからね。」
    「それだと俺が目立てないじゃん!」
    「人助けに目立つとか言ってられっか、クランのバカ!」
    「あの二人、見たところ魔法をうまく使えないみたいよ、早く助けないと、あと周りにいる人形?小人?も敵か味方かわからないわ。」
    「俺は光学迷彩で後ろをつくから雨はゴーレムを、零子は援護しつつ女の子を頼むぜ。」

    クランは光学迷彩で姿を消し走り出す。雨と零子もゴーレムに向かって走り出す。ある程度近づいたところで雨は念力で自らを浮かせ、猛スピードでゴーレムに接近し、殴りかかる。そして、ヒットアンドアウェイ、一瞬にしてゴーレムから距離を置くと、雨の後ろから零子が雷魔法で加速させた投げ剣でゴーレムを攻撃する。クランは、ゴーレムの後ろまで回り込むと、ゴーレムを召喚もしくは操作しているであろう男を見つけ、不意打ちで攻撃を仕掛けようとする。しかし、相手も魔力を探知したのか、気付いたようで、クランに地属性魔法を繰り出し、地面を突き上げる。クランは光学迷彩を見破られるのは予想外で攻撃をまともに食らってしまい、宙を舞う。迷彩を解き、着地して体勢を立て直すと、相手をゴーレムごと貫けるように光属性魔法を放ち、一直線に槍のように光を突き刺す。相手は横によけて躱すも、腕に光が当たり、ダメージを受ける。ゴーレムの動きが完全に止まった隙にゴーレムの上からとびかかるようにその相手に攻撃を仕掛ける雨だが…

    「やめてください!」

    その場にいた女の子一人の悲鳴とともに、辺り一帯には暴風が吹き荒れ、ゴーレムを操っていた男は周囲のものが飛ばないように地面で壁を作り、その場を留めた。もう一人の女の子は悲鳴を上げた女の子に駆け寄り、ゴーレムを操っていた男も、女の子たちのもとに駆け寄る。そして、クランのほうを振り向き、その男もとい将信は話しかけた。

    「お前ら何者?」
    「いや、こっちのセリフなんだが?魔物召喚して女の子襲ってたんじゃないの!?」
    「それは誤解だ。俺はゴーレムを繰り出すことができるが、これはこいつらの訓練をしていたんだ。こいつらはまだ魔法がうまく使えないからな。」
    「クランくん、どうやら私たちの勘違いみたいよ。」
    「まじかよ!?え?」

    将信が作った壁とゴーレムを崩すと、強風により飛ばされていた人形達が幸のもとに集まってきた。幸が全員に無事を確認すると、雫はひたすら謝っていた。

    「さっきの風、とんでもない威力だったけど、その子の力なのか?」
    「あぁ、こいつはこの特区ができる原因になった世界的な事件の日に魔女になって、それからまだ魔法がうまく使えず、さっきのように暴走してしまうんだ。」

    魔女という単語に、クランはピンときた。魔力タンクの魔法供給をたまにしてくれないか交渉したが、将信はマナタンクの話は聞いてないし、雫は魔力が溢れててもタンクに入れることはできないだろうという。クランが魔力タンクの話をすると、グレーラが幸がマナコアをいくつか持っていることを話す。人形の中に入れてて、人形は魔法が使える話をすると、幸は今持っているわけではなくて家に一度かける必要があるという。その時、零子がグレーラ達人形を見て目を輝かせて、グレーラに手を伸ばし話しかける。

    「わぁ~かわいいな~。私、人形に目がなくて。しかも動いてるの!?すごーい!」
    「あ、えぇっと。」
    「わぁ、いきなり触らないでよ~。うちは幸にマナコアだけじゃなく魂も入れてもらってるからこうやって動けるんだ。」
    「人形に魂が入ってるの!?そういう能力者なのかな?」
    「あ…はい…。」
    「わぁ!いいな~私もいつかアマハドール買ったら魂入れてもらおうかな~?」
    「零子!?あのくそ高い人形買うつもりか!?しかも製作者は死んでてかなりプレミア化してるらしいぞ。」
    「あ…あの…パパの作品を…ご存じで…?」
    「パパぁ!?」

    雨と零子は驚き、幸のほうを見ると、零子は幸の両手を取り、固く握りしめる。

    「まさか、娘さんに会えるなんて!?嘘でしょ!夢みたい!あなたも人形作ってるんですか?名前教えてください!連絡先交換しましょう!私、零子っていいます!お話凄く聞きたいです!」

    早口になっている零子に対し、幸は顔を青ざめ硬直した。将信が零子の目の前に手を出し幸が困っていることを言うと、零子はおとなしくなり、とりあえず幸から離れた。
    クランは将信に対して、もう一度戦ってほしいと声をかける。先程の戦いから、相手といい勝負になるからだと思ったからで今度はタイマンでの勝負である。ただ相手になってほしいのもあるが、幸や雫に魔法の使い方を見てもらったり、マナタンクでどれだけ魔法が使えるの試したいというのもあるようだ。零子も幸とゆっくり話したいし、また会えるきっかけになるからと、クランの再戦を後押しした。将信は明日また、この場所でできるかと聞くと、クランはいいというが、雨は魔力の補充が必要になるだろといい、補充してくれる魔女探すぞと言って、クランと零子を連れて、魔女を探しに行った。零子は幸と連絡交換をして、手を振りまた明日と幸に言うのだった。幸たちも、今日は疲れたし、将信の明日の戦いのためにも、今日はもう帰ろうと言い解散した。

    つづく
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    キラライ

    MEMOハロウィンネタ2024
    幸と雫のハロウィンSS10月31日の昼間、幸の家では人形達が玄関の装飾やジャックオランタン作りをしていた。一方で幸は唯と雫を誘ってカップケーキを作っていた。

    「幸さん、材料はこれで揃いました?」
    「そうね、唯と雫はこの作り方をみて、カップケーキを作ってね。フレーバーや飾りはこっちで切っておくから。」
    「わかり…ました…、できるかなぁ…」
    「少しずつやっていきましょう。唯もカップケーキなら包丁を使わないから安全にできると思うし。」
    「でも料理なんてあんまりしたことないからなぁ。」
    「落ち着いてやればできるものよ。」

    幸は唯と雫に指示を出しながら、色とりどりのかわいいカップケーキを作っていた。幸が珍しく張り切っているのは、先日、将信がハロウィンの日に地元の仲のいい子供たちを連れて知り合いの家を何件か周るというので、幸もなにかのインスピレーションになるかと思い、将信に家に来てもいいと言ったのだ。子供たちに配るためのお菓子として、カップケーキを作ろうと思い、たくさん作るために二人を誘ったのだ。結果的に料理の経験や、楽しい思い出になっているので、すでにとても楽しめている。不安と言えば、いきなりきた子供たちにお菓子をあげたところで、いたずらされたりたくさん話すことになって緊張したりないかと言ったところだが、そのときはそのときで将信にフォローしてもらうことにしよう。
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