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    絶対に勘違いしているタの22世紀蕎麦屋のタイカケ

    「なぁカケル。ひかるげんじ計画、ってどんな計画なんだ?」
    「ブーッ!」
    「うわっ、きたねぇな!」
     食後のお茶をゆっくり啜っていたカケルが、タイガの言葉に思いきり噴き出した。カケルの正面に座っていたタイガは慌てて身をかわした。そのまま厨房に駆けこみながら、タイガは話を続ける。
    「なぁ、知ってるのか?」
    「え、えーっと、タイガくんその言葉をどこで聞いてきたの?」
    「古い漫画! クラスメイトの家にあった!」
    「あ~、うーん……」
    「知ってるのか?」
     テーブルを拭くための布巾を手にしたタイガが、嬉しそうな顔をして戻ってくる。カケルはそんなタイガの表情をみて、何と答えるべきか思案した。
    「あのな、漫画で出て来たんだけど、よく意味がわかんねぇんだ」
    「お、俺もよく知らないんだよねぇ。多分ほら、光源氏って昔の書物に出てくる人だから、そのぉ……きっと古い風習か何かで……」
     カケルは誤魔化そうと言葉を濁し、タイガから視線を逸らす。しかし、そんなカケルの様子にタイガはカケルが何か隠していると察知した。カケルの手をとり、ぎゅっと握る。
    「なぁ、教えてよ」
    「えっと……」
    「漫画で言ってぞ! 年上の人が、年下の恋人にするんだって!」
    「え、えぇ?!」
     殆どわかってるじゃん! ちょっとどこか勘違いして捕えてるかもしれないけど……。
    「なぁなぁ、恋人とか好きな奴にする計画なんだろ? カケル、俺にしてくれよ!」
    「ちょ、ちょっと、えぇぇぇ?!」
     タイガが本当に「光源氏計画」を理解しているのか。そうでないのであれば、どう誤解して自分にそれを望んでいるのか。カケルは暫く頭を抱えることになる。
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    オルト

    TRAININGタとシンちゅわとモブしか出てこないけど、タイカケです。華京祭が終わってすぐのこと。クラスはミス華京院の話題で持ち切りだった。みんな誰が可愛かったとか、来年は自分も出てみようか、なんて話している。
    「なぁ、お前も意外と可愛かったぞ!」
    「…………」
     クラスメイトに声を掛けられたタイガくんは、両耳を塞いで机に突っ伏している。僕もクラスメイトに褒めてもらえたり色々聞かれてちょっと照れ臭かったけど……。
    「いや~優勝した西園寺、可愛かったな。俺、ファンクラブはいろうかなぁ?」
    「俺は太刀花先輩だなぁ~。美人のお姉さま、って感じですげぇイイ」
     みんなそれぞれに感想を述べている。みんなで頑張ったから、こうして褒めてもらえるのは嬉しいな……。
    「俺はやっぱり十王院先輩だなぁ~。あの衣装も髪形もクオリティ高かったし!」
     カケルさんの名前が出たその時、タイガくんの肩が揺れた。タイガくんはゆっくり身体を起こしてカケルさんを褒めたクラスメイトを睨んだ。睨まれた本人はそのことに気付いていないみたいだけど。
    「あれってアニメかなんかのコスプレだろ? おめぇそういう趣味なの?」
    「いいだろ、別に。ていうかソレ関係なくイイと思ったんだよ。校内でたまに見るけど、め 1002