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    オルト

    どうしようもないものを投下

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    908文字
    22世紀蕎麦屋タイカケ
    いつかふたりの初夜ちゃんと書きたいよ~~(初夜失敗)

    「なぁ、俺、もう待つのは嫌だ」
    「う、うぅ……」
    「なぁ、カケル……」
     じりじりと壁際に追いやられ、タイガくんに迫られ、僕はついに逃げ場を失った。
     タイガくんが高校を卒業し、交際を始めて数か月。最近、頻繁に迫られている。キスはもう済ませた。その先を、求められている。
    「え、と……」
    「セックスは二十歳になってから、なんて、言うなよ?」
     怒りを含んだようなタイガくん声。あぁ、どうしよう。
     セックスを二十歳までお預けにする気はない。僕だってセックスしたい。する気はないけど、心の準備ができていないのだ。身体の準備は、している。タイガくんが高校を卒業する前から。だって、タイガくんをずっと待たせていたんだもん、もしそういう雰囲気になったらスマートにリードしてあげたいって思っていたんだもん! だけど……。
    「カケル、俺のこと、怖い?」
    「えっ」
    「だって、震えてる……」
    「あ……」
     気付かなかった。でも、タイガくんが怖いだなんて……思わない。こんな風に誰かに迫られたことは…………ない、し。
    「あの、僕……」
    「ごめん」
     タイガくんは項垂れて僕から離れ、一歩後ずさる。長い前髪に隠れて表情が見えない。でもきっと、子供の頃に見せたあの顔と同じ顔をしているのだろう。僕が、タイガくんが高校を卒業したらね、と笑って返した時の顔。あの頃からタイガくんは本気でいてくれたのに、僕ときたら……。
    「た、タイガくんっ!」
    「っ!」
     思ったより大きな声がして、自分で自分の声に驚いた。タイガくんも驚いて顔を上げた。目をぱちぱちさせて僕を見るタイガくんは、とっても可愛い。あの頃と変わらない、と思いたいところだけど、タイガくんだってもう大人になるんだ。
    「ねぇ、タイガくん」
    「うん」
    「僕もね、タイガくんとしたい、って思ってるよ」
    「ほ、ほんとに?」
    「もちろん。いつでもできるように、身体だって整えてる。意味、わかるよね?」
     タイガくんはボッと顔を赤くして、小さく頷いた。
    「だから、えと、や……」
    「や?」
    「やさしく、してね?」
    「っ! うん!」
     そう言うとタイガくんは思いきり僕を抱きしめ、そのままベッドまで担がれて転がされて、噛みつくようなキスをされた。やさしく……してくれるんだよね?
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