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    美枝mie

    成人済 hdavhdを書きます
    書くものは、hdavの表現が多め
    雑食で、左右どちらも有り得ると思って書いておりますので、苦手な方はご注意ください。

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    POIPOI 47

    美枝mie

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    hdav 復活if
    hd視点の続き。今回は先生視点。
    目を覚ました先生、だいぶ壊れ気味

    hdl復活if 2/4心地良い夢を見ていた
    ずっと、暖かく包まれて守られている
    とても、安心する
    そんな夢、、

    急に、暖かいベッドから、床へ放り出されたような感覚で、目が覚めた。
    それでも、こんなに長く眠ったのはいつぶりだろうか。
    頭がスッキリとして、気分が良い。
    ここは、どこだ?


    ……!

    そうだ!
    ハドラーは?!!
    ガバァッと起き上がり、辺りを見回す。

    居た…!
    すぐ近くの壁にもたれて座り、ジッとこちらを見ている。

    よかった
    めを、あけてる
    いきてる
    ちゃんと、いてくれた
    やっと、、あえた…!

    なにか、なにか言わないと
    頭が混乱して、考えがまとまらない
    「ハ、、ハド、ラ、、、」
    喉がつかえた様に、うまく声が出ない
    身体が震えて動けない
    心臓の音がうるさい

    目頭が熱くなってきた
    まずい、このままでは、泣いてしまう
    そんな姿、彼には見せられない
    だめだ
    絶対

    思わず顔を伏せた

    地面に落ちた眼鏡が目に入る
    蘇生の途中で邪魔になって、放り投げたんだった
    ゆっくり手に取り、眼鏡をかける
    息を吐いて、表情を作る
    よし。
    剣を振るうより、破邪呪文より
    私の、得意な事
    大丈夫。
    笑える。

    「おはようございます」
    立ち上がり、声をかける。
    「久しぶりですね。ハドラー」
    ほら、ちゃんと話せる。
    「あ、貴方にとっては、ついさっきの事でしょうか?」
    助かった。あのままでは、なりふり構わず泣いてしまうところだった。
    「あなたを放って、眠ってしまってすみませんでした。」
    宿敵に、ハドラーには、そんな無様な姿は見せられない。
    「数日寝てなかったので、流石に眠気が限界だった様で」
    体調はいかがですか?
    そう言って彼の方へ歩いていく。

    本当に、きちんと確認しないと。
    灰しか残らなかった所から、復元した身体だ。全て元通りになった保証は無い。
    「どこか、痛いところとかありませんか?」

    ハドラーは座ってはいるが、体勢が不自然だ。普通に座ればこうはならない。
    右手がずっと岩を掴んでいる。支えていないと座位が保てないのか?

    すぐ側まで近づいたところで
    「貴様!何のつもりだ!!!」
    突然、怒鳴られた
    思い切り牙を剥いて、睨み付けてくる。
    「ヘラヘラしおって!答えろ!!」
    返答する前に、次々と怒声が飛んできた。
    「俺を甦らせるなど!どういうつもりだ!」
    「俺は元魔王だぞ!忘れたのか?」
    「こんな事に自分の命を使うなど!馬鹿か貴様!」
    「何度死ぬつもりだ!」

    ん?私が自分の命と引き換えに、復活させたと思っているのか?
    流石に、そんなつもりは無かった。
    私はハドラーに会いたかったのだ。生き返らせたと同時に死んでしまえば、叶わないではないか。
    少なくとも、メガンテの様に使ったら命を奪われる事が決まっている様な術ではない。
    正直、私が死ぬ前提で良ければ、もっとずっと簡単だった。こんなに苦労はしていない。

    「いえいえ、命を掛けるなんて、そんな事してませんよ?」
    「ちょっと落ち着いてください」
    思考を巡らせながらも、口はいくらでも動く。慣れたものだ。
    「もしかして、心配してくれましたか?」

    何度も自爆技を目の前で使っているからな。そう思われても仕方ないか。
    まあ、多少、、かなり無理をしたのは否定できない。
    本当はもっとレベルを上げてから臨むべきだったが、復活までの道筋が見えたところで、もう我慢出来なかった。

    「誰が心配などするかぁ!」
    怒鳴るだけ怒鳴り散らして、少し静かになった。

    これだけは
    これだけは、きちんと伝えないと。

    膝をついて、目線を合わせる。
    今すぐ殺してやる、とばかりに睨み付けてくる、燃える様な目。
    私のよく知っているハドラーだ。

    「あの時、私を守ってくれて、ありがとうございました。まさか、おまえが私を助けるなんて思いもしなかった。本当に嬉しかったです」
    舞い上がった灰が、ハドラーの姿をとった時のことを、ありありと思い出せる
    あの時の気持ちを、なんと表せばいいのだろう
    また、、泣きそうだ

    「別に貴様なぞ助けたかった訳ではない!奴のやり口が気に入らなかっただけだ!」
    あ、視線を逸らした。照れている?少し可愛いかも知れない。

    「それで⁉︎」
    すぐに立て直して、凄まれる。
    「ダイ君とポップのことも、本当に感謝しています」

    「それだけか?そんな事を言うために、俺を甦らせたのか?」
    「はい。後は、どうしても、もう一度おまえに会いたかった」
    「俺に?何故だ?」

    何故、だろう
    平和になって、国も世界もある程度落ち着いて
    手元に残していたハドラーの灰を見ていたら、居ても立ってもいられなくなった
    あの時、自分がハドラーに守られたのだと知った時に、形が分からなくなるほど揺さぶられた心
    けれど、あの状況でゆっくり自覚している暇は無かった
    大魔王が斃れて平和になっても、やるべき事はいくらでもあった
    ガッチリと理性で固めた中で、見ない様にしていた奥底で
    いつの間にかグズグズになっていた心が、溢れ出してきた

    ハドラーに、会いたい
    本当にそれだけだった

    正直に伝えても納得してもらえる答えには、なりそうもない。
    ごめんなさい。
    「おまえに借りを作ったままでは、気分が悪かった。これなら、理解できますか?」
    「う、む…」

    いつか、きちんと伝えることが、分かってもらうことが出来るだろうか


    ハドラーの身体の具合を強引に確かめる。
    やはり、自由に動かせない様だ
    特に脚は、やっと感覚が戻ってきた程度らしい。
    私の力が足りなかったばかりに、、
    申し訳なさと、悔しさが胸に渦巻く。

    ひとまず回復呪文を、そう思って手をかざすが、
    おかしい。
    呪文が発動しない。
    それどころか、魔法力が集中できない。
    まさか。蘇生の為に一旦は空になったが、あれほど眠ったのだ。
    回復していない訳がない。
    しかし、現実には全く戻っていなかった。

    「おい、どうした?」
    流石に異変に気付いてハドラーが声をかけてくる。
    「呪文が使えない。と、言うか魔法力が空のままなんです」
    「なんだと?もう一回やってみろ」
    そうは言っても、今どれだけ魔法力が残っているかなど、自分でよく分かっている。
    きちんと詠唱してみるが、やはり何も起こらない。
    「本当だな、全く魔法力を感じん」
    どうなっている?
    きちんと眠れていなかったのか?
    そうだ。あれなら。
    「あの、あなたは今、魔法使えますか?」
    「無論だ」
    掌を上に向けて、メラの炎を見せてくれた。
    「試してみたい事があります。少し魔法力を分けていただけませんか?」
    「何をするつもりだ?」
    自分の身体の回復がかかっているからか、協力してくれる様だ。
    散らばったままだったフェザーを1本拾ってきて、ハドラーに魔法力を込めてもらう。
    それを受け取り、自分の腕に刺す。
    これなら、確実に魔法力が補える。
    いつも通り、光を放って魔法力が補充されていくはずが、、
    やはりおかしい。
    まるで、底の抜けたコップに水を注いでいる様に、全く身体に貯まらない。どんどん消えてしまう。
    どうして。

    「あんな無茶な事をするからだ」
    ハドラーが呆れたような声で言った。
    「これほど大掛かりな術を人間が行使して、自身に何も影響がない訳がなかろうが。愚か者が」

    何と言う事だ。魔法が使えなくなってしまうとは。
    これは全くの誤算だった。
    まずい。とてもまずい

    「あの」
    「何だ」
    「これ、治りますよね?」
    「さあな、数日で戻るかも知れんし、数年かかるかもしれん」
    「そう、ですか、、」
    「俺の事なら、気にするな。腕も最初は動かんかったが回復した。脚も感覚は戻った。そのうち動く。」
    もちろん、それも心配だが、もっと他にまずい事がある。

    「あの」
    「今度は何だ!」
    この空間は、私がハドラー復活の研究をする為の場所として探した洞窟の深部だ。
    研究の為に収集した道具や本の中には、正直人様には見せられない、元勇者が持っているにはふさわしくない物がいくつもある。
    つまり、禁呪や邪法の類だ。
    正攻法でどうにかなる計画では無いし、手段を選んでいる余裕もなかった。
    誰も、弟子たちやマトリフもフローラ様もここを知らない。
    そもそも、ハドラー復活を私が目論んでいる事自体、誰にも秘密にして進めてきた。
    万が一にも誰かが立ち入る事が無い様に、洞窟全体にも、入り口にも厳重に封印をほどこしてあった。
    もちろん、私の魔法力で。
    私でないと開けられない。
    つまり、2人で完全に閉じ込められた形だ。

    「何だと⁉︎外に出る方法が無いだと!」
    「そうなんです。私が魔法力を使って封印を解除しないと」
    「そんな物、俺が破壊してやるわ」
    「おまえでも無理ですよ。力業で何となる性質の物じゃない」
    封印の説明をすると、流石に呪法関係には詳しいらしい。すぐに理解した様だ。
    無駄に体力や魔法力を使わせる訳にはいかない。
    「何日も籠って研究出来る様に、ある程度備蓄はありますが、、尽きる前に出られないと」
    「ふざけるな!また貴様と心中か!!」
    そうは、ならない。魔族のおまえの方がずっと耐久力がある。
    「大丈夫ですよ。私が死ねば自動的に解除されますから。安心してください」
    ニコッと笑って見せるが
    「出来るかぁ!!馬鹿者が!!!」
    また怒鳴られた
    そうか、駄目なのか
    私が死んでも、この男に何の問題も無いだろうに
    そういえば、ハドラーは私が命を掛けて復活させたと怒っていたのだった
    やはり、せっかく守った相手に死なれるのは腹立たしいのだろうか


    くらり、と目が回るのを感じた。
    視界が歪む。
    そういえば、いつから食べていない?
    「と、とりあえず、何か食べて落ち着きましょう。」
    フラフラしながら、すぐに食べられる物を取ってきた。
    固いパンとチーズ、干した果物。
    スープなんかも作りたいが、それはまた後にしよう。
    「どうぞ」
    ハドラーの前にも並べるが、手をつけようともしない
    「毒は入っていませんよ?」
    「当たり前だ。苦労して甦らせた直後に毒殺しようなど、頭がおかしいにもほどがある」
    「では、食べてくださいよ。魔族の好みには合わないかも知れませんが、今はこれしかないので」
    「要らん!お前が食え」
    「そうは言っても、魔族だって霞を食べて生きてる訳じゃないでしょう?食事が身体を作ってるんですから。食べないと回復しませんよ?」
    「うるさい!放っておけ!!」
    目を閉じて、返事もしてくれなくなった。

    仕方ない、とりあえず自分の食事を摂ることにしよう。
    本当に倒れそうだ。
    少しだけパンを齧り取って、よく噛む
    すっかり感じなくなっていたが、食べ始めると思い出した様に、空腹感がおそってくる。
    一気に飲み込みたくなるが、空の胃に入れるとまずい。
    欲求を押しとどめながら、ゆっくり口の中で柔らかくして食べる。

    ハドラー。
    食べ物は駄目でも、回復薬なら使ってくれるだろうか?
    復活した時、HP1という事も考えられた。
    その時に、私の魔法力が尽きているのは解っていた。
    すぐに使える様に、薬草の成分を抽出して作っておいたのだ。
    作るのは面倒で材料には大量の薬草が要るが、草のまま食べるより即効性があって、ずっと効果も高い。
    確か、あの棚に、、
    振り返ると、目当ての棚はバキバキに壊れ、載せていた物と共に無残に地面に転がっていた。
    せっかく用意しておいた薬の瓶も全部割れている。あああ、勿体ない。
    色々と混乱していたとは言え、今までずっとこの惨状に気づかなかったとは。私としたことが。

    どうしてこんな事に?
    私ではない。なら、彼しか居ない。
    魔法では無さそうだ。熱が加わった様子は無い。
    では、歩けない身体であそこまで行ったのか?どうして?
    見渡すと、こちらの地面に覚えのない薬草の袋が散らばっている。
    そうか、私が寝ている間に自分で食べて体力の回復をしようと、あの棚に一緒に置いてあった薬草を取りに行ったのか。なるほど。
    それで、さっき見た時擦り傷だらけだったのか。
    どうせなら、瓶の方を飲んでくれれば良かったのに。
    ああ、あの高さでは届かないか。
    それで破壊して落としてしまった、と。
    大変だっただろうに。悪い事をした。下に置いておけば良かった。
    もっと多くの事態を想定するべきだったな。
    ハドラーの体力から考えて、普通の薬草ではいくらも回復出来なかっただろう。

    薬草。やくそう。
    ハッとする。
    ハドラーにずっと意識を向けていたため、気にしていなかったが、実はずっと口の中にザラザラした苦いものが残っているのを感じていた。
    知っている味、薬草の苦味だ。


    貴様!何度死ぬつもりだ?!ハドラーの言葉
    薬草を取るために破壊された棚
    そして、私の口に残る粉々の薬草

    まさか。
    ウソだろう、、?
    しかし、導き出される可能性は一つだ

    ハドラーは、私が死んでしまうと思って、不自由な身体を引きずってまで薬草を手に入れ、私に飲ませてくれた

    え?どうして
    そんなこと、あるわけが
    混乱と、じわじわと込み上げてくる嬉しさで、顔が火照るのか分かる。
    せっかく食事をして回復した思考がグチャグチャだ。
    待て待て、だめだ。
    今はただでさえ、ハドラーに再会できて平静では居られないのに。
    ギリギリで素顔を見せないことに、成功したのに。
    こんな事までしてくれるなんて、もう、やめてほしい。
    自分を保てる自信が無くなってきた。

    落ち着け。
    今はそんな事で慌てている場合ではない。
    ふう、、
    論理的に考えよう。
    意識がなければ、薬草など食べられない。
    やはり推理が間違っていた。
    自分に使う為に取ったんだろう。
    そうだ。あの男がそんなことするはずない。

    い、や、現実逃避は良くない。
    それでは私の口の中に残った物の説明がつかない。
    意識の無い者に薬草を与える時、私ならどうする?
    薬草を乳鉢ですり潰し、水で伸ばして、スプーンで少しずつ、、
    そんな物、しまってあるのは別のスペースだ。
    当然、ここには見当たらない。
    それなら、、?
    まさか、

    くち、うつ、し?ウソだ!
    どうしよう、
    やっぱり、もう、、だめ
    かんがえられない
    突っ伏して、両手で顔を覆ってしまう。

    ハドラーが目をつぶってくれていて良かった。
    こんな所見せられない。
    私は今どんな顔をしているだろう?
    きっと真っ赤になって、へんにニヤけて、、とんでもなく恥ずかしい
    ふと、両手に伸ばしっぱなしの髭がふれる。
    そういえば、ずっと手入れしていない。髪もボサボサだ。服も数日着たきり。
    私は相当酷い有様なのでは?


    冷静にならないと。
    身だしなみを整えてこよう。
    少しくらい、薬は残っていないだろうか?
    ここから脱出する方法を考えねば。
    いや、その前にお礼を言わないと。

    まずい。思考が全然まとまらない。

    「おい、さっきから何をしている?」
    「はぃ?!!」
    突然、声を掛けられて、飛び上がる。
    思い切り声が裏返った。
    見られていた?うそだ!いつから?

    「貴様もそんな顔をするんだなぁ?
    面白い見せ物だったぞ?」
    ニヤニヤと魔王らしい悪い笑みで、揶揄われる。
    「うるさい!おまえには関係ない!!」
    照れ隠しに大声で怒鳴り返すと、生活に必要な物があるスペースまで、全速力で移動した。
    感謝を伝える事などすっかり忘れていた。
    はぁぁぁ
    1人になってへたり込む。
    助かった
    怒鳴った事で、逆に多少は落ち着いた気がする。

    考えるのは後にしよう
    まずは行動だ。体と手を動かそう。

    鏡を見ると、やはり笑えるほど酷い。
    伸びた髭にも薬草のかけらが絡んで、口の周りが変な色になっている。
    髪にも付着していて、元々のカールが絡まってグチャグチャだ。

    服も汗臭いのはともかく、、青黒い汚れが、至る所に斑らに染み付いている。
    これは何だ?薬草の汁ではない。
    魔族の、ハドラーの血?
    何をしたら、こんな風になる?
    確かに彼の身体の前面や腕は、擦り傷だらけだったが、血飛沫が飛ぶ様な怪我ではない。
    もっと、こう、、ベットリと押し付けたような、、
    いや、やめておこう。また恐ろしい事になる気しかしない。
    しかし、、条件が揃えば頭が勝手に結論を導きだす。
    ああ、今は無駄に回転のいい頭脳が恨めしい。

    認めたくはないが、、
    私はハドラーと全身を密着させていた様だ。


    服を脱いで確認すると、背中側にも少し血は付いている。
    腕を背中に回されていたと考えるのが妥当だろう。

    つまり、私はハドラーに抱きしめられていた?!
    暖めようとしてくれたのか?
    えええ?まさか!

    ああ、もうなんなんだ。
    次々と、信じがたい事実が現れてくる。

    様々な衝撃が強すぎて、頭がクラクラする。


    あの、元魔王の、宿敵の、ハドラーがなぜここまで?
    復活させたから、礼のつもりなのか?
    それにしても、訳が分からない、、。
    それでも、嬉しい気持ちが抑えられない。
    どんな顔をしてハドラーに会えばいい?


    とにかく。ここでオロオロしていても仕方ない。
    封印が解除できるまで、2人きりで暮らすしかないのだ。
    ざっと身だしなみを整えると、
    ハドラーに身に付けてもらう大判の布を用意した。流石にいつまでも全裸のままで居てもらう訳にもいかない。
    後は毛布。地面に座りっぱなしだと冷たいし、痛そうだ。
    それから、、魔法力回復や封印解除に役立ちそうな本を手当たり次第に掴むと、ハドラーの居るところに戻る。


    本来なら私が眠っていた間の事について、感謝を伝えるべきなのだろうが、今の私には無理そうだ。
    気付かなかった事にさせてもらおう。
    そうだ、私の勝手な推測にすぎない。
    さっきの醜態は無かった事にする。

    ハドラーの姿が見えた。
    心臓が跳ねるが、そ知らぬ顔で声をかける。

    「ハドラー、戻りま

    あ、れ、、?
    突然、視界が真っ暗になった。


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