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    sky0echo

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    P4P予定の表紙
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    がんばれ私の画力……(と集中力)

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    sky0echo

    PROGRESSpixivにあげている曦澄
    空蝉の続き
    多分pixivにあげられるのはまだまだ先
    推敲中なので、直すとこかいっぱいあると思うけど
    とりあえずモチベをあげたいので、応援してほしい()
    泥濘に微睡む② かつて訪ねた不浄世は、良く言えば質実剛健、明け透けに言ってしまえば飾り気がなく質素、無骨な印象を持った屋敷だった。しかし、今はどうだろう。美しく繊細な色合いの花瓶がそこかしこに飾られて、季節折々の花が生けられている。調度品も茶器も決して華美ではないが、一目見て品の良さが分かる逸品揃いだ。
     雅事に造形の深い聶懐桑が宗主となってから、不浄世は少しずつその姿を変えているように思えた。かと思えば、時折以前のような無骨な姿を現す一面もあるからにして、きっと彼は兄の面影を残しつつ、この地を美しく彩っているのだろう。兄が愛した土地を、弟もまた愛しているに違いない。
     清河の地で開催された清談会。姑蘇藍氏宗主として、此度の清談会に藍曦臣は参加した。ここ数年、閉関していた藍曦臣は清談会を叔父の藍啓仁に任せることが多かったのだが、閉関を解いた今、いつまでも叔父に甘えるわけにはいかないだろうと、今回は自身が参加することにした。供をつけようか、と案じる叔父の言葉を断ったことに深い意味があるわけではなかったが、だが、供がいてはあまり自由に彼を訪ねられないかもしれない、という私情があったことは否定できない。
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    takami180

    PROGRESS続長編曦澄1
    あなたの名を呼びたい
     山門の手前に白い校服を見つけて、江澄は眉をひそめた。それまでよりも大股でずんずんと進み、笑顔で拱手する藍曦臣の前に立つ。
    「何故、ここにあなたがいる!」
    「あなたに会えるのが楽しみで」
    「俺はあなたの見舞いに来たんだ。その本人が出迎えちゃだめだろう!」
     猾猿の封じ込めに成功して十日、江澄ははるばる蓮花塢から雲深不知処に出向いていた。
     幸い雲夢は遠く、猾猿の災禍は及んでいない。一方、姑蘇の地は大荒れで、例年並みに戻った気候が、さらに作物の育成に悪影響を与えている。
     江澄は江宗主として、藍宗主に見舞いを出した。小麦や稗も大量に送ってある。
     その礼状とともに、藍曦臣から江澄宛の文が届いた。怪我の様子をうかがい、健康を祈る文面には一言も会いたいとは書いていなかった。同様に、藍曦臣自身の怪我についても触れていない。
     江澄は即座に返事をしたためた。
     三日後に見舞いに行く、と。
    「もう痛みはありません。ご心配をおかけしました」
     寒室に通されると、藍曦臣はてきぱきと茶を用意した。「いらないから大人しくしていろ」という江澄の苛立ちには、笑顔で「まあまあ」と返されただけだ。
    「それよりも、 1880