アンタと飲みたいワケじゃない!(仮)ライフラを飲みに誘うシア
お酒が入り愚痴モードに突入するライ
お手洗いに立っている時にオクタンからの電話がかかってきてやはり愚痴られるシア
の、結の部分ざっくり↓
「まったく。あまりにも分かりやすい。電話越しにも鼓動の音が聞こえてきそうですね」
「オレお前の視界の中にいんの?」
「このバカシルバ。比喩表現をご存知ないのですか?」
「おいおい、アネキの真似かよ?その呼び方はやめろよな――」
笛のような音色が昇っていき、弾けて消える。同じ花火の音が、電話越しからも聞こえてきた。まさか……。
「おお?花火の音だ。オビさんにも聞こえたか?マスター!今日なんかの日だっけ?……ドーメイ記念?へー……」
通りを挟んで向かい側。小洒落た高級バーのカウンターに、見慣れた影が見えた。つい笑ってしまう。まさか本当に、視界の中にいたなんて……。
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