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    ささらなみ

    現在ハイキュー沼に生息。超雑食。マイナーCPに走る傾向。ときどき左右非固定。細々と小説書いてます。

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    ささらなみ

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    20200409ツイッター初出
    マユミちゃんは小さい頃からの共通の知人で今は可愛いおばあちゃんです
    隣の小学校同士で河原で対決した過去とかあったら私が嬉しい

    【黒大】+大将 あー噂の澤村クンじゃん(ニッコリ)ダイヤの乱れで待ち合わせには遅れそうだと連絡はしてあった。
    適当にその辺で待ってるわ、と返事があったからファストフード店にでもいるだろうと思っていたのに黒尾の姿は改札を出てすぐ見つけられた。ホント、あの長身とトサカ頭は人混みでも見つけやすい。前にそんな話をしたら「そこは愛って言ってくださいよサームラさん」と拗ねられたっけ。まぁ否定はしないが…そんなホイホイ言えるか馬鹿。
    そんなことを思い出しながら近づいたせいだろう、「待たせたな、」と黒尾の背中を叩くまで黒尾が誰かと話してるなんて気付きもしなかった。

    「あぁ! 烏野!」

    俺より少し高い身長、なんか全体的にシュッとしたスタイルの男は一瞬首を傾げた後、切れ長の眸をまんまるにして俺を指差した。
    烏野、と呼ばれるということは、バレー関係の知り合い? どっかで見たか…?
    挨拶もせず考えてこんでると俺に向けられた指を黒尾が叩き落とした。
    「初対面の人間を指差すなって教わってないんですかねーこのヘビ野郎は」
    「俺の指は猫じゃらしじゃないんで反応しないでくださいねー、ネコちゃん?」
    黒尾の煽りに煽りで返す様を見るに、やっぱり2人は昔からの知り合いって感じだな。
    タチの悪いキャッチとかではなさそうで安心したけど…うん。
    「春高で烏野の試合観てた、ってさ」
    「ああ、それで」
    「そうそう、稲荷崎戦とか、ネコちゃんが負けるとこもね」
    ポンと手を打つ俺の肩に手をかけたと思ったら、黒尾はグルンと俺を回れ右させた。
    「ちょ、黒尾?!」
    「はいはい、時間ないから行きますよー」
    まぁ確かに今日の目的は映画で、俺が遅れた分時間はギリギリだ。
    だからってこの態度は怪しいし、それ以前に相手に失礼だろうと振り返ったら
    「そういえばさー、マユミが久しぶりに遊びたいわーって言ってたぜ?」
    「へぇ、懐かしいな、…って、おま、え、今言う?!」
    ニッと笑う初対面の男と一拍遅れで顔面蒼白の黒尾。
    もしかしてと思ったけど。これはもう、グレー通り越して真っ黒だな。
    「クローさん?」
    「は、ハイ?!」
    「随分仲良さそうなお友達みたいだし? 積もる話もありそうだし?」
    「ねぇよ!!」
    「せっかくだから紹介しなさいよ。なんならその辺の店にでも入ってゆっくりと、な」
    しゅんと肩を落とす黒尾を見て、件の男はとうとう吹き出した。
    「俺は大将優、戸美の主将やってた。よろしく」
    「戸美…あぁ! 代表決定戦の! よろしく、俺は」
    「せっかくだけど俺も待ち合わせしてるとこだから今日は遠慮するわ、さっきの詳細はアンタの後ろで威嚇してるネコちゃんから聞いてネ、澤村クン」
    俺が差し出した手を握ることなくヒラヒラと手を振って踵を返した大将は、俺の名を知っていて、つまり俺たちの関係を察してる…?
    ボッと赤くなる頬が恥ずかしくて黒尾の腹に一発入れておいた。
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    ささらなみ

    DONE諸事情により12月でおしまいです申し訳ありません。
    1〜3月もネタはあるので番外編で書ける日が来るといいなと思います。
    ここまで読んでくださりありがとうございました。
    【月大】貴方と彩色く12ヶ月(3)12月 白群のコップ

    店を出て吹きつけた風に首を竦める。荷物からマフラーを取り出してじっと見つめた。
    澤村さんはマフラーあんまりしないんだよね。高校の時は学ランにマフラー、手袋までが制服みたいなとこあったけど最近知った冬の澤村さんはハイネックのアウターを羽織って済ませることが多い。首元が少しモコッとなるのが可愛いから、うん、マフラーはナシの方向で。ハイ終了。
    ハァ、とため息を吐きながらマフラーを適当に巻きつける。
    12月、僕と澤村さんが恋人関係になってはやひと月。ホイップクリームみたいなふわふわの甘い関係、という感じではないけど今までとは違う空気が確かにあってくすぐったい。
    好意を隠さなくていいだけじゃなく、受け入れてもらえて、しかも澤村さんから同じく返ってくるなんて…夢を見てるんじゃないかと未だ信じられない時もあるけど、目が合うと優しく微笑まれて(そしてどうやら僕も同じらしい)叫び出さないよう噛んだ下唇が痛かったから夢じゃない。すごい。
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    ささらなみ

    MOURNING犬岡君→←海さん 犬岡君の気持ちは知ってるけど曖昧な関係を続ける海さん
    素敵なイラストを拝見してピャッと降りてきました。怒られたら消すヤツです

    アイさん……シャム入った雑種 古い蔵持ちのご夫婦から海さんが譲り受ける。額に蔦の葉みたいな模様がある
    ユキさん……ポメラニアンぽい雑種 遅番の帰り、園庭の隅に蹲ってるのを犬岡くんが保護 ペット可物件に住む海さんに頼み込んでイマココ
    という設定
    【犬海】また今度ねトントンと響くまな板の音、じゅうじゅうと焼ける肉からたちのぼる匂いに釣られたのか足元にするりと擦り寄る温もり。
    「おはようアイさん、ご飯の前に犬岡起こしてきてくれるかい?」
    音も立てず離れた温もりは犬岡が寝ている和室ではなく玄関へと向かう、その背を眺めつつ鍋に味噌を溶く。
    やがて玄関からカチャカチャと音を立てて和室に走り込み、そして
    「うわぁ! もう、びっくりした……あああああっ!!」
    飛び起きた犬岡に抱えられてキッチンに顔を出したのは白い小型犬。
    「おはよう、ユキさんご苦労様」
    「キャン!」
    起きてきた犬岡を見て満足そうに毛繕いをしているのは額に白い模様のある灰色の猫。
    「ふふ、アイさん策士だな」
    「なーう」
    「おはようございます」
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