Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ささらなみ

    現在ハイキュー沼に生息。超雑食。マイナーCPに走る傾向。ときどき左右非固定。細々と小説書いてます。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 38

    ささらなみ

    ☆quiet follow

    岩ちゃんお誕生日おめでとう!
    牛岩を取り巻く優しい世界
    岩ちゃん大学生 ウシワカAD所属でパパ紹介イベント後…だとちょっと時間軸がおかしいのですが広い心でひとつ!

    たくさんのおめでとうをキミにおかしいな、とは思った。
    6月10日の朝、寮の食堂でおばちゃんに、次いで同級生や先輩からも、何なら研究室の助教にまで
    「誕生日おめでとう、岩泉」
    と口々に祝われた。
    「岩泉君これおまけの揚げ出し豆腐」
    「めちゃくちゃ嬉しいッス」
    「今度メシ行こうぜ1杯目奢っちゃる」
    「マジかよ忘れんなよ」
    「これイチオシのプロテインバー良かったらもらって」
    「ありがとうございます!」
    「誰かアイス買い行け〜全員ダッツでいいぞ」
    「あざーっす! けど俺今日はスイカバーの気分なんで」
    岩泉そういうとこ…!と研究室総員膝から崩れ落ちた段階でようやく疑問を口にした。
    「て言うか、なんで俺の誕生日知ってるんスか」
    俺にしてみれば至極当然の疑問だったんだが総員首を傾げる。おお、息合ってんな。
    「は? それはお前」
    「もしかして岩泉君ってインスタやってない?」
    「? ッス」
    それだ!と顔を見合わせた同期と先輩。助教がポケットからスマホを取り出してスイスイと画面を開き俺に見せてくれたそこには…
    「は?」

    牛島若利
    『岩泉、誕生日おめでとう』
    小さなケーキに蝋燭が1本。それを見つめる牛島の写真と共にそんなコメントが添えられていた。
    ご丁寧に0時ちょうどに上がったらしいそれには見知った名前のコメントが続く。
    Oikawa
    『ちょっと! なんでウシワカが岩ちゃんの誕生日知ってんのさ!』
    影山飛雄
    『俺も牛島さんに聞いて初めて知りました。岩泉さんおめでとうございます』
    Oikawa
    『飛雄ちゃんには聞いてないし! そもそもこんな時間にケーキとか食事管理どうなってんの』
    牛島若利
    『大切な人の誕生日だと告げたら許可がおりた』
    影山飛雄
    『牛島さんのおかげで今日の寮の夕食には全員ケーキがついてました! 俺は温玉のほうが良かったです』
    牛島若利
    『それはすまない』
    Oikawa
    『そうじゃないだろ! まさかこの写真上げる許可もおりたの? ADどうなってんの』
    牛島若利
    『? 何か問題があるのか?』
    Oikawa
    『大有りだろ!!』
    影山飛雄
    『あ、さっき広報の人がほどほどにな、って。ほどほどって何スか』
    Oikawa
    『広報さんこんな時期に仕事させてんな!! あと飛雄は日本語勉強しろ!!』

    『あー、岩泉インスタやってないだろ意味なくね?』
    牛島若利
    『そうなのか』

    『まぁ周りのヤツが気付いて伝えるかもよ』
    Oikawa
    『マッキー! まっつん! 俺のインスタにはコメントくれないのに』
    牛島若利
    『ならばこの投稿を見た岩泉を知る者に頼みたい。岩泉に誕生日おめでとうと伝えてくれ。お前に出会えて俺はより一層強くなる道を選んだ。感謝している』

    思わず口元を手で覆った。なんだこれ、なんだコイツ、昨夜は電話の1本も寄越さないから俺はてっきり忘れてるんだとばかり
    「そんなわけでこれを見て、ってだけじゃないけど」
    「ていうか日本の大砲候補とどういう繋がり?」
    「岩泉もインスタやって、SNSの使い方ちゃんと学んだほうがいいかもね」
    「ッス」
    「とりあえず、アイス買ってきてやってー」
    ニヤニヤする助教の言葉に弾かれるように誰かが出て行く。自覚できるほど赤くなった顔はアイスでも冷めないだろう。帰ったらすぐに連絡しようと決めた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    ささらなみ

    DONE諸事情により12月でおしまいです申し訳ありません。
    1〜3月もネタはあるので番外編で書ける日が来るといいなと思います。
    ここまで読んでくださりありがとうございました。
    【月大】貴方と彩色く12ヶ月(3)12月 白群のコップ

    店を出て吹きつけた風に首を竦める。荷物からマフラーを取り出してじっと見つめた。
    澤村さんはマフラーあんまりしないんだよね。高校の時は学ランにマフラー、手袋までが制服みたいなとこあったけど最近知った冬の澤村さんはハイネックのアウターを羽織って済ませることが多い。首元が少しモコッとなるのが可愛いから、うん、マフラーはナシの方向で。ハイ終了。
    ハァ、とため息を吐きながらマフラーを適当に巻きつける。
    12月、僕と澤村さんが恋人関係になってはやひと月。ホイップクリームみたいなふわふわの甘い関係、という感じではないけど今までとは違う空気が確かにあってくすぐったい。
    好意を隠さなくていいだけじゃなく、受け入れてもらえて、しかも澤村さんから同じく返ってくるなんて…夢を見てるんじゃないかと未だ信じられない時もあるけど、目が合うと優しく微笑まれて(そしてどうやら僕も同じらしい)叫び出さないよう噛んだ下唇が痛かったから夢じゃない。すごい。
    5035

    ささらなみ

    MOURNING犬岡君→←海さん 犬岡君の気持ちは知ってるけど曖昧な関係を続ける海さん
    素敵なイラストを拝見してピャッと降りてきました。怒られたら消すヤツです

    アイさん……シャム入った雑種 古い蔵持ちのご夫婦から海さんが譲り受ける。額に蔦の葉みたいな模様がある
    ユキさん……ポメラニアンぽい雑種 遅番の帰り、園庭の隅に蹲ってるのを犬岡くんが保護 ペット可物件に住む海さんに頼み込んでイマココ
    という設定
    【犬海】また今度ねトントンと響くまな板の音、じゅうじゅうと焼ける肉からたちのぼる匂いに釣られたのか足元にするりと擦り寄る温もり。
    「おはようアイさん、ご飯の前に犬岡起こしてきてくれるかい?」
    音も立てず離れた温もりは犬岡が寝ている和室ではなく玄関へと向かう、その背を眺めつつ鍋に味噌を溶く。
    やがて玄関からカチャカチャと音を立てて和室に走り込み、そして
    「うわぁ! もう、びっくりした……あああああっ!!」
    飛び起きた犬岡に抱えられてキッチンに顔を出したのは白い小型犬。
    「おはよう、ユキさんご苦労様」
    「キャン!」
    起きてきた犬岡を見て満足そうに毛繕いをしているのは額に白い模様のある灰色の猫。
    「ふふ、アイさん策士だな」
    「なーう」
    「おはようございます」
    1191

    recommended works