水零、野零水「あれま嫌だね。煙草が切れちまった。」
野「…水零よ、いい加減其れは止めぬか。臭うて適わん。」
水「煩いねぇ!放っといとくれよ!これがあるからあたしは毎日健やかに過ごせてるようなもんなんだからね!」
野「…では暫し儂には近付かんで貰いたいな。」
水「いやいやいや、ちょっと待っとくれよ」
野「儂は主と違うてその毒草に耐性は無いんでな。気分が悪うなるのだ。」
水「…っ…じゃあ、次城下に降りて煙草を買うまでは頑張って禁煙してみるからさ、そんな殺生な事言わないでおくれな…。」
野「ふむ…。二週間だの。」
水「くっ…!いやに細かいじゃないかい…。」
野「同じ手はくわぬぞ。前同じ事を曰って翌日早朝さっさと城下に降りて行った奴は誰だ。儂とて阿呆ではないのでな。」
水「チッ、くえないジジィだね!」
野「お互い様であろう。」