Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    enyakoya

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 18

    enyakoya

    ☆quiet follow

    勇者と魔王なビマヨダ21〜30

    勇者と魔王なビマヨダまとめ3勇者と魔王なビマヨダ21
    警備の話
    モブ「ということです」
    ヨ「報告ご苦労。聞いたな、国境近くに隣国の兵が彷徨いているようだが決して挑発に乗るなよ、カルナ」
    カ「ここに」
    ヨ「戻って早々に悪いが一週間後警備に戻って欲しい」
    カ「承知した。見守ればいいな?」
    ヨ「うむ」
    ヨ「わし様は確かに勇者と名乗る男に負けたが、その勇者と隣国との繋がりは無い!」
    ア「王よ、使者がいたという話はどうする?」
    ヨ「いたと言う話は聞いたがわし様が負けた時点でいなかった。勇者からもいつの間にかいなくなったと聞いている。それは使者としての役割を放棄しとる、あちらの問題だ」
    モブ「王、あちらの王が結婚を認めたという話はその……」
    ヨ「わし様という賞金首を倒した権利として賞金と、対等に話す身分をあちら側が認めただけの事。き、求婚してきたのは勇者の意思であってあちらの策略とは違う。わし様は国を守る。お前達がわし様に尽くす事は守る事と同義と知れ!」
    皆「了解!」


    勇者と魔王なビマヨダ22
    契約の話
    ヨ「契約せんか?」
    ビ「お前がそう言うのを待っていた」
    ヨ「そうかそうかわし様は嬉しいぞ」
    ビ「あぁ俺も嬉しいぜ」
    ヨ「では細かい所を詰めるぞ」
    ビ「そうだな、式に呼ぶのは俺の家族と村の奴らでどうだ?魔王のお前は招待客が多そうだから人数の偏りはしか」
    ヨ「んんん?何を言っとる?」
    ビ「結婚の事じゃねぇのか?」
    ヨ「違うわし様の下で働くかを聞いてる」
    ビ「もう働いてるようなもんだろ」
    ヨ「だからだ、こういうのはなぁなぁにしちゃいかん。内容と給与を決める」
    ビ「最終的にお前と結婚出来れば別にいらんがな」
    ヨ「その価値を見る期間と思え」
    ビ「それなら、まぁ……分かった」
    ヨ「そこで照れる琴線が分からんぞ」
    ビ「ところで」
    ヨ「なんだ? 」
    ビ「わし様の下でってもう一回言ってくれ」
    ヨ「なんか覚えがあるぞこのやり取り」


    勇者と魔王なビマヨダ23
    料理人の話
    ビ「そんな訳で正式に城勤めだ。宜しくな」
    ア「マジか……」
    カ「あぁ、よろしく頼む」
    ア「勤めると言ったが何するんだ?」
    ビ「一応は料理人だが、人員不足の時はドゥリーヨダナの護衛だな」
    カ「それは何より」
    ア「俺が言うんだぞそれ」
    ビ「なんて言った?」
    ア「料理人は皆の体に入る食事を作るが毒を入れられる可能性があり人を選ぶ。何日か過ごしたとは言えビーマがなったということは毒を入れない安全な人物だと認められたという事で何よりです、だと」
    ビ「いつも思うがあの短さでそんなに長く話してるのか?」
    ア「驚くことに話してる」
    ビ「そうか。……悪い気分ではない」
    ア「悪い気分になってたらぶっ飛ばすぞ」
    ビ「やってみろ、簡単に負けはしねぇ」
    カ「2対1だから流石のお前も苦労することになるな」
    ビ「っ、普通に話したぞ!」
    ア「これは……明日は晴れるな、洗濯日和だ」


    勇者と魔王なビマヨダ24
    寝相の話
    ヨ「お前は毎朝毎朝、わし様を抱え込んでいたのか」
    ビ「寝てる最中の事だから俺に聞かれても困る」
    ヨ「たまたまわし様が起きたらしっかりと抱え込んでいたぞ」
    ビ「なら寝相なんだろうな」
    ヨ「ぅぐ、同じベッドで寝るのは許したが触る事はまだ許してない」
    ビ「寝相はどうしようもない」
    ヨ「ではお前用に抱き枕を用意してやる」
    ビ「あー、多分無理だと思う」
    ヨ「何故」
    ビ「寝ている時の俺は温もりを求めて転げ回ってるうちにお前を抱き締めている、おそらくだが」
    ヨ「その言い方」
    ビ「……」
    ヨ「朝食準備で早起きしとるから抱えてるの知っていたな」
    ビ「……まぁ」
    ヨ「ならば早く!解決策を見つけんか!」
    ビ「迷惑掛けてねぇからいいだろ」
    ヨ「わし様が驚く」
    ビ「分かったよ、何かしら考える」
    ヨ「そうしろ」
    ビ「……たまたま起きられるとは思ってなかったな、気をつけねぇと」


    勇者と魔王なビマヨダ25
    絶叫する話
    ヨ「ビーマが来てから書類が増えた」
    モブ「王様負けたし城壊れたし色々ありましたからねぇ」
    ヨ「そんなしみじみと話さんでくれ。……あれだけの戦力を囲えて良かったと思うべきなのか……」
    ビ「今囲うって聞こえたぞ」
    ヨ「ぎゃあ!」
    モブ「あ、お昼ですか?」
    ビ「おぅ持ってきたぜ。沢山召し上がれ」
    モブ「ありがとう」
    ビ「で、俺がお前を囲っていいって話か?」
    ヨ「全く違う!都合よく受け取りおって」
    モブ「でも一緒に住んでるし、三食ビーマさんのご飯食べてるんですよね」
    ヨ「そうなるな」
    モブ「仕事場も同じだし、離れてる時はないですよね」
    ヨ「……たしかに」
    ビ「いいぞぉ、ずっと眺めてられるし俺の飯食ってんだなって思うとこいつの力になってんだなって思う」
    ヨ「ビーマ……」
    モブ「本音は?」
    ビ「俺のもんで身体が作られていくドゥリーヨダナを見ていられるのは興奮する」
    ヨ「あぁああぁぁあァ」


    勇者と魔王なビマヨダ26
    今更な話2(※性別についての話です。私の性癖を堪能ください)
    ビ「そういえば」
    ア「ん?」
    ビ「ドゥリーヨダナもお前たちも俺が男だからって理由で結婚の話は止めねぇな」
    ア「あ?旦那から聞いてないのか?」
    ビ「は?」
    ア「あ〜」
    カ「いいと思うぞ」
    ア「そうか?」
    カ「伴侶候補だ」
    ア「お前がそこまで言うなら。驚くなよ」
    ビ「わかった」
    ア「俺達は人間で言うとこの両性なんだ」
    ビ「見た目は男女分かれてるが」
    ア「体型は男型、女型なりたい方になれる」
    ビ「なれんのか」
    ア「先祖達は人間に襲われないようバラバラに住んでてな、これなら出会いがあった時次の世代に繋ぎやすい」
    ビ「変化の術みたいにそんな体になっていったってことか」
    ア「そこは知ってたか」
    ビ「ドゥリーヨダナからな。それを知っても俺の結婚の意思は変わらん」
    ア「それは頼もしい」


    魔王と勇者なビマヨダ26.5
    翻訳版
    ア「あ?旦那から聞いてないのか?」
    ビ「は?」
    ア「あ〜」
    カ「(ビーマも魔族で無いとはいえ既に城に勤めている身、そのビーマに俺達の性別のことは話しても)いいと思うぞ」
    ア「そうか?」
    カ「(俺達、ひいてはドゥリーヨダナのことは知っておいて欲しいと俺は思う。俺達の事とこの国のことは少しずつ知るべきだ、何故なら彼は)伴侶候補だ」
    ア「お前がそこまで言うなら。驚くなよ」



    勇者と魔王なビマヨダ27
    むしろの話
    ア「っていうかお前」
    ビ「なんだよ」
    ア「俺達の事も知らずに人間の王様に旦那との結婚を望んだのか」
    ビ「おぅ」
    ア「元気な返事しやがる」
    カ「よくやる」
    ア「人間の国では同性の結婚は忌避されるというのにその気概は流石だ。勇者に相応しいと思うってさ」
    ビ「勇者は成り行きだがそう言われるのは悪い気しねぇな」
    ア「人間の王様驚いたろうな、旦那を倒せる強さの人間が王の地位に興味ないんだから」
    ビ「っつうか褒美なんだから俺の意見聞けよ、なんで娘渡されて喜ぶと思うんだよ。せめて好みは聞け」
    ア「まともなツッコミすぎる。本当にビーマか?」
    ビ「失礼だなぶっ飛ばずぞ」
    ア「ビーマだ」
    カ「ドゥリーヨダナの気持ちは?」
    ビア「…………」
    ビ「今惚れさせてる所だからいいんだよ」
    ア「お前って旦那には強いがカルナには弱いな」


    勇者と魔王なビマヨダ28
    お誘いの話
    ビ「ドゥ、王様御用でしょうか?」
    ド「今更畏まらなくていい」
    ビ「分かった。で何で呼んだ?」
    ド「うむ、カルナはあと数日で国境警備の任に戻るんだがその前にお前と手合せしたいらしいのだ」
    ビ「なんだそんな事か」
    ド「そんな事ではない」
    ビ「ん?」
    ド「カルナはそうだったがビーマもわし様の雇われになったのだぞ。私闘厳禁だからカルナはわし様に願ってきたのか」
    ビ「そういやそうだな」
    ド「ビーマも良ければ勤務表見比べて空いた時間に手合せだ」
    ビ「おぅいいぜ、強そうだから気にはなっていた」
    ド「よし、ではそのように」
    ビ「っ、待て!」
    ド「ん?」
    ビ「場所は城の近くじゃ認めねぇぞ。絶対にだ、そうだな何も無い草原はどうだ。城を壊す訳にはいかねぇからな、工期はもう伸ばさせねぇ」
    ド「……ちゃんと覚えていたのだな」
    ビ「式の予定はこれ以上伸ばさない」


    勇者と魔王なビマヨダ29
    観戦中の話
    ア「互角か?」
    ヨ「2人共力で押し切るタイプだからな」
    ア「拳がぶつかる度に衝撃がすげぇ」
    ヨ「まともに喰らえばわし様達もタダではすまん。あの時お前の怪我が軽くて良かった」
    ア「旦那、なんで国境近くでやらせてんだ?」
    ヨ「ビーマが希望した」
    ア「それにしちゃ……」
    ヨ「城を壊したくないとビーマが言って、被害が出ないだろう土地として国境近くにしたが、隣国が見てしまうなぁ。勇者とわし様の国の戦士の手合せとはいえあの凄まじさ。しかも仲が良さそうな所まで見てしまっては……あちらに勇者に勝るとも劣らない強者がいればいいなぁ」
    ア「旦那」
    ヨ「これでこちらの要望は通りやすくなる」
    ア「カルナにそうするよう言ったのか?」
    ヨ「カルナの願いとビーマの要望、そこにわし様の策を便乗させただけだ」
    ア「それが王の考えならば」
    ヨ「さて地形が変わる前に止めるか」


    勇者と魔王なビマヨダ30
    ピクニックの話
    ビ「出来たぜ」
    ヨカア「いただきます」
    ア「手合せ後なのに悪いな」
    ビ「料理人として雇われるからな」
    ヨ「結構な時間打ち合っていたが体力は底無しか?」
    ビ「料理は別モンだ」
    ア「お菓子は別腹みたいな言い方すんな」
    カ「おかわりしていいか?」
    ビ「おぅ!」
    ヨ「カルナは流石に疲れたか」
    カ「あぁ」
    ア「そうだな、俺達の中で1番細いし食べとけ」
    ビ「ドゥリーヨダナ美味いか?」
    ヨ「料理人として雇ったのだから美味くないとわし様が困る」
    ビ「つまり美味いってことだな」
    ヨ「だから」
    ビ「美味いよな」
    ヨ「分かった分かった……美味い」
    ア「美味いなら素直に言っても良いのに旦那は」
    ビ「強いし料理も出来るし結婚する価値はあると思うぜ」
    ヨ「1日1回はこれを聞いてくるようになってしまった」
    ア「なるほど理解した」
    カ「誤ったなドゥリーヨダナ」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💜💜💜💜💜💜💜💜💜💜
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works