Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    enyakoya

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 18

    enyakoya

    ☆quiet follow

    勇者と魔王なビマヨダ61〜70

    勇者と魔王なビマヨダ まとめ7勇者と魔王なビマヨダ61
    帰国の話
    ヨ「ではこれにて失礼する」
    王「えぇ、有意義な時を過ごせたと思っている。のだが……その、貴殿に引っ付いているのは」
    ヨ「そちらの国の勇者ですな。我慢の限界が来たようだ」
    王「引っ付いてると言うより抱っこされてないか?浮いてるぞ」
    ヨ「ははは、おいビーマ。お前の国の王なのだから挨拶した方が良いのでは?」
    ビ「おぉ」
    ヨ「ならば少し離せ」
    ビ「おぉ」
    ヨ「さては話を聞いておらんな」
    ビ「おぉ」
    王「……まぁ個人的に話せたので大丈夫だ」
    ヨ「ははは、おいビーマ!」
    ビ「おぉ」
    ヨ「……ではまた」
    王「ご無事の帰還を」
    ヨ「全く、お前にしては我慢した方?なのか?」
    ビ「おぉ」
    ヨ「帰ったら土産配らんとな」
    ビ「おぉ」
    ヨ「馬車に入ってもこの状態か」
    ビ「おぉ」
    ヨ「……帰ったらお前の飯が食いたい」
    ビ「馬車旅の最中でも作ってやれるぞ!」
    ヨ「うぉ」
    ビ「今からでも狩ってきてやるぜ」
    ヨ「全く騒がしい」


    勇者と魔王なビマヨダ62
    期待の話
    モブ「ビーマさん今日のご飯も美味しかったです」
    モブ2「今日でモンスター飯ともお別れか」
    ビ「明日からは城の料理人として腕を奮ってやるよ」
    皆「やったーー!」
    ヨ「テンションが高い」
    ビ「家に着くんだから高くもなる」
    ヨ「お前も高いだろう?」
    ビ「当たり前だ。1ヶ月も経てば城はもう直ってるだろうしこれからは式のじ」
    ヨ「直っとらんぞ」
    ビ「……は?」
    ヨ「雨風凌げるよう外観は直したが、ビーマが来て分かった魔術陣の弱点を補う新たな魔術陣の作成をさせている」
    ビ「見た目だけって事か?」
    ヨ「そうだな。作成が終わり次第城の中も魔術を最大限発揮出来るよう作りかえたい」
    ビ「うっ……」
    ヨ「ビーマ?」
    ビ「俺が強すぎたせいで……。まぁドゥリーヨダナを口説ける時間が増えたと思えばいいか」


    勇者と魔王なビマヨダ63
    引継の話
    ヨ「あ〜慣れた城、慣れた部屋、慣れた机。やはり我が城が一番だ。ドゥフシャラーもよくやってくれたな」
    シャ「王様の頼みとあらば、ってやつよ」
    ヨ「本当に頼もしくなった」
    シャ「でもそんな私でも出来なかったのがありまぁす」
    ヨ「ん?」
    シャ「これはどうしても兄さんの決裁じゃないと駄目な書類よ」
    ヨ「あぁ、こういうのは……仕方あるまい。夕飯は食べに来るのだろ?」
    シャ「うん!ビーマさん美味しい肉取ってきたと聞いたもの。ぜひ食べたいわ」
    ヨ「皮や肝や素材として流通させた」
    シャ「高いもんねあれ」
    ヨ「面白い程に狩っていた」
    シャ「ふーん」
    ヨ「ニヤニヤと何だ」
    シャ「兄さんにいいとこ見せたかったんじゃない」
    ヨ「そんなこと……あるかもなぁ」

    ビ「あ」
    モブ「どうしました?」
    ビ「なんか今日の夕飯はいつもより美味くしなきゃならねぇ気がした」


    勇者と魔王なビマヨダ64
    循環の話
    ヨ「戻った」
    ビ「おかえり、何も無かったか」
    ヨ「ここらは治安が良いから大丈夫。わし様としてはドゥフシャラーを送る時にお前がついてこなかったのが意外だ」
    ビ「俺がいると出来ねぇ話しもあるだろ。やってみたい事もあったしな」
    ヨ「ほぅ、聞いても?」
    ビ「ん。あっちの城でドゥリーヨダナが魔力流したろ?」
    ヨ「採血の時のあれか」
    ビ「そうだ。俺の体で出来ねぇかなってやってた」
    ヨ「魔術の基本であるから出来たらお前の強化術は強力になるのはなる」
    ビ「多分体の中で流せてるとは思う」
    ヨ「なるほど、確認するからやってみろ」
    ビ「わかった」
    ヨ「……ゆっくりだが巡っているな」
    ビ「よし」
    ヨ「すぐに出来るものではないが、体で実演したのが良かったのか?」
    ビ「体で実え」
    ヨ「おっと、言わせんぞ!」
    ビ「分かってきたな」
    ヨ「分からいでか、それ位は過ごしとる」
    ビ「……なんか感動した」

    勇者と魔王なビマヨダ65
    来客の話
    シャ「兄さんこれを」
    ヨ「ん〜?………これは。誰かビーマを呼べ」
    ビ「なんだ?」
    ヨ「カルナからお前に関する事で先触れが届いてな」
    ビ「俺に?」
    ヨ「おそらくはお前への客人を連れて行くとの内容だ」
    ビ「おそらくってなんだ?」
    ヨ「そこまでは書いておらん」
    ビ「そうか……なら準備するか」
    ヨ「明日には城に着くとの事だ」
    カ「もう来ている」
    ビヨ「「うぉ!」」
    カ「移動魔術陣を使わせてもらった」
    ヨ「おかえりカルナ。使うのは構わんが、おそらくではなく確実にビーマの客人なのだな」
    カ「戻ったぞドゥリーヨダナ。確実だ。入っていいぞ」
    ?「……はじめまして魔国の王よ。まずは一つ宜しいですか」
    ヨ「良かろう」
    ?「確信が持てたからと言って城内に入れる魔術陣を使うのは防御の面でどうなのでしょう?」
    ヨ「ふははは、そんな事か。ビーマによって損壊していてなるようになれだ」
    ?「あぁぁあ兄ちゃんが !」
    ヨ「なるほど確実だ」

    勇者と魔王なビマヨダ66
    改めての話
    ビ「ってことで俺の弟でアルジュナだ」
    ジュ「初めまして」
    ヨ「王でーす」
    シャ「王妹でーす」
    カ「国境警備ノカルナデース」
    ジュ「ノリが軽い」
    ヨ「すまん、反応が良かったのでつい」
    ジュ「っは、いいえ。私も一国の王族になんて態度を……失礼しました」
    ヨ「カルナの先触れにもあったが入国したのはビーマに会う為で良かったか?」
    ジュ「はいそうです。兄ち、兄さんが旅立ってから王に託された仲間は戻って来たのに兄ちゃ、兄さんだけ戻って来なくて連絡もないし……」
    シャ「いつも通りの呼び方でいいからね?」
    ジュ「ありがとうございます。そのうち魔国に入ったという話だけ入手したので来ました」
    ヨ「情報伝達に時間差があるな」
    ビ「アルジュナは地方で仕事してんだ」
    ヨ「なるほど、それでか」
    カ「どうする」
    ヨ「入国を許す。ビーマと話すついでに国を見ていけばいい」
    ジュ「ありがとうございます」


    勇者と魔王なビマヨダ67
    兄弟の話
    ビ「心配かけさせて悪い」
    ジュ「兄ちゃんが何も無かったからいい、という訳にもいかないので兄ちゃんから色々話して欲しい」
    ビ「そんな事か。お安い御用だ。お前はどこまで聞いてる」
    ジュ「兄ちゃんが1人で城に乗り込んでそのまま王を倒したとしか」
    ビ「最初の方か」
    ジュ「やはりその後にも色々と……」
    ビ「大雑把に言うと、ドゥリーヨダナに求婚して生活を共にし雇われて城で仕事をしていてこの前俺ん国の城にもついてった」
    ジュ「……聞きたい事が多すぎる」
    ビ「はは、暫くここにいるならまたゆっくり話していくさ」

    勇者と魔王なビマヨダ68
    宿泊の話
    ヨ「今ビーマはわし様の城で主に調理人として働いてもらっている」
    ジュ「主になんですか」
    ヨ「あれほどの強さだからたまに護衛をな」
    ジュ「あの強さですから」
    ヨ「なのでその間にお前は宿を探してはどうだ?勿論ビーマの住まいに泊まってもいい」
    ジュ「……今夜だけ泊まってもいいですか?」
    ヨ「なぜわし様に聞くのだ」
    ジュ「兄ちゃんから貴方と生活を共にしていると」
    ヨ「っぶ!もうあいつ話しておるのか?」
    ジュ「求婚した事も聞いてます」
    ヨ「そこもか」
    ジュ「最近の事を聞いて一番に話されました」
    ヨ「そうか……」
    ジュ「言わば2人は婚約者ですからお邪魔したくはありません」
    ヨ「あ〜、求婚はされたが婚約者候補であるから遠慮はいらん」
    ジュ「そこは聞いてませんでした」
    ヨ「王配になるのなら人柄や素行を見て把握せんとな」
    ジュ「……きちんと結婚の事考えてくれているのですね」
    ヨ「あっ」

    勇者と魔王なビマヨダ69
    市場の話
    モブ「許嫁さんトマトどうだい?安いよ!」
    ビ「おぅ、頂くぜ」
    モブ2「いい魚入ったんです、許嫁さん王様にどうですか?」
    ビ「見に行く。アルジュナ何食いたい?」
    ジュ「兄ちゃんが新しく覚えたのが食べたい」
    ビ「そうかそうか。だが夕飯だけじゃ足りないな」
    ジュ「……王様」
    ヨ「なんだ?あとお前も名前呼びで構わん」
    ジュ「ありがとうございます。兄ちゃん、許嫁って呼ばれてるんですか?」
    ヨ「市場ではな。城だと勇者かビーマさんと呼ばれておる」
    ジュ「いつの間に?」
    ヨ「わし様も分からん。いつの間にかそれで定着していた」
    ジュ「ドゥリーヨダナが言った訳では」
    ヨ「ない。いつの間にか住まいを用意していていつの間にか市場の者と馴染んでいた。恐るべきコミュニケーション能力よ」
    ビ「買ってきたぞ、沢山作る分おかわりしていいからな」
    ジュ「ありがとう兄ちゃん」
    ヨ「では帰るか」
    ジュ「よろしくお願いします」

    勇者と魔王なビマヨダ70
    『兄』の話
    ビ「これも食べろ、おかわりいるか?」
    ジュ「いきなりそこまで食べられないよ」
    ビ「お前は細いからな、少し食べた方がいい」
    ジュ「兄ちゃんに比べたら大体の人が細いんだけど」
    ヨ「それはそうだな、しかしビーマお前……」
    ビ「なんだよ」
    ヨ「兄なのだなぁ」
    ビ「俺にも兄貴はいるがアルジュナは俺の弟だからな」
    ジュ「再会して数日はこうですが段々変わりますよ」
    ヨ「そうなのか?」
    ジュ「兄としての面も素ではありますがビーマとしての素も混じってきます」
    ヨ「つまり兄ーマ?」
    ジュ「兄ーマです。兄としてもビーマとしても本人なんですけどね」
    ビ「今言わなくても良くないか」
    ジュ「今知っておいた方がいいでしょ。段々とドゥリーヨダナの知る兄ちゃんになりますよ」
    ヨ「ふふ、そうか」
    ビ「ぐっ……後でダメな所見せるにしても弟にはカッコイイところ見せたいだろ」
    ヨ「ビーマ……分かるぞ」
    ビ「っ、ドゥリーヨダナ!」


    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏💜💜
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works