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    enyakoya

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    enyakoya

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    勇者と魔王なビマヨダ41〜50

    勇者と魔王なビマヨダ まとめ5勇者と魔王なビマヨダ41
    ベッド再びの話
    ヨ「はぁ〜ドゥフシャラーなんで泊まらなかったんだ?大歓迎なのだがなぁ」
    ビ「お前をちゃんと休ませたいってさ」
    ヨ「わし様休んどるぞ」
    ビ「明日また話せばいい」
    ヨ「そうだな、引継ぎたいことがあるから早めに来てもらったのだし、機会はまだある」
    ビ「だろ。俺達は寝るか」
    ヨ「うむ……うむ?」
    ビ「どうした」
    ヨ「ベッドもう1つ買う話はどうした?」
    ビ「思い出しやがった」
    ヨ「やがった、ではない元々そういう話でいたがなぁなぁにしていたな」
    ビ「俺は嫌だ」
    ヨ「はっきりと」
    ビ「別に不都合はなかったろ?お互いぐっすりだった」
    ヨ「そうだが」
    ビ「たまに寝相で抱き着いてたが変な事もしてねぇ」
    ヨ「まぁ、あんな発言をするお前にしては……」
    ビ「起きて寝て起きるとこまで俺はドゥリーヨダナといたい」
    ヨ「ぐ……分かったからそんな顔をするな。客用のベッドだけは買う」
    ビ「おぅいいヤツ買おう」
    ヨ「……顔が良い」


    勇者と魔王なビマヨダ42
    男の話
    シャ「おはようアシュヴァッターマン」
    ア「お嬢、おはよう。久しぶりだな」
    シャ「アシュヴァッターマンに会いたくて、ビーマさんの事なんだけど」
    ア「あいつ?」
    シャ「貴方から見てどう思う」
    ア「強い、俺とカルナ、旦那と比べて遜色はない」
    シャ「うん」
    ア「たまになんでそう考えるんだって動き方して旦那はそこで負けだと思う」
    シャ「結婚については?」
    ア「本気を感じられるな」
    シャ「そうよね。昨日しか見てないけど野生動物思い出すの」
    ア「野生?」
    シャ「マーキングした相手を絶対に離さない、ものにしてやるみたいな?」
    ア「それビーマに言ってみるといいぞ」
    シャ「どうして?」
    ア「アイツ『あぁ、そうだ』って認めるから」
    シャ「あらあら」

    ビ「ふぁ、くしっ」
    ヨ「風邪か?」
    ビ「かもしれん、温めてくれドゥリーヨダナ」


    勇者と魔王なビマヨダ43
    式の話
    ビ「随分と大荷物になるんだな」
    ヨ「馬車で行くから仕方なかろう」
    ビ「一気に移動出来る魔術は?」
    ヨ「友好目的ならまだしも今回は互いの線引きの為に赴くのだから使えん」
    ビ「そんなもんか」
    ヨ「そんなもんなのだ」
    ビ「国同士は面倒だな」
    ヨ「魔王が倒されたのだからそれ位はな?」
    ビ「あー……」
    ヨ「過ぎた事だしビーマが来ずともいずれ誰かが来ていた。わし様に友好的なお前で良かった」
    ビ「ドゥリーヨダナ……友好的じゃなく恋愛的なものだってことは訂正していいか?」
    ヨ「拘るなぁ」
    ビ「拘るに決まってるだろ」
    ヨ「わし様確かにモテるがここまで熱烈なのは初めてだ」
    ビ「俺が初めての男ってのはいい気分だ」
    ヨ「そ、そうか……」
    ビ「……あっちの国で式挙げるのも」
    ヨ「最初にここでするって言ったのお前だからな!」


    勇者と魔王なビマヨダ44
    移動中の話1
    ヨ「では留守を頼んだぞ」
    シャ「行ってらっしゃい!兄さんを頼んだわ」
    ビ「おぅ」
    ヨ「帰るまで1ヶ月程か」
    ビ「出発まで時間あると思ったら準備してたらあっという間だな」
    ヨ「1人で旅をしていたお前だから道中遅いとイライラする思っていた」
    ビ「確かに徒歩か走りで移動した方が早かったが大所帯の移動も中々面白い」
    ヨ「そこで徒歩か走りと出るのがビーマだな」
    ビ「俺の走りは馬より速いぞ」
    ヨ「今までの事があるから否定出来ん」
    ビ「勘違いするなよ、全てが早い訳じゃねぇ」
    ヨ「何も勘違いしとらんから焦って否定するな」
    ビ「本当に走りと体力も馬よりはあるんだ」
    ヨ「ドゥフシャラーいなくなった途端にお前は」
    ビ「ドゥフシャラーがいても勘違いされたくねぇよ」
    ヨ「もうちょっと違う場面で言って欲しかったぞわし様」
    ビ「違うとこで言ったらときめいてくれるか、そうか」
    ヨ「あ、わし様知恵付けさたな」


    勇者と魔王なビマヨダ45
    お披露目の話
    ビ「馬車ってゆっくりだな」
    ヨ「乗合馬車はもう少し早いぞ。貴族や王族の馬車がゆっくりになる」
    ビ「へぇ」
    ヨ「外に出るか?」
    ビ「出ねぇ、お前の他に俺しかいねぇってことは護衛兼ねてんだろ」
    ヨ「気付いたか」
    ビ「お前の顔見てられるのも役得だしな」
    ヨ「ほぅ?では見られない様にしてやろうか?」
    ビ「どういう事だ?」
    ヨ「こういう事だ」
    ビ「髪の毛が……伸びた」
    ヨ「変化の術の応用で、おい、何する」
    ビ「伸びた前髪を掻き分けた」
    ヨ「分かっとるわ。何でやったお前」
    ビ「隠されてるモノを見るみたいでいいなと」
    ヨ「順応が早い」
    ビ「なぁ髪の毛戻すなよ」
    ヨ「え?」
    ビ「せっかくだから編んでやる」
    ヨ「うーん悉く反応が予想外」
    ビ「……うなじがチラチラと見えるようになるといいな」
    ヨ「護衛を交代せよ!!」


    勇者と魔王なビマヨダ46
    移動中の話2
    ヨ「どうしたのだビーマ、いつもよりおっさんだぞ」
    ビ「普段より浮かれてるのは認める」
    ヨ「お、おぅ」
    ビ「ちょっと体動かしてくる。追い付けるだろうしそのまま移動しててくれ」
    ヨ「わかった。お前に言うのもあれだが気を付けろ」
    ビ「ありがとな」
    モブ「だから馬車から出たんですねビーマさん」
    ヨ「うむ、この旅でも調理すると言っていたしそろそろ戻ってくるだろう」
    モブ2「なんだあのデカいの?」
    ビ「おーい、戻った!あと蛇いたから狩ってきた」
    モブ「これ、ここら辺で狩れる最高ランクのモンスターじゃないですか!」
    ビ「おぅ!美味ぇぞ」

    ヨ「食べた事あるのだな。……そんなに美味いならあちらの王にも食べさせてやろう。少し残してくれ」
    ビ「いいぜ」
    ヨ「いきなりモンスターを贈られたら驚き、改めてビーマの強さに畏れるだろう」
    モブ「また有利に働きますね!」


    勇者と魔王なビマヨダ47
    移動中の話3
    モブ「テント出してー」
    モブ2「縮小術解いた?」
    モブ「王様のテントはこちらです」
    ヨ「うむ、ビーマも来い」
    ビ「分かった」
    ヨ「お前には選択肢が2つある」
    ビ「2つ?」
    ヨ「あちらの城で寝る時は未婚の2人は同じ部屋にもなれない」
    ビ「貴族のあれこれか?」
    ヨ「そういう事だ。だがお前の性格は少しだが把握しているつもりだ。こう言ってもわし様と寝ようとするだろ」
    ビ「分かってんな」
    ヨ「だからこの旅の途中はわし様と寝て城では我慢する、もしくは旅の時から一人で寝て1人寝に耐える。どちらかを選べ」
    ビ「王をぶっ倒しお前にそこの王になってもらって2人で寝れるようにするって選択肢はありか?」
    ヨ「なし!何故許されると思っとるんだ」
    ビ「俺らにとって障害みたいなもんだし壊していいかと」
    ヨ「だーめーだ!」
    ビ「……なら一緒に寝る」
    ヨ「よし!」


    勇者と魔王なビマヨダ48
    移動中の話4
    モブ「ビーマさんがまたモンスター狩ってきたぞ」
    モブ2「肉だ!保存しろ」
    モブ「はい冷凍術」
    ビ「なぁドゥリーヨダナ」
    ヨ「んぁ?」
    ビ「俺も魔術は使えるようになるか?」
    ヨ「ん〜難しいかもしれんぞ」
    ビ「分かるのか」
    ヨ「わし様の予想だ」
    ビ「教えてくれ」
    ヨ「わし様たちは体にある魔力を放出して魔術を使うのは知ってるな」
    ビ「昔話とかで知ってる」
    ヨ「ビーマは魔力を肉体強化に回してるのだとわし様は思う」
    ビ「そうなのか?」
    ヨ「でないとあの身体能力の説明がつかん」
    ビ「子供の時からこうだからな」
    ヨ「それもそれで怖いが、無意識にそうしてたんだろう」
    ビ「で、魔術が使えないってのは?」
    ヨ「あぁ、外に出すより体の内側で使うのが得意なタイプに見えるから強化補助術は使えるようになるが、攻撃術は苦手だろうと言う事だ」
    ビ「なるほどな、わかった」


    勇者と魔王なビマヨダ49
    移動中の話5
    ヨ「だからこう、だな」
    ビ「おぅ!」
    ヨ「精進しろよ」
    ビ「……アイツ教えてくれる事が増えたけどどうしたんだ?」
    モブ「あれ、言ってませんでしたっけ?」
    ビ「何をだ」
    モブ「今回ビーマさんは勇者として来てくれてますよね」
    ビ「おぅ」
    モブ「その勇者に俺達の国や俺達に関して理解があって良い人達ですよってアピールして欲しいんです」
    ビ「それは構わんが俺でいいのか」
    モブ「俺たちが言うより同じ人間で発言力抜群のビーマさんが言った方が聞いてくれる人は多くなります」
    ビ「そういうもんか」
    モブ「わざと過ぎると駄目ですよ」
    ビ「わかった。ところで」
    モブ「なんです?」
    ビ「その場で王を倒してドゥリーヨダナに任せるのは」
    モブ「駄目です」


    勇者と魔王なビマヨダ50
    移動中の話6
    ビ「ドゥリーヨダナ」
    ヨ「どうしたぁ?」
    ビ「あと少しで城だろ」
    ヨ「あと2日といったところだな」
    ビ「その前に少し教えて欲しいんだが」
    ヨ「教えるのは構わんが何をだ」
    ビ「マナーとか礼儀とか……結構城にいるなら必要だろ」
    ヨ「いいのか?」
    ビ「いい。あっちに居た時にも言ったがお前の為になる事をする。マナーも知らねぇより付け焼き刃でも知ってた方がいいだろ」
    ヨ「お前……ふふ、ならば少しは教えておこう」
    ビ「頼む。俺としてはお前がそうするようにさせなかったのが意外に思ってる」
    ヨ「あちらは勇者に敗れたわし様を見てなんだかんだと言いたいだけだからな。そうさせないように色々仕組んだのだし、そこにビーマは関係ない」
    ビ「そういうの聞くとやっぱ王ぶっ倒した方が早く思えるな」
    ヨ「それは切り札なのだろ?頼りにしとる」
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