【ルスマヴェ】Talk to me xxx. ふと気付くと、俺はハードデックのカウンターに座って居た。……いつの間にここに来たんだ? ここまで来た記憶が全くない。流石にそこまでボケるにはまだ早すぎる、と頭を振る。でもまぁ、どうせここまで来たんなら一杯飲んでから帰るか。
「ブラッドリー」
名前を呼ばれて振り返ると。
「……え?」
父さんと母さんが嬉しそうに笑っていて、俺と目が合った二人が思いっきり抱きしめてきた。
「え? は? なん、で……」
そして、理解してしまった。これが夢であるという事を。
「最後の挨拶がしたくてね」
いつの間にか隣にきていたアイスおじさんもにっこりと笑う。……この前葬儀を終えたばかりだというのに。
「アイスが行くって言うから連れてきてもらったんだよ! ブラッドリー……大きく、なったな」
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