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    式(shiki)

    @vacation_anihnw

    うちは兄弟とイタサスの人
    時々、その他
    web:https://dnamelancholy119.sakura.ne.jp/
    pixiv:https://www.pixiv.net/users/438731

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    POIPOI 17

    式(shiki)

    MEMO※ 現代社会を生きる吸血鬼の末裔兄弟のお話
    ※「男子高校生 吸血鬼サスケくんの日常」シリーズ(全13話)はhttps://twitter.com/i/events/1546201655292887040
    ※ イタサス
    ※ X(旧twitter)への投稿していた箇条書き風メモ形式を引き継いでいるため、きちんとした文章ではありません。
    男子高校生 吸血鬼スケくんの日常2024 現代社会を生きる吸血鬼の末裔である吸血鬼スケくんは男子高校生。
     人間の世界に上手に溶け込み暮らしているけれど、なんといっても吸血鬼だから日差しにも朝にも弱く、男子高校生として高校に通うのは一苦労。
     それでも夏に比べて秋はまだましで、冬ともなればようやく過ごしやすい季節です。
     高校の体育の時間、吸血鬼スケくんは年がら年中、長袖長ジャージ、ついでにジャージの下に着こんだパーカーのフードを目深に被って参加していますが、そんな夏場はナンセンスな服装も、寒風吹きすさぶ運動場をぐるぐる回り続けるイザナミサイクル持久走にはとてもマッチした着こなしです。
     元来、吸血鬼には人間よりも強い体と高い運動能力が備わっています。冬の体育は、吸血鬼スケくんの独壇場。女子たちの黄色い声援を受けて、断トツ1位で午後の持久走の体育を終えた吸血鬼スケくんは、クールにその後の授業も難なくこなし、いつものように夕陽が落ちる黄昏を待って帰途に就きました。冬とはいえ太陽の日差しは苦手なのです。
    2023

    式(shiki)

    MEMO※ 現代社会を生きる吸血鬼の末裔兄弟のお話
    ※「男子高校生 吸血鬼サスケくんの日常」シリーズ(全13話)はhttps://twitter.com/i/events/1546201655292887040
    ※ イタサス
    ※ X(旧twitter)の不具合で投稿できなかった箇条書き風メモの再投稿&続きのため、きちんとした文章ではありません。
    男子高校生 吸血鬼スケくんの日常2023-2日目_モブ子ちゃんに恋するモブ男くん 唐突ですが、男子高校生モブ男くんはクラスメイトのモブ子ちゃんに片想いをしています。
     モブ子ちゃんもモブ男くんのことは憎からず思ってくれているようですが、未だ友人以上恋人未満のモブ男くんとモブ子ちゃん。
     今日も今日とてモブ男くんは陸上部の練習に励むモブ子ちゃんを放課後の教室から恋のくそでか溜め息を吐きながら眺めます。
     その溜め息のあまりの大きさに自分でもびっくりモブ男くん。はっとして教室を見回せば、クラスメイトたちは疾うに部活や委員会に出払うか、あるいは帰宅しており、ただ一人を除いてはもう誰もいませんでした。
     残っていたのは窓際の席の男子生徒。
     9月に入っても連日残暑厳しい日々だというのに厚手のパーカーを制服のシャツの上に着込み、何ならフードまで目深に被っている学校一の変わり者にして、学校一のイケメン「うちはサスケ」くん。
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    other8e

    MOURNING幸せであれ
    ※しじみ食べたことないので食感は検索してみたけど実際のところ知りません
    「嶺二」
    ぼくの名前を呼ぶ声にゆっくり目を開けると、ベッドの端に腰をかけたランランの姿があった。
    「おはよう、嶺二。やっと起きたな」
    ランランはぼくの頬をそっと撫でてふわりと微笑む。少しくすぐったい。カーテンの隙間から射し込む陽の光が、ランランのまだセットしていないふわふわの髪の毛を明るく照らしてきらきらと輝いている。
    「いまなんじ?」
    身を起こしながら聞くと、7時だと教えてくれた。ちょうどいい時間だ。
    体を起こしたものの疲労の残る体はまだ少しだるくて、ベッドの上でぼうっとしてしまう。ランランの小さく笑うような声が聞こえたかと思うと、ぎしりとベッドの軋む音と唇に優しく触れる感触。それにうっとりとする間もなくランランはぼくから離れて、物足りなさを感じて見上げるぼくの髪を大きな手でくしゃくしゃとかき乱した。
    「ちょっとー!」
    「目ぇ覚めただろ?朝飯作ってあるから早く顔洗ってこい」
    「うん」


    着替えは後回しにして、顔を洗って歯を磨いてリビングに向かうと、美味しそうな匂いがぼくを待っていた。
    「わー!すっごい!和食だ…!」
    テーブルには、お味噌汁に焼き鮭に卵焼きが並んでいて、どれもまだ白い 2846