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    mina

    @mina_bw18

    CPはブレトワ
    20220831〜書きたいままに
    ブレリンの世界にトワリンが来てる
    R18は18歳未満の方は見ないでください

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    mina

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    ブレトワ/現パロ/後輩×先輩なのを逆転させた年下の後輩トワくん
    なんでもない日常SS

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    先輩と帰りみち
     
     
    「ブレせんぱーい!」
     テスト前で部活がないから、一緒に帰るために二年の教室にやって来た。
    「あれ?」
     ガラリと扉を開けた先に、先輩の姿がない。すかさずスマホを取り出し確認する。終わったら教室に行くという、俺のメッセージはちゃんとある。先輩からの了解の返事も来ているし、日付も間違いない。
     きょろきょろと教室内を見渡せば、窓際の後ろの席に見慣れたカバンを見つけた。帰ってはいないようで、よかった。
    「ブレくん、先生に呼ばれてたわよ」
    「そうなんだ」
    「すぐ戻ってくるんじゃない?」
    「あ、トワくんもこのお菓子食べる?」
     入口近くの机でお菓子を囲みながら、先輩のクラスメイトである彼女達が教えてくれた。返事をするように俺の腹が鳴ったので、遠慮なくいただくことにした。あ、これって新商品のやつだ。食べてみたかったからラッキー。
     先輩のクラスメイトは、俺がこの教室にやってくるとなにかとお菓子をくれる。しかもトワくん可愛いからあげる、ブレくんと一緒に食べなよと言って。ありがたく受け取り、おいしくいただくばかりだ。
    「ありがと、先輩!」
     手のひらに乗せられたいくつものお菓子に喜び、笑顔で伝えたらおまけだよともうひとつ増えた。
     ブレ先輩と分けたいお菓子は別にする。これは甘くなさそうだし、一緒に食べてくれたらいいな。そんなことを考えながら、お菓子を手に先輩の席に座る。待つならここがいい。
     頬杖をついて前を向けば、たくさんの机の奥に黒板が見える。いつもここで授業を受ける姿を想像し、頬がだらしなく緩む。まじめな表情で、ノートに書き込む姿は絶対かっこいい。部活の時とはまた違う、かっこいい姿が見られないのは残念だ。
     次に横へと視線をやる。どの部活も休みのため、ひと気のない校庭が見える。これは体育の時に外から見上げたら、先輩を見つけられるかもしれない。今度試してみよう。
     そしてお菓子の封を切り、口に入れたら広がる甘みに顔が綻ぶ。口の中で転がしながら、興味から机の中に手を突っ込む。ノートが数冊と、シンプルなペンケースのみできっちり片付いている。
     一冊のノートを取り出し、パラパラと捲った。きれいな字でまとめられたページを目にして、先輩は頭いいんだよなあとぼんやり思う。なんで俺に付き合ってくれるんだろうと考えてしまうくらい、俺の成績はそんなによくない。先輩のシャーペンを使ったら、よくならないかな。貰えたら嬉しくてやる気は出そうだ、今度聞いてみよう。
    「トワくん待ってるよ」
     先程お菓子を貰った先輩の声に顔を上げたら、ちょうど扉を開けたブレ先輩がいた。彼女たちと一言二言交わし、まっすぐこちらに向かってくる。だから俺はがたんと音が立つくらい、勢いよく立ち上がり先輩を迎える。やっぱり俺、普段の先輩の顔も好きだな。
     本当は今すぐにでも抱きつきたいが、ひと目があるのでぐっとこらえた。今から俺の家に行き、勉強を見てもらう約束をしている。それまでの我慢なのだから。
    「待たせて悪かったな」
    「大丈夫! 先輩、行こう」
     待っている時間も案外楽しかった。面倒を見てもらう科目を確認しながら、残ったお菓子をカバンに詰め、先輩の後ろを付いていく。通りすがりにいまだ雑談をしている彼女たちに、お礼と一緒に手を振った。
    「さっきのお菓子おいしかった!」
    「一緒に帰るんだ、バイバーイ」
    「また来てね〜」
     わざわざ俺の方を向いて、みんな振り返してくれたので嬉しい。だから扉を閉める前に、もう一度だけ手を振った。
     放課後の静かな廊下に、二人分の足音が響く。テスト勉強と称して先輩と一緒にいられるは嬉しいけど、勉強は苦手なのでちょっと憂鬱だ。けれど自分のテストもある先輩が、俺の面倒を見ると言ってくれたのだから頑張らなければ。苦手なところがあるとぽつりと漏らしたら、こんなことになるなんて。ブレ先輩って、結構面倒見がいいよな。
     ああ、そうだ。貰ったお菓子を取り出し、袋の中から先輩に差し出した。
    「先輩もお腹空いてない? 食べる?」
    「ん。ああ、ありがと」
     すぐに口に放り込み、どうかと尋ねたらうまいよと返された。まだあるんで、と小さな袋からまたひとつ渡した。
     先輩が口に入れるところを眺めながら、残っていたひとつを食べてにやける。同じものを食べているだけで、嬉しいと思ってしまう。すごく単純だけど、先輩が一緒なら些細なことでも楽しい。
    「あ、ブレ先輩」
    「なんだよ」
    「あしたの三限、体育なんだ。だから校庭見れたら、見てほしいな」
     忘れないうちに予約しておかないと、きっと気づいてもらえない。ここのところ天気は良く、雨が降る気配はない。このままなら予定通り、校庭で行われそうだ。
     あしたの体育は、多分アレをする。きょう隣のクラスがそうだったと聞いたから、間違いないと思う。身体を動かすのは好きな方だけど、アレは苦手なんだよなあ。同じ場所をひたすら回るのは飽きてくるし、走りっぱなしで疲れる。
    「多分、苦手な持久走やるから。先輩が見てたら俺、頑張れそうなんだ〜」
     両手で拳を作り、先輩の顔を覗き込んで訴えた。だって先輩には、かっこ悪いところは見せたくない。つまり、こうなればイヤでも気合が入る。
    「……見れたらな」
    「あ、いや。やっぱり見なくていい」
     渋い返事をされて残念だと思ったけど、授業態度にかなり厳しい先生の時間だと聞いたら、遠慮するしかない。俺がお願いしたばかりに、よそ見をした先輩が注意されたらイヤだ。上手くやったとしても、見つからないとは限らないし。
    「なんだよ。見てほしいんだろ?」
    「そうだけど、無理そうだから」
    「意外と見れるかもしれないし、覚えとくよ」
     すっと伸びてきた手に、ぽんぽんと頭を軽く叩かれこそばゆい。
     つい俺の希望ばかり押し付けてしまい、もっと周りを見なければと反省する。俺がなにをお願いしても、大抵先輩が許してくれるからって調子に乗りすぎた。今からテスト勉強を見てもらえるし、部活がなくても一緒にいられるんだぞ。
     先輩が来るから、家の中はきれいにしてある。飲み物とか、休憩に食べるお菓子も準備は万全だ。
     テストまであと数日。先日は問題集を開いたまま、真剣な表情に見惚れていたらバレた先輩にあきれられた。先輩はかっこいいんだから、仕方ない。そう言ったら分かりやすく照れたので、ちょっとだけ可愛いと思った。
    「きょうも全部の問題解けるまで、覚悟しとけよ」
    「は〜い……」
     にやりと笑うその表情は少し意地悪で、背中に冷たい汗が流れる。部活の時もだけど、先輩の教え方は結構スパルタだ。厳しくてしんどいと思うことも正直あるが、その分めちゃくちゃ褒めてくれるし、成果もすごく出る。
     だからきょうも、俺は先輩に教えてもらう。うまく出来たらもらえるご褒美に期待して、まじめに頑張るんだ。


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    ナナシ/ムメイ

    PROGRESS漫画版竜隼。東映版で当社比丁寧に初体験書いたし、順調にきちんと進んでると漫画版もざっくりでいいから書いておきたくなって。

    ああいう始まり方したので他のジャンルならなあなあで置いといても良かったんだけど、石川作品は読んでも読んでも下ネタエロギャグすら性に関する部分に一定のモラルがあったのでクリアしとかなきゃ自分が納得しないなぁと。
    漫画竜隼①二人寄り添って眠った日、隼人の涙を見たあの夜。
    目覚めた朝、やっぱり気持ちよくてあったかい、眠気眼の半分夢のまま腕の中に収まったままの額に優しくひとつ口付けて「……お前さん、案外とあれだよな」なんて、恥ずかしそうにもぞりと胸に額を擦り付けるみたいな仕草と一緒に聞こえた声に瞬きした。
    なんとなく気恥ずかしかったのは起き上がって顔を見合せた時くらいで、頭をかいて照れ笑いした後は普通に過ごして。
    それから、なんとなく、休みの前とか、なんにもない日でも、週に一度とか二度くらいは寄り添って眠るようになった。
    二人きりで距離もなくなると触れたくなって、触れるといやらしい事をしたくなる時もままあって、何度かそうやって慰めあう、というより大体俺を宥めてもらっていた気がする。
    4700