------
朝がきたら、きみにおはよう
四地方の天変地異を調査することになり、またこの広いハイラルの大地を旅している。道を進めて思うのは、ひとり旅はどこか寂しいということだ。数年前の旅は狼姿にもなれる勇者の先輩が、ずっと一緒だったから。
旅立つ前にあの先輩をもう一度よべないか、右手をかざして試したことがある。結果はオレの目の前には肉の山が出来るだけで、トワの姿はなかった。日を改めても変わらなかったから、理由を考えてみた。いまのオレは以前のように、記憶を飛ばして右も左も分からない状態じゃない。だからひとりで出来るだろって、応えてくれなかったんだろう。そう思うことにして、無理やり納得した。
あれからリトの村の問題を解決し、次の目的地へ向かっている時だった。途中に寄ったイチカラ村でマイホームを買えると知り、家があるとなにかと便利なので買うことにした。ハテノ村の家は、ある事情から手放してしまったから。
6213