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    KIFUJIN0812

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    KIFUJIN0812

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    私のTRPGキャラ「香坂ジュン」と相互さんのTRPGキャラ、「石切 律」のカップリングです。
    ジュンは朴念仁な帰国子女、律はよく喋るけど寂しがり屋な関西人です。
    診断メーカーからお題を頂いて書きました。

    #TRPG
    #両片思い
    unrequitedLove

    化けの皮も仮面も被る道化 今日うちのクラスにLAからの交換留学生がやってきた。栗色の巻き毛と青い瞳が魅惑的な美少女で、男子は勿論女子も彼女に釘付けになっていた。彼女とお近づきになれたならどんなに嬉しいかと、あの瞬間思った人間は少なくないだろう。他人を見た目でどうこうなんて思わない僕でさえちょっとドキリとした。
     そんな彼女がこのクラスで一番に声をかけた人間はなんと……僕の親友のジュンだった。ホームルームが終わった後、彼女はジュンの席まで笑顔でやってきた。
    "How have you been Jun"
     日本人が真似するのは難しい、本場の英語。日本語を話すときより少し低めの声で彼女がそう言うと、クラス中がざわめき立った。
    "I've been fine. thanks. Good to see you again,Cathy."
     ジュンときたら、いつもは朴念仁のくせに今までにないような笑顔と抑揚のある声で英語を返してた。なんなん、僕にはそんな顔見せたことないやろ。こちとらもう8年の付き合いやのに。
    「久々聞いたわー。ジュンくんのベラベラな英語。なあ、さっきあの子なんて言うてたの? 知り合いなん?」
     学校からの帰り道、二人で歩道を歩きながらジュンにそう切り出した。
    「『久しぶりだね』だってさ。サンディエゴのエレメンタリースクールに入りたての頃に知り合って、それから家族ぐるみで付き合う仲だったんだ」
     そう語るジュンはいつもの朴念仁のジュンだ。
    「……でもこれでバレるんちゃう? ジュンちゃんのこと。高校では隠しておきたかったんちゃうの?」
     実はジュンの父親は韓国系アメリカ人だ。ジュン自身も幼い頃アメリカで暮らした経験があり、英語ならもうペラペラだ。だが、僕と出会った当初はそれが原因で「海外かぶれでイキっててうざい」などといじめられていた。それからジュンはわざと英語の教科書をヘタに読むようになり、英語力を隠すようになった。当時からよくジュンの家に遊びに行ってて流暢な英語で家族と話す彼を見ていた僕は、あまりにわざとらしい演技に吹き出すのを堪えるのに必死だった。ちなみに高校では僕以外ジュンの事情を知る人はいなかった。
    「いいんだ。もう三年だし受験だろ? みんなそんな事まで気にする余裕はないよ」
     ジュンがもう自分を偽らなくてよくなったのならよかった。だが、「ジュンの秘密知ってるのは僕だけやったのに」と思うと寂しかった。そしてもう一つ僕には寂しさを感じたことがあった。
    「……ていうかジュンちゃん、英語だと明るくなるねんな」
    「……そうか?」
     ジュンくんの家に行ったときも、英語を話すときのほうが饒舌になるような気がしていた。でもそれは相手が家族だからだと思っていた。だけど、そうではないことが今日わかってしまった。
    「……僕も英語覚えたら、ジュンくん、あの子と同じように僕と話してくれる? 」
    「バカ、英語のテストで50点以上採れた試しがないくせに」
    「ひどっ! そんな言い方することないやろ。僕な、これでも君のこと親友と思ってん。君、普段付き合い長い僕にさえ自分のこと全然話さへんやん? だから少しでも君が話しやすいと思ってくれるような奴になりたい思ったのに。なんや、人の気も知らんで」
     ピタリとジュンの足が止まった。隣に並んで歩いていた僕の足も無意識に止まる。
    「ん? なんや?」
     ジュンの目線がこちらに向く。
    "That's my line. You don't even know how I feel about us."
    「は?」
    「何でもない。英語上手くなりたいんだろ?頑張って勉強しろよ」
    「なんやそれ!!」
     突っ込む僕を置いてサクサク足を進めていくジュンに僕も足を速めた。






    「こっちのセリフだ。お前も俺の気持ちに気づいてないだろ」 
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    KIFUJIN0812

    DONEお題メーカーからです。
    ☆初のゲタ父・鬼目ですが、目鬼からの成長リバになってます。
    ☆性描写は一応ないですが、内容が教育によろしくないので15禁とします。
    ☆倅可愛さがエスカレートしてついつい手を出してしまっていた父が倅の成長後に100倍返しを食らう…という設定です。全体的に不穏ではありますが、あまり妖怪らしさはなく2人とも人間臭いです。
    もうすぐだね「あの頃はしつこいくらい口吸いしてくれたのに、今は全然ですよね。なぜですか?」
     僕が顔を近づけると父さんは逃げるように顔を反らせた。僕より少し背の高い、細い身体が小刻みに震えている。
    「なんでそうやって逃げるんですか?成長した僕は受け入れられないんですか?」
    「……本来親子ですることではないんじゃよ……」
    「じゃあ親子でしないようなことをなんで小さい僕にしたんですかね?」
     父さんのすべすべの頬に手を添えてこちらを向かせる。その赤い瞳がじわりと滲んで、僕にそっくりなその顔が引き攣るのを見ると何故かゾクゾクとした感覚が肌の上を走る。顔をもっとよく見せて欲しいのに、今度は俯いてしまった。これじゃあ長い髪に隠れて顔が見えない。そんなに僕と目を合わせたくないのかな。
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    KIFUJIN0812

    DONEヤンヘラ激重性欲強め沢城くんの鬼水です。
    140字SS用のお題メーカーを使いましたが、なんか140字に収めたくなくて今回は550字程度です。
    具体的な性描写はないですが、内容が内容なので15禁程度…ですかね。後々違和感をもったら編集します。
    「自分だけが知ってればいい」「鬼太郎、お前は本当に可愛いなあ」
     お義父さん。あなたはいつまで僕を子供だと思ってるんですか。あなたは僕を人間の子供と同じように認識してるんでしょう?僕は母の胎の中に10年いたので精神年齢はもうとっくに成人してるんですよ。
     今もそうやって無防備に僕を膝に乗っけて頭を撫でてますけど、あなたは僕がいつまでも幼子のように心細さから毎晩添い寝を求めてくると思ってるんですか。そんなわけないでしょう。十中八九、性欲ですよ。
     ねえ、お義父さん知らないでしょう。僕、毎晩のようにあなたの寝顔を見ながら抜いてるんですよ。あなたをどうやって犯してやろうかと考えながら。あなたを押し倒して暴いたらどんな顔をするか想像しながら。そんな危険な獣のような男をあなたは何の警戒もせずに自分の布団の中に入れてるんですよ。あなたはきっと僕があなたで精通したことさえ知らないんだ。まあ精通する前からあなたで抜いてましたけどね。あなたは僕が下心を持ってることを伝えたところで「おかしな冗談はよせ」と突っぱねるだけでしょうね、きっと。
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    ※12、3歳ごろ設定
    ※両片思い K(→→→→→)→←(隠すことなくどでかい矢印)D

    両片思いってちょっとしたことで喜んだり落ち込んだり、そんな姿が可愛いかなって思いながら書いていました。どこまで許されるかな?って互いに探りつつ、きっとこの後二人は仲良くなっていきます。素敵なリクエスト、ありがとうございました!!
    Let's hold hands!「あ、チャンピオンだ!」
    「チャンピオン!」
    「何かイベントでもあったっけ?」

     困った。

     俺は、大きな街の真ん中で冷や汗を掻きながら、どうしてこんなことになったのかをひたすらに考えていた。
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