彼 に 会 え な い 理 由「ねーえ!今日こそ会わせてよー!」
これで何回目?そんなの覚えてない。
神聖ローマがいなくなって何年だったかも忘れちゃうくらい時間が経っていった。プロイセンに弟ができたと聞いて会えることを楽しみに過ごしてる。プロイセンは俺のこと好きだし最初はすんなり「イタリアちゃんなら良いぜ!」って言って会わせてくれるとイタリアは信じてた。でも違った。
「すまん、イタリアちゃん。会わせてやりたい気持ちは山々なんだけどよ。生まれ方が少し特別でな…どうしても今は会わせてやれねぇんだ…。」
何故?何故特別だと会わせてくれないの?イタリアはどうしてもプロイセンが会わせてくれない理由が理解しきれなかった。何か含みがある…何か隠されてるような気がすると思いどうしても諦める心持ちが持てなかった。勿論、オーストリアやハンガリーにも会えるよう頼んだ。だが、2人もイタリアを会わせる事は認めなかった。プロイセンもオーストリアもハンガリーも口を揃えて「イタリアの為」という。
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