「ここはどこだい??」
真っ白な部屋で目覚めたブリュレは困惑していた。目覚める前の記憶が曖昧で自分がここにいる理由に見当がつかない。ただ、自身が誰かは認識出来ていたので、恐らくビッグ・マム海賊団に楯突いた命知らずの何者かに自分は囚われていると予想は立った。
「はぁ、またドジっ子だなんだって言われちまうよ」
両の拳を振るわせながらバツが悪そうな顔で立ち上がって周囲を見渡す。無限を想起させる単色の空間だが目を凝らせば遠くに壁といくつかの扉が確認でき、自分の背後にも“シャワールーム”のプレートを掲げる扉があった。
「にしても…デカいベッドだね……」
幾つか設置されている家具の中、何より目を惹くのは部屋の中央に堂々と鎮座する特大サイズのベッド。
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