秘密のMelty Honey お付き合いをすることになって初めてキスをした。それはなんだかぎこちなくて、余韻とかムードとかそんなの全く分からなかった。
「でも、桜河はまだ15歳ですもんね」
そう言ってHiMERUはんはそのあと、いつも通りの反応しかしてくれなくなった。ホールハンズでおはようと、おやすみと、その日の一枚を送りあう以外はなんにもかわらん。
そのあとDouble Faceの活動も入ってわしの方が忙しくなり、気が付けば斑はんといる時間の方が長くなっとる。
『なあ、今のわしらって、特別な関係と言えるんか』
それはまさしく青天の霹靂でした、まさかそんなことを言われるなんて。1週間前に会った時にはいつもと変わらない様子で、一緒にスイーツを堪能して、それぞれの近況報告をして、少しだけ手をつないだ。寮の共有スペースで一緒にライブ動画を見て、その時の思いや今の感想なんかを伝えあった。
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