ブラックバニーの辻田さん(まだ途中)ブラックバニーの辻田さん
ここは新幹線が通るだけと言われる場所から脱却しようと土地開発に力を入れている魔都シンヨコハマ。山を切り崩し、高層ビルやレジャー施設を建て、蛍の光の代わりに煌びやかなネオンが輝くようになった街の一角に、ひっそりと佇む一軒の店があった。
ドラウサキャッスル。そこは、兎の獣人のドラルクと亀のジョンが経営する夜の店であった。己の肉体美を見せ付けるような布面積の少ない衣装に身を包んだ男の獣人達が客をもてなし、訪れる人々に束の間の癒しを提供する対価として金銭を頂く、所謂、水商売の店である。
ここで働く獣人の大半は、土地の開発で住む場所を失った者達だった。店の経営責任者であるドラルクは土地の権利を買い戻そうと、人間達から金を巻き上げる為にこの店を立ち上げた。
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