🎹とぷに今日から新曲のレコーディング。元貴と若井のパートはだいたい撮り終わり、次は僕のキーボードパートに移った。
レコーディングルームの扉を開け、キーボードの椅子に座る。ヘッドホンをはめ、よし。と喝を入れながら鍵盤を触る。
冷たい鍵盤が僕の指に触れる。はずだった。
(……ぅぉ、
暖かい。暖かいのだ。人肌のような感触がした。しかもふわふわしてる。
(…え?なになに何
慌てて鍵盤をみる。とそこには不服そうな顔で鍵盤に寝転ぶ…僕にそっくりな生き物。
(…なにこれ…ぷにぷに…?野良のぷになの?始めてみたんだけど…
ぷにをつまんで手のひらに乗せる。びゃっ…って鳴き声のあとに大きなうるうるした目が僕を見つめた。
か…かわいい。ぷにを始めてみたけど、普通に可愛い。それに…
(君…僕に似てないか?
どことなく雰囲気が似てるのだが、見た目がほんとにそっくりだった。夢を見てるのかと思うほど似ている。
しばらくぷにを見つめていると慌てた様子で若井が部屋に入ってきた
《…ぷにさわは…
(…ぷにさわ…?ん?これ…?
若井が急いでぷにさわ?を手のひらに乗せる
《…そこにいたの?いなくなったと思ったァ…(泣)
(ちょ…ちょっとなに…ぷにさわ?…藤澤…え?僕?
《…ちが…ぷにさわだし!
若井が取り乱す。すると手のひらに乗っていたぷにさわ?がこっちを向いてぷぃさわ!と小さな手のひらをひらひらさせながらぴょんぴょんした。
(……か…かわい…♡
まじでめちゃくちゃ可愛かった。若井が羨ましくなるほど。
《…俺のぷにさわだから!!
若井が大事そうに包んで走っていった。
ぷにさわ…また会えるかなぁ…♡