その一瞬の永遠おじさんってちょっと変わってて、滅多に外に出てこないし、トランクスくんちの廊下で汗をかいた(もしくはシャワーを浴びた)時にすれ違って、ちらっと見られる程度なんだけど
いつも眉の間に皺が寄ってて、滅多に喋らない
でも僕だけじゃなくて、トランクスくんとも喋ってないのかな?って時々思う
おじさんって楽しいこと、あるのかな
だから、突然トランクスくんに「抱かせてくれ」って言ったときびっくりした
だって「あぁ」とか「うん」とかしか喋ってるの見たことなかったから、さ
トランクスくんも今まで見たことないくらい表情をぐるんぐるん変えながら(なんか、表情のスイッチが沢山あって、不当に次々押されてるみたいに忙しなかった)、おじさんに寄ってった
その時、おじさんがすごく大きく見えた
僕は、なんでか僕も、すごく恥ずかしくて
心が痒くて、見るのが嫌だったのに、でもトランクスくんとおじさんから目を離せなくなった
一瞬の永遠が押し寄せて、二人が大きく膨らんで、ゆらっと消えていくような
そして僕は、よく分からないんだけど
その時間がずっと続けばいいのにと願った