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    くろいぬ

    @kuroinu_4396

    いろいろなジャンルやキャラが好きな黒い人です。

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    くろいぬ

    TRAINING北野先生と古賀くん。
    私の星 聞いた話によると、今日は月が赤い日らしい。
     正式には皆既月食と言うらしいけれど、私は英語の教育実習生なので、理科はあまり詳しくない。だから、隣に座る古賀さんから何度も説明をしてもらっても、やっぱり月が赤いということしか分からなかった。古賀さんは私が説明を理解していないことに気付くと、月を指差した。
    「とにかく、月が赤くなってることが分かっていればそれでいいですよ」
    「それなら、私にも分かりますよ」
     数日目かの教育実習を終えた後、黄昏時に古賀さんとたまたま会って、私の自宅に招いて、一緒に夕食を食べて。そうして日が暮れて、月が昇って今に至る。教育実習生が実習先の学生さんと一緒にいるのはどうなんだろうと思ったけど、友人同士である大学生と中学生が一緒にいると考えれば、そこまでおかしいことではない、気がする。古賀さんも古賀さんで、オカルト部門にいる友人さん(九重八木七男さんと、須賀則男さんと、志賀末綱さんの三人と仲がいいらしい)のもとへ訪ねに行ったらしいから、ある意味それと同じなのかもしれない。だったらやっぱり、大学生と中学生が仲が良いのも、何らおかしくない。
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    くろいぬ

    TRAINING花本先生と夜の話。
    夜の鳥 空気が冷えている。日が沈んでいる。空が黒くなっている。
     日はとうに地平線の彼方に沈み、今や月が空を照らしている。自らの独壇場だと言わんばかりに、月が黒い空に浮かんではその光を灯す。星々は月に付き従うかの如く黒い空に散らばり、月の光を引き立たせるかのようにきらきらと小さく光る。強い光のもの、弱い光のものなど、その種類はさまざまである。他の人々や、ワタシの同僚たちは、とうに眠っているはずである。あるいは、眠る準備をしている最中であろうか。
     しかしながら、ワタシは眠れそうにない。
     どうしてだろうか? そう考えても分からない。ただ、稀にこのような日がある。目を閉じても、寝返りを打っても、毛布に包まっても。何をしたところで眠りに落ちることが出来なかった。身体の中に鉛が混じったかのように身体は怠い。ずっしりと何かがのしかかるかのようにずんと重い。身体は疲れている。疲れているはずなのに、目が冴える。重くなるはずの瞼は、未だに軽い。いくらベッドの上で待とうとも、眠気はまだワタシを眠りに落としてくれそうにない。代わりに、思考能力がワタシを覚醒の淵に立たせたままである。思考能力は働き、脳を働かせている。思考が巡るまま、ワタシは夜空を見上げた。
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