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    クロネコ

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    クロネコ

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    ラグナドのぬら救です。
    ※創作救い主が出てます。
    ※CPネタ?になります。
    ※キャラ崩壊、救い主の呼び方間違ってるかもです

    #創作救い主
    creativeSavior
    #ぬら救
    tilefish

    温泉にてある日、救い主達一行は堺ノ國で体を休めることにした。
    「救い主様、この時間帯であれば誰も来ないとの事ですよ」
    「ありがとうイヅナ」
    いいえ、と微笑むイヅナに救い主…黄泉は笑みを浮かべた。
    何故こういうことになったか。それは黄泉が原因で…
    「しかしまさか黄泉がいつも身につけてる首飾りが特別なものだったとはなぁ〜」
    「うん、まさか…女の子になるなんて思わなかった」
    「はは…」
    実は今日堺ノ國の妖主、隠神刑部と対話していた時、気になっていたという首飾りを渡した瞬間、男から女になった黄泉。その時、その理由である記憶の1部も戻って一見いい話ではあるが………妖主の力が強かったのか、刑部が力んだことで首飾りが壊れてしまったのだ。
    「救い主様がまさか男女どちらにもなれる体質だったなんて… 」
    「原因までは思い出せないけど、僕自体は大丈夫だよ。それより驚かせてごめんね?」
    「い、いいえ!お体が大丈夫であればなによりです!」
    今は女の姿になってる?戻った?けど、男の姿と違って色々と違和感があるな…まず見た目、黒髪の碧目だったのが髪も目も白くてまるで別人だ。そして身長も縮んで力もそんなに出ない。戦いの時は大変になりそうだ。
    「とりあえず御館様が首飾り戻してくれるし待っていないと。さぁ!折角の温泉だよ!入っておいで!」
    「救い主様…その…折角女の子になったので、一緒に入るというのは…?」
    「あー…確かに姿がどうなっても僕自身は自分の体に慣れてるからいいけど最初に会った時には男だったし抵抗ないかな、と思って…かといっていつもみたいに子泣きと入るは出来ない…だからみんなの後に入るよ」
    「黄泉はその辺気にしてないとか言ってたような?」
    「僕は性別について隔たりないけど、あくまで見られたらの話。見せることはしないよ」
    「子泣きそういうところ分からないからこの話だしてなかったら堂々と黄泉と入ってただろうね」
    「おぎゃあ!?俺だって気を遣うぞ!?」

    「そこら辺は問題ないにゃ!」

    救い主達の会話を聞いたであろう猫又がひょこっと現れた。
    「猫又、どういうこと?」
    「堺ノ國には混浴もあるにゃ!そこなら抵抗もないはずにゃ」
    「混浴…それなら確かに抵抗はないけど…皆はいいの?」
    「折角の機会、救い主様とも更に縁を深めたいので」
    「イヅナ……顔赤いよ?無理しなくていいからね?」
    「だっだだだだ大丈夫ですっっっ!!」




    「……」
    皆の後にそっと混浴の場に入った。今までずっと子泣きとだったからか、大勢の前で行くと何故か緊張する……よく見たらイヅナ達の他に…
    「あ?新入りか?見かけねぇ顔だな」
    「話聞いてなかったのですか馬鹿盆。この方救い主ですよ」
    「…おお!黄泉お前か!」
    「朱の盆!鉄鼠…まって?2人とも成長した?背が高く見えるんだけど…」
    「救い主が小さくなったんですよ」
    「嘘…朱の盆と同じくらいあったのに…」
    「す、救い主様落ち込んでる…」
    「そりゃあ身長あった方がかっこいいじゃん…」
    「仕方ないって。黄泉は今女の子でその影響で縮んだんだから」
    「救い主様!今は可愛いですよ!」
    「うっ…!ありがとうぬりかべ…!(それはそれでグサッとくるけど…!)」
    慰められながらも身を清めるために湯をかけ、湯に浸かった。幻妖界の温泉は陰の気を浄化する。それのおかげか疲れや緊張が解けていく。
    「…ふぅ…やっぱり温泉気持ちい…」
    「緊張は解れた?」
    「あぁ、のっぺらぼう。うん。解れた…のっぺらぼう?何でじっと見てるのかな?」
    「黄泉って、結構肌白いんだね」
    「それはのっぺらぼうだって…ぬりかべさん、目線が…」
    「すっ!すみません!」
    「ぬりかべ、大丈夫。直ぐに成長するから」
    「い、イヅナちゃん、違うから…!」
    「意外と黄泉の大きいんだね?」
    「人間の肌って柔らかいんですね…」
    「白い髪もキラキラしてます」
    「待ってもう逃げたい。子泣き助けて!」
    「悪い黄泉、俺には無理だ」
    「はっ!申し訳ありません救い主!」
    「悪気はないんですよ…!?珍しくて…」
    「見てイヅナ、ぬりかべ。もちもち」
    「のっぺらぼうはそうでもなさそうですが?」
    「皆さん、他の妖怪達もいるので騒いではダメですよ」
    「鉄鼠ぉ…」
    「ごめんなさい…」
    「黄泉、こっち来てくれよ」
    「ん?朱の盆なn(ムニィ)はひ?」
    「おぉ〜ホントだ、餅みてえに伸びるな」
    「ひゅのぼん!ほほひっはははひへ!(朱の盆!頬引っ張らないで!)」
    「こら馬鹿盆。騒ぐなと言ってるでしょ」
    「あぁ?騒がしくしてねぇだろうがよ」
    「この状況を騒がしいの他になんて言うんですか?おや失礼、あなたの場合存在自体が騒がしかったですね。さっさとあがってくれます?」
    「あんだと鉄鼠てめぇゴラァ!」
    「あー、僕ちょっとあっちで治まるの待ってるよ」
    「あ!救い主様!」
    朱の盆と鉄鼠の喧嘩する声とそれを止める声、そこから避難するように救い主はそっと遠くの岩場の裏へと向かった。
    「あの2人はいつもああだなぁ。イヅナ達には悪いけど少しだけ1人でいよう」


    「では、俺も離れるか」


    「え…?」
    聞き覚えのある声に振り返ると、そこには長い髪を束ねた大きい男が。その声に髪の先が赤い…一瞬誰かわからなかったがまさか…
    「…御館様…?」
    「…そうだと言ったら?」
    「……僕戻りますね」
    「まだ騒がしいようだが?」
    「……少しだけいても?」
    「あぁ」

    意外な人物の素顔に思考が止まったが、まだ喧嘩は続いてるし、御館様はいても大丈夫そうだし、ひとまず落ち着いてそっと隣で肩まで浸かった。
    「…あの、首飾り。ありがとうございます」
    「あぁ…体はなんともないのか?」
    「はい。見た目がこの姿になってるだけで他は特になんともないです。突然こんな姿になって…驚きましたよね」
    「俺から見たら戻ったの方に見えたが」
    「え?」
    「首飾りを身に付けるといつもの姿になり外すと今の姿。あれから戻ることはないだろう?」
    「言われてみると…てことは僕は元の性別は女?でも今まではずっと男で、でも女なのを隠して…え?」
    「…また記憶が戻るかもしれないのだからそれまでに思い出せればいい」
    「そう、ですね」

    今考えたって記憶が戻るわけじゃない。これから先の旅で分かるかもしれない。でも、もし、この先今回みたいに首飾りに何かあったら、僕はまた皆に迷惑かけるかもしれない。
    男でも女でも僕は僕。でもイヅナ達の力にもなりたい…

    「…黄泉は既に俺達の助けになっている。救い主としてもっと胸を張れ」
    まるで思考を読まれたような感覚の中、ぬらりひょんからそう言われ大きな手で頭を撫でられた。驚いたが、その言動で少しだけ楽になった。
    「ありがとうございます………」
    「…どうした?」
    「切り替えようと思って色々思ったんですが、御館様が頭撫でたりするのって珍しいなって」
    「嫌だったか?」
    「いえ、安心します。でもやっぱり御館様のても大きく見えます。さっきの朱の盆と話した時もあったんですが俺こんなに縮んで柔らかいからって頬摘まれて…ってふあ!?」
    切り替えた話のはずが、まさかのぬらりひょんの行動に変な声が出てしまった。ふにふに、と頬を軽く摘まれる。
    「お、おははたひゃま?(お、御館様?)」
    「確かに柔らかいな」
    「い、いひなひはおほほひはふ!(い、いきなりは驚きます!)」
    「悪いな。俺も先程聞こえてきた話で気になっていたものでな」
    久々の人間だから、と今度は耳を撫でられる。

    おかしい…さっきまでツッコミ入れればいいのに御館様の前ではまだ緊張してる?心臓が五月蝿い…!

    「顔が赤いぞ、のぼせたか?」
    「いっ!?いえ!大丈夫です!」
    そうか、と再び触れ始める。よく見ると口端が上がってる……

    御館様楽しんでる…!嬉しいけど…さっきからなんか顔熱い…心臓が五月蝿い…変な感じがする…!!そしてぬらりひょんの親指が救い主の唇に触れた。

    「ぬ、ぬらりひょんさm」




    「御館様ぁ!!いらしてたんですか!!!」
    ザブザブという音とともに飼い主を見つけた犬のように満面の笑みで現れた朱の盆。その声にぬらりひょんはふといつもの顔に戻り手が離れた。
    「朱の盆、他の妖怪達もいる。静かにしろ」
    「も、申し訳ありません!!」
    「さて、俺もあがるか。長湯で少々のぼせた」
    「大丈夫ですか!?水用意します!!」
    「それなら黄泉に飲ませろ。此奴ものぼせてる」
    「黄泉?大丈夫か!?真っ赤だぞ!?」
    「初めて皆と入れて楽しんだんだろうな。そうだろう?黄泉」
    「は、はい…」
    「立てるか?」
    「う、うんなんとか…朱の盆肩貸して」
    「お、おう」
    朱の盆の肩を借りて風呂から上がると、心配になったイヅナ達もすぐに戻ってきた。謝ったりされたけど別にイヅナ達は悪くない。悪い?のは御館様…当の本人は既にいなくなったが。
    「……朱の盆」
    「お?」
    「今度カステラ奢る…」
    「マジで!?よっしゃあ!!」

    今は来てくれた朱の盆にお礼がしたいし、もう考えるのはやめよう…

    そう言って救い主はもらった水を一気に飲み干した。


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