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    aily_aily10

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    aily_aily10

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    ぽん吉さんの騰録ハロウィンツイートからの深夜の妄想SS。
    現パロ、同棲設定

    騰録ハロウィンSSリビングのソファの上の違和感に録嗚未は怪訝な顔をした。
    「オイ、何だこれは…」
    白の透けるような生地にレースがビラビラと付いた下着が広げられている。明らかに女物だがやけにサイズがデカい。しかも動物の耳のような細工が付いた頭にはめるやつまで置いてある。
    「ランジェリーと猫耳カチューシャだ」
    「見れば分かる。何でこんなモンがここにあるんだと聞いてんだ」
    「ちょっとした余興だ」
    「余興?」
    「今日はハロウィンだからな。着替えて夕食にしよう。ちなみに私はドラキュラだ」
    白いシャツを着ていた騰が、黒いマントを見せつけるように広げバサリと音を立てて羽織った。マント内側の緋色の残像が瞼の裏に残る。相変わらず何を着てもサマになる奴だ。
    チラリと目をやれば、ダイニングテーブルの上にはいつもよりちょっと豪華そうなオレンジ色の料理が並んでいる。
    そうか、今日はハロウィンだったか。何だこいつ準備万端じゃないか、と小さく笑いながら録嗚未は改めてソファの上の衣装を見た。
    いや待て、だから何でランジェリー!?
    心の叫びをまんま顔に出す録嗚未に、騰は平然と言った。
    「お前の衣装だ」
    「はぁ!?」
    「私が用意した」
    「な…っ、ふざけるな!!」

    顔を赤くして憤る録嗚未を、ドラキュラの蒼い瞳がじっと見つめる。

    …拙い。これと目を合わせちまったらー

    「録嗚未。トリックorトリート」
    「……ぐ…菓子はないから…着てやる。…ただし、飯の後だ」
    「うむ」

    (その夜、ランジェリー猫ちゃんはドラキュラのメインディッシュとなりましたとさ。)

    翌朝、ベッドの下に落ちているぐしゃぐしゃのランジェリーを見ながら、騰はしみじみと言った。
    「まさか本当に着るとは…言ってみるものだな」
    「〜〜〜っ!?」
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    藤たろ

    PROGRESS夏五
    パス解除しました。イベントありがとうございました!

    「そうだ!脳みそ破壊してリセットすればSubの欲求抑えられるんじゃね!?」
    離反回避はしたけど、高専を離れていた元パートナーが数年ぶりに戻ってきたことにより、体調不良に悩まされる五条と、五条に避けられてると思ってなかなか踏み込めない夏油のすれ違い。ハピエン。

    ※ミミナナを乙骨たちと同じ歳の設定にしています
    前編 GEGO DIG. SUMMER 3 展示作品夏の、蒸し暑い午後だった。

    「悟。そこを”どけ”」
    「……イヤだね。お前こそ、その手を下ろせよ」





    山奥の村での任務だった。

    廃墟同然の家屋の壁を吹き飛ばし、突如現れた白髪の青年に、その場にいた人間はみな同時に言葉を失った。
    薄暗い室内に真夏の日差しが差し込んで、子供2人は目を細める。まるで昔、母親に読んでもらった物語から飛び出してきたかのような容姿の彼。息を乱し、肩で呼吸しながら汗を拭って顔を上げた五条は、サングラスをどこかへ落としたのか、六眼が晒されている。ギラギラと異様な六眼の輝きを前に、壮年の男女はハッとして何やら汚い言葉で五条を罵った。しかしそれも、彼がひと睨みすれば口を閉じる。

    「悟……なぜここに」
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