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    usomao

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    みだみとみだ

    思いついたところだけ書いたので供養。
    我が家の弥と巳は同軸リバありなので左右どっちでもいいと思ってる。

    (2023.08.07)

    「ねぇ巳虎さん、捨てないでくださいね」
    「は?何のことだ?」

    事後のまだ少し艶を残した声で弥鱈が言う。
    突然のことに巳虎は心当たりがない。捨てるな、と言われても弥鱈から何かを貰った覚えもなかった。

    「あの時、あなたは這い蹲りながらも拾ってしまったんですよ。そこに捨て置かれるはずだった私の興味を」
    「何だよそれ」
    「崩れ落ちた姿を見てあなたへの興味は無くなったはずでした。でも、あなたはそれを許さなかった」
    「はぁ?」

    とんだ言いがかりだ。お前が勝手に…
    そこまで言いかけて、巳虎は口を閉ざす。

    だいたい、こうして身体を重ねるようになったきっかけは何だったのか。どちらが言い出したことなのかも分からなかったが、正直なところどうでも良かった。
    お互いに今の関係に名前をつけるようなことはしなかったし、名前をつけることが枷になるとどこかで考えていたのだろう。

    「責任、取ってくださいね?」

    弥鱈の目が挑発的に巳虎を捉えた。
    負けじと巳虎も笑みを浮かべる。

    「勝手に自分で手放そうとしたくせに責任も何もねぇだろ。そんなに心配ならせいぜい俺の興味を引くようにしてろよ」
    「どんなのがお好みです?」
    「さぁな」

    別にお前だったら何でもいいと思ってしまっていることが癪だ。
    馬鹿らしいとは思いながらも巳虎の中には、弥鱈に自分だけを見ていてほしいという思いが見え隠れした。

    そんな思いを知ってか知らずか弥鱈もまた、この男を好きにできるのは自分だけでありたいと強く思う。

    「それで?お前はどんなのが好きなんだ?」

    おざなりに向けられた質問に、弥鱈はニヤリと笑う。

    「そんなの、言ったらつまらないじゃないですか」

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