寒夜の決意寒い。
急に気温が下がったため、羽毛布団と薄めの毛布に身を包むことしかできない。少しの熱も逃すまいと布団に包まり、体を丸めて広いベッドで小さくなる。
「なんで、こういう寒い日に限って、あの人は帰ってこないんだよ…」
夏の間も暑苦しいほど肌を密着させ、鬱陶しかった発熱装置もとい門倉雄大を今シーズン暖を取る目的でこれほど求めたことはない。
『すまんのう弥鱈。今から、会員様に勝利祝いで一杯どうか…と。…帰り遅うなるわ。あったかい布団と毛布は出しといたから、お風呂入ったら冷える前にお布団入ってあったかくして寝ーよ?』
「了解です。布団ありがとうございます。…まあ、そんなこと言われなくても寒かったらどうにかしますけどねぇ〜」
1919