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    totoro_iru

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    totoro_iru

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    ☁️🚬の日だそうなので、☁️🚬だと勘違いした👓️くん置いときますね
    突発的に書いたので誤字脱字あったらすみません!

    若者の思い込みって怖い 銀時が街を歩いていると、大きな怒鳴り声が聞こえた。喧嘩かと声のする方を向いて、銀時は怪訝そうに眉を寄せた。そこには愛しいメガネと憎らしいニコチンマヨ野郎がいた。
    そう、愛しいメガネだ。万事屋の従業員の新八は銀時の恋人(予定)だ。なぜ(予定)と付いているのかといえば、現在銀時の絶賛片想い中だからである。しかし、最近は新八も銀時の隣を歩いてくれたり、歩いてる途中は笑ってくれたり、ボディタッチがしたりする回数が増えている…気がする。というのも、万事屋に帰ると先程までのふれあいが嘘のように日常パートに戻ってしまう。小悪魔気取りか、コノヤロー。外では恋人とのラブラブっぷりを見せびらかしたいとか意外と大胆なヤツだなと思い、グフフと顔がニヤける。まだ恋人にはなっていないが、これはもはや恋人と言ってもいいんじゃねぇか。そう考えてしまう程に銀時は浮かれていた。
    そんな恋人(予定)と対峙しているのは、ニコチンマヨラーこと土方十四郎だ。同族嫌悪とでもいおうか、とにかく気に入らない相手であり、会えば喧嘩を吹っ掛けないと気が済まない。何かと新八の面倒を見ようとしてくる所もイライラさせる。何がツッコミコンビだ、バカヤロー。俺だって白夜叉時代はツッコミ担当だったわ、チクショウ。
    そんな野郎が自分の恋人(予定)を怒鳴りつけているのだ。銀時はスッと目を細め、二人の方へと歩いていった。近付く途中で土方の方が銀時に気付いた。明らかに、最悪だと言いたげに土方は顔を歪める。そして、『こっちに来るな』と口パクでサインを送った。しかし、そんな事は銀時の知った事ではない。こっちは愛しの恋人(予定)が罵声を浴びせられたのだ。正直何を言い合ってるのかは聞こえていなかったが、十中八九罵声にちがいない。いや、絶対に罵声だ。そう思うほどに、銀時の視野は狭くなっていた。

    「よぉ。街中で一般市民を怒鳴り付けんのが警察の仕事なのか?」

    そう言って、銀時は新八の肩に腕を回した。土方は悔しげに銀時に向かって怒鳴った。

    「何で今ここでテメェに会わなきゃいけねぇんだよ!余計ややこしくなるだろうが!」
    「はぁ?俺だってお前なんかと会いたかねぇよ。もしかしてお前もゴリラと同じでストーキングが趣味なんですか?真選組はストーカーの集まりなんですかぁ?」
    「やめろぉぉぉ!お前それ以上喋んな!メガネに誤解されるぞ!」
    「新八?」

    一体何を言ってるんだと、銀時は首を傾げた。誤解とは何のことか。自分は新八一筋だし、周りにも公言している。まだ恋人ではないが公言してしまっている。

    「誤解なんざあるわけねぇだろ。俺たちに分かり合えねぇ事は1つもねぇよ。なぁ、新八」
    「ってことは、銀さん」

    新八はキラキラした目で銀時の方を見た。両手をグッと握ってワクワクしているようなポーズした新八は、黒い豆柴のようだ。

    「やっと自分の気持ちに気が付いたんですね」
    「自分の気持ち?」

    一瞬何の事かと首を捻りそうになったが、すぐに分かった。新八は俺の告白を待っているのだと。土方と二人の所を見せ付けて、自分を煽るだなんで小悪魔にも程があるだろうが。そう考えている銀時の頭は相当浮かれていた。

    「そ、そうだな。うしっ!」

    パン!と両手で顔を叩き、シリアス長篇でしか使わない顔の筋肉を総動員させる。そして、杉○ボイスもフル活用させた。
    「新八、俺…」
    「何で僕に告白しようとしてんですか?まったく、緊張し過ぎですよ」
    「…は?」

    銀時はピシリとその場に停止した。新八は固まったままの銀時をズルズルと引きずって、土方の前に置いた。

    「土方さん。やっと銀さん覚悟を決めたみたいです。ご存知の通りだらしなくてちゃらんぽらんな人ですけど、守る強さは江戸一、いえ宇宙一だと僕は思います」
    「メガネ。頼むから落ち着いて俺の話を聞け」
    「ただ、銀さんは他人を守るあまりに自分の幸せをないがしろにしてしまう事があります。僕は銀さんに幸せになってほしい」
    「おーい、メガネェ。俺の話一旦聞け。そして、早急にその使い物にならねぇレンズを換えるぞ」
    「だから、土方さん。銀さんをよろしくお願いします」
    「聞けぇぇぇ!!!」

    まったく話が通じない新八に、土方は頭の中の血管が切れそうなった。
    一体、なんなんだ。タバコ休憩の間に馴染みのメガネを見つけて挨拶しただけなのに。万事屋全体の様子を聞いたら、とんでもない返事が返ってきた。

    「やっぱり土方さんも銀さんが好きなんですね」
    「は?」
    「大丈夫です。僕は味方ですから」
    「いや、全く大丈夫じゃねぇよ!何をどう解釈したらそうなるんだ。その眼鏡は飾りか?」
    「素直になれないんですね。やっぱり似た者同士だな」
    「ふざっけんな!今すぐその眼鏡かち割ってやろうか!」

    そんなこんなで誤解を解こうとして大声になる土方と、諭すように話す新八の図が完成し、銀時に見付かったというわけだ。
    話を現在に戻そう。土方は努めて冷静に話そうとゆっくり口を開いた。

    「なぁ、メガネ。似た者同士って言葉もあるが、同族嫌悪って言葉もあるだろ。俺たちは後者だ。相容れねぇんだよ」
    「土方さん」

    新八はシュンとした表情で、土方といまだ固まっている銀時を交互に見た。
    「イバラの道なんですね」
    「ダメだ、これ。全然伝わんねぇ」

    もう嫌だ。誰かコイツを説得してくれ。年甲斐もなく土方は泣きたくなった。
    その時、固まっていた銀時の右腕がゆらりと動いた。

    「なぁ、新八」
    「はい?」

    ガシッと新八の肩に腕を回した。

    「ってぇ事はアレか。最近やけに外で俺の隣をトコトコ歩いてたのも、ニコニコ笑ってたのも、すりすりスキンシップしてたのも、土方の野郎を焚き付けるつもりだったってことか?」
    「そ、そうですけど」

    何故だか銀時の身体からどす黒いオーラのようなモノが見えるような気がして、新八の声は小さくなった。

    「ふーーーん、そうかよ」

    銀時は新八に回していた腕を解くと、そのまま胸ぐらを掴んだ。そして、自分の方へと勢いよく引くと新八に深く口付けた。

    「んぅ!?んーんー」

    新八はびっくりして、両手をパタパタと羽ばたかせたが逃れる事はできなかった。しまいに、脳内の酸素が薄くなって意識が遠くなっていった。

    「っはぁ。どうよ、副長さん。嫉妬した?」

    鋭い目付きでガン飛ばしてくる銀時を見て、淫行罪でしょっぴいてやろうかと土方は思った。しかし、それを言葉にして万が一メガネに誤解されても堪らない。土方の頭は冷静だった。

    「まったく」

    その答えを聞いて、銀時はニヤンと笑った。

    「どうする、新八?もっとエグい事して焚き付ける?」

    尋ねられた新八は、目を回して気を失っていた。銀時は苛立たしげに溜め息を吐いた。

    「まったく。何をどう解釈したら俺とマヨラーが両想いって考えるかねぇ」
    「ああ。どんだけトチ狂ってもテメェとは一緒になる気がしねぇよ」
    「奇遇だな。俺もだよ」

    パチパチと目線の火花が散った後、銀時は気を失った新八を背負った。

    「俺が一緒になるのはコイツだけだ」

    それを何故本人が起きている時に言わないんだと、土方は肩をすくめた。そして、タバコに火を付け長く煙を吐き出した。

    「もう恋人気取りか。告白もまともにできねぇくせに」
    「うるせぇ」

    銀時は万事屋の方へと歩き出した。
    おそらく口で言っても新八は分かってもらえないだろう。ならば、分からせてやればいい。手で、口で、己の全てで新八の身体に刻み込んでしまえばいい。その後で、告白でも何でもしてしまおう。銀時は静かな怒りと興奮を胸に、我が家へと歩を進めたのだった。

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    totoro_iru

    DOODLE2年後銀→←新です。久しぶりに長谷川さんを書いたので口調が不安定かもしれません!
    タイトルはタイトル作りが苦手な私に代わって友人が考えてくださいましたヽ(^o^)丿
    オレンジジュースとウーロンハイ 居酒屋の引き戸を開けると酒に飲まれた人たちの威勢のよい熱気が立ち込めていた。ガチャガチャと食器が音を立て、ガハハと大きな笑い声があちこちで響いている。そんな喧騒の真ん中に新八の探し人、坂田銀時はいた。自分の腕を枕にしてカウンター席の机に顔を伏せている。その横で長谷川が『おっとっと』と頼りない手付きで酒を注いでいた。よくこんな場所で眠れるなと呆れと感心の混ざった溜め息を吐いて、新八は2人に近付いた。長谷川は新八に気が付くとヒラヒラと手を振った。

    「あっ、しんぱちくん。来てくれてありがとう」
    「たまたま帰るタイミングだったんで良かったです。それにしても珍しいですね、迎えを頼むなんて」

     いつもなら朝まで飲んでも1人でちゃんと万事屋まで帰って来られるはずだ。江戸からいなくなって2年という歳月が経っても、その習性は変わっていなかった。銀時が万事屋を帰る場所と本能で認識してくれている。その事に、新八は人知れず温かな喜びを感じていた。
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