不幸自慢などをしても仕方がないし、特に聞かれもしないからいった事がないが、
「帰りたい場所が何処にもない」
この歪んだ世界にも、元の世界にも。
”上には上がある”という言葉があるが、”下には下がある”とも言える。
まあ、よくある・・・かどうかは分からないが、両親から殴られたりされていないのであれば、少々アレなご家庭でも割と世間様は寛容なようだ。但し、他人事ならば。
アレコレあった事をどれだけ他人に伝えたところで、「でも、殴られたりしたわけじゃないんでしょ」「飢えるほどのレベルじゃないし、まぁ・・・。」からの、世界にはもっと大変な人間は沢山居るんだよ。———だそうだ。
他人の不幸の度合いで、己の不幸が相対的にマシになるというのだろうか。
せめて、それを言う人が自分より嫌な目に遭ってから言って欲しい。
そういう訳で、不幸自慢はしないのだが、せめて心の拠り所があってもいいのではないだろうか。
でも、元の世界とこの世界、2つの世界をもってしても
何処にも居場所なんか無い。