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    osame_jr

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    POIPOI 31

    osame_jr

    ☆quiet follow

    自分でなんとなくつぶやいておきながら、どうしても頭を離れなくなって彼にも何か送りたくて即興で書きました。
    小説とは呼べないとっ散らかった言葉ですが、そっと添えさせていただきます。

    うたた寝日和どうしてオレは漂っているのか
    どうしてオレは消えることができなかったのか
    わからない、わからない
    オレの器は空に還ったというのに、オレには虚ろばかりが残る
    近づくものは焼き尽くす凍てつく業火を振りまいて
    なおもこの身は焦がれるばかり、凍えるばかり
    その炎さえも失って、漂うだけのオレが何に届くというだろう

    ここがどこかもわからない
    この世なのか、あの世なのか
    それさえおぼろげなここがオレにはお似合いか
    ここには誰もいない、何もない
    ただただ虚ろがあるばかり

    どれほど時が流れたか
    オレはいつまでここにいるのか
    魂が擦り切れ何も残さず、どこに還ることもなく消えるまで
    ずっとここにいるのだろう

    ただただその時を待つばかりだった
    そのはずのオレに、この場所に感じるこのあたたかさはなんだろう
    凍える心に必要なのは燃えるような憤怒ではなかった
    与えられるのは地獄の業火ではなかった
    この雪どけのようなあたたかさ、夜明けのようなやわらかな光こそが
    オレが求めた、オレを導くものだった

    ああ、このあたたかな陽だまりの中でなら
    きっとゆっくり眠れるだろう

    Fin
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    Replies from the creator

    osame_jr

    DOODLE「あの夜から、四年」開催おめでとうございます。
    この物語に狂ってもうこんなに経ってしまったんですね。
    あの夜から数年を経たからこそ考える、そんな彼を考えました。

    少しでもにぎやかしになりましたら幸いです。
    ひとり、ふたり、つながり あれからそれなりの月日が過ぎた。僕はどういう訳か甦ったKKと一緒に祓い屋をやっている。あの夜を越えても、僕はエーテルやワイヤーなどの能力を扱うことはできた。と言ってもあの夜の力はKKに借りていたものだったからか、僕自身に発現した力はそよ風みたいなものだったけど血反吐吐くような訓練をしてなんとか一端の祓い屋になった。その時に反対するKKとひと悶着あったのも今となっては良い思い出だ。
     平和とは言い難いけど、それなりに充実した日々を送っていると思う。両親や麻里に約束したようにちゃんと生きている、つもり。
     でもそんな日々の中で、ふと物思いに耽ることもある。

     渋谷という町はいつも人に溢れている。老若男女、外国の人々に人知を越えたマレビトたちまで裏も表もあらゆるものに溢れている。地下でも地上でも、全力疾走するなんてとんだ迷惑行為になるほどには。車道の真ん中を突っ走るなんてことも、車の上に跳び乗るなんてことも論外だ。
    3449

    osame_jr

    PAST以前に豆本で出していたものを一部修正したものです。というか、豆本の方が文字数の問題でカットしたバージョンでした。
    『プランC』とは本編で2人がやり切ったプランBと別に、KKが自分の死さえも計画に含めてその後に他の適合者(想定では絵梨佳)を中心として動くならってくらい考えててもおかしくは無いよなって思ったタイトルでした。
    暁人とKKがメインのお話ですが、裏主人公はエドです。
    プランC 事態の収拾にやってきたエドやデイルと合流して諸々の事情説明の後、暁人は彼らのチームの一員としてゴーストバスターをやっていくことになった。KKと体を共有していた時の力は、少し弱くなっていたが使うことができた。
     エーテルや人知を超えたものに触れるのはあの夜が初めての暁人だったが、たった一晩とは言え濃密すぎる経験値を得たことで基本的な手足の動かし方には困らなかったし、怪異などが絡む事柄の知識面については研究者である2人が力になってくれて何とかやっていける。
     それでも、時に思わずにはいられなかった。
     こんな時、KKならどうしたのかな、何て言ったかな。
     いろいろな事件や怪異に触れながら、自分が知らなかったKKの一面を調査資料から知るたびに自分の中のKK像がわからなくなっていく気がした。
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