お好み焼きにして食べました「ほーら泰星、飯だぞ」
「…は?」
いつの間にか部屋に鎮座している、小さな水槽に向かって菜っ葉を差し出してるS級様の声にピクリと反応する
おいまて、いまなんつった…?
なんで入れた覚えも無いのに自宅同然でくつろいでるとか、昨日まで無かった水槽が増えてたり、突っ込みどころが盛りだくさんすぎて逆に何を突っ込めば良いのか分からなくなる
「ちょっと、それなに?」
「…あぁ、おかえり?」
「質問答えてくんないかな…」
マイペース過ぎるS級様にどっと疲労が加算される、少し前までこんな性格じゃなかったよな、コイツ
「今日のゲート場所付近で見つけて持って帰ってきたお前にそっくりだぞ?」
「……はぁ?」
ほら、と小さな水槽にはゆっくりと針を動かす紫ががったウニが一匹先ほど与えられた葉っぱと一緒に鎮座していた
「……他に言いたいことある?無いなら表でなよ」
別段親から授かったからとか全く気にしないが、まさかな生物に己と同じ名前を付けられかつ呼ばれていることに沸々と怒りが湧いてくる
めった刺しにしてもこれは許されるはずだ
「はい、コレ」
「はぁ?」
ズシリと葉が詰まった重量のある緑の物体を渡される
視線を下げればそこには立派なキャベツがいた
「ほら、ウニってキャベツが主食なんだろ?」
だからお土産
悪意0で言い放ったS級様の顔面にキャベツを叩きつけるべく足に力を込めた