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    とのべ

    @ytkntrg
    成人済みの腐ってる社畜
    表に流すの躊躇うやつ用にポイピク使用中
    俺レベという沼に頭から突っ込んでしまったオタク
    俺レベ/旬右中心にイグ旬やSESに狂ってる

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    とのべ

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    お題 好きなもの
    水篠兄妹 短いです

    #水篠兄妹

    だって初めて焼いてくれたやつだもん「わっ…珍しい」
    「…珍しいってなんだよ」

    学校から寄り道もせず帰宅したら、兄である旬が既に家に居る事に驚きつい本音が零れてしまう。
    普段であれば早くても日が暮れてからや、遅ければ葵が自室に引きこもった後に帰宅するのだ、まだ日が明るい時間帯に居る方が不自然だった。 

    「なに?また怪我でもしたの?」
    「なんでそうなるんだよ…」

    がっくりと肩を下げる旬の姿をケラケラと笑いながらも安堵する、怪我さえしてなけれなんでも良かった

    「折角早く終わったからコレ、作ろうかと思って買ってきたんだけどな…」

    無造作にキッチンテーブルに置かれていたビニール袋から音をたてながら見慣れた赤い箱が現れ、葵に差し出される。

    「作る気失せたから勝手に作って食べろよ」
    「えっ!?買ってきたならお兄ちゃんがちゃんと作ってよ!?」
    「誰が作っても一緒だろ…」
    「ちーがーいーまーすー!爆速で終わらせてくるから焼いといてよ!」

    差し出された箱を受け取らず葵はそのまま自室に向かう、私服に着替えて早く補習を終わらせなければ
    目に見えるご褒美がある為か葵の足取りは軽かった

    リビングを出る前に葵は立ち止まり、キッチンをちらりと見ると渋々ながらもパッケージを開封している姿が見えて口角が上がり、口を開く

    「お兄ちゃん絶対薄いやつ!薄いやつ沢山重ねてよ!」
    「…お前本当その焼き方の好きだよな?」
    「お兄ちゃんに分厚いホットケーキなんて焼けないでしょ」
    「俺だって何回も焼いてるし…出来るぞ、多分」
    「いーの!私はあのペラペラが好きなの!」

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